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http://www.kamiura.com/new.html から転載。
外交・安保 最低でも20人/米高官 政権から脱出/北朝鮮・中東担当」(読売5月9日朝刊)
[概要]09年1月に任期切れを迎えるブッシュ政権で、外交・安保政策を担当した高官の辞任があいついでいる。イラク情勢の泥沼化などで政権の「死に体」化が急速に進んでいることが、異例の「早期脱出」につながっているようだ。
ホワイトハウスではNSC(国家安全保障会議)の事務局NO2で、対日政策にも深く関与したジャック・タラウチ大統領補佐官が6月初旬の辞任を発表した。北朝鮮の核問題で6カ国協議の次席代表だったビクター・チャ日本・朝鮮部長、イラク・アフガン担当のミーガン・オサリバン大統領特別補佐官ら、「北朝鮮」「中東」の実務担当者らも政権を去った。AP通信は7日、ホワイトハウスや国務省、国防省で「過去6ヶ月で最低20人」の高官が引退したり、辞任したと報じた。
国防省では昨年11月のラムズフェルド国防長官が更迭され以降、側近の辞任が相次ぎ、在日米軍再編などを取り仕切っていたリチャード・ローレス副次官も今年夏までの辞任を表明している。国務省ではイラクの現状や北朝鮮に対する融和路線に批判的な勢力の人材流出が続いている。
ブッシュ政権は2期目で再選はなく、高官が現政権に「見切り」をつけやすい環境が出来上がっている。これは不支持率が30〜40パーセントと不人気の現政権とは距離を置き、次期政権に備える動きが加速することは避けられない。
NSCのクラウチ氏とチャ氏、国防省のローレス氏らは、アーミテージ前国務副長官の辞任後は、ブッシュ政権内で「最後の知日派」(日本政府筋)と呼ばれていただけに、北朝鮮問題に日米間の温度差が広がるという見方が出ている。
[コメント]昨日の朝刊記事で恐縮だが、昨日の内に更新出来なかったので本日掲載します。この記事によれば、ブッシュ政権はすでに「死に体」で、沈没し始めた船から乗員(高官)が逃げ出し始めているという。だから私はアメリカという国民性は、逃げ出す時は何もかも放り投げて逃げ出すといつも言っている。ベトナム戦争で勇ましく東南アジアで共産主義のドミノ崩しを防ぐと叫んでいたが、米国内でベトナム反戦の世論が高まると、米軍は一気にベトナムから逃げ出したことを覚えている。だから今のイラク統治(軍政)でも、アメリカが一気に逃げ出すのは時間の問題だと思う。
また日本の安倍政権もすでにブッシュ政権を見限っている。安倍政権が取り組む集団的自衛権の見直し(一部解禁)も、次の米大統領(米政権)に対する貢ぎ物で、これで安倍政権の長期化を次期政権から支持を得ようとしていると推測する。ブッシュ政権は小泉前首相が活用した使用済みで、今更ブッシュ政権に取り入っても何も得るものはないと知っているからだ。安倍政権にとってもブッシュ政権は「死に体」なのである。
(以下略)