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(回答先: 読売【ライス長官がシリア外相と会談、イラン外相ともあいさつ】 投稿者 木村愛二 日時 2007 年 5 月 04 日 08:15:21)
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070504k0000m030085000c.html
イラク国際会議:ライス米長官がイラン、シリア外相と対話
【シャルムエルシェイク(エジプト・シナイ半島)高橋宗男】イラクへの資金協力と安定化支援を協議する国際会議が3日、エジプトの保養地シャルムエルシェイクで始まった。出席していたライス米国務長官は、関係が悪化しているシリアのムアレム外相と会談。敵対関係にあるイランのモッタキ外相とも昼食の席で対話を持った。米国は、イラク情勢が泥沼化する中で、イラク安定化のため周辺国との対話路線へと踏み出した。
米シリア外相会談では、イラク・シリア間の国境警備を中心に協議が行われたとみられる。米国やイラク政府はこれまで、武装勢力のイラクへの流入に十分な対策を講じていないとシリアを非難しており、ムアレム外相はこの批判に反論する形で、協力姿勢を打ち出した模様だ。
米国は05年2月のハリリ元レバノン首相暗殺事件の翌日に駐シリア米大使を召還、シリアとの関係が冷え切っていた。
ライス長官とイランのモッタキ外相は、昼食会の席で「あいさつ程度」(米国務省)の言葉を交わした。今後、外相会談が行われる可能性もとりざたされている。
核開発問題で国際的に孤立感を深めるイランと米国は直接対話を巡る駆け引きを繰り広げていた。会議を前に米国は「直接対話の可能性を排除しない」との表現でイランに対してメッセージを発したが、モッタキ外相は「時期尚早」と対話の可能性を否定。これを受け、ライス国務長官は「(対話が実現すれば)どんな話題にも応じる」と、核問題に触れないとしてきた姿勢を転換していた。米とイランは80年から断交状態が続いている。
米ブッシュ政権は、民主、共和両党の有力者で構成する「イラク研究グループ」が今年1月にイラン、シリアとの対話を提言した際、これを拒否するなど強硬姿勢を崩さなかった。しかし、民主党が多数派を握る米議会がイラク政策への批判を強める中、イラク情勢の改善にはイラン、シリアなど周辺国への働きかけが必要と判断。3月にバグダッドで行われた国際会議で、米イランが高官同士で意見交換した。
支援会議には3日、イラク周辺諸国やG8から外相が出席、イラクが今後5年間の政策目標を掲げ、各国が債務削減などで支援する「イラク国際協定」を採択した。
4日はイラクの治安安定化に向けた支援を協議する「イラク安定化会議」の外相級会合を開催する予定。
毎日新聞 2007年5月3日 20時40分 (最終更新時間 5月4日 1時49分)