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「PAC3」、入間基地に初配備 日本、独自の迎撃能力
2007年03月30日16時50分
弾道ミサイル防衛(BMD)のための地対空誘導弾パトリオット3
(PAC3)の装備品が30日早朝、航空自衛隊入間基地(埼玉県)に
搬入された。10年度末までに全国計16の空自高射隊に導入される
PAC3の最初の配備で、首都防空の役割を担う。日本は独自の
迎撃能力を初めて持つことになる。
PAC3は、海上のイージス艦からの迎撃ミサイルSM3が上層の
大気圏外で弾道ミサイルを撃ち漏らした場合、下層で地上から迎撃する。
装備は移動可能で、防護範囲は半径約20キロとされる。
発射機やレーダー装置、射撃管制装置などの装備品は三菱重工業
名古屋誘導推進システム製作所(愛知県)からトラックで出発し、
30日午前5時ごろ、入間基地に運び込まれた。
PAC3システムは入間を含め、10年度末までに首都圏、中京・
京阪神地区、北九州地区などいずれも人口が多い大都市周辺の
計16の空自高射隊に配備される。
日本のBMD構想ではPAC3のほか、11年度末までに全国
4カ所に新型レーダー「FPS―5」を整備、「FPS―3改」
レーダー7機の能力を向上させ、SM3を搭載する海自イージス艦
4隻を配備する計画。
昨年7月の北朝鮮によるミサイル発射を受け、防衛省は07年度末
の完成予定だった1隻目のイージス艦のBMD対応型への改修を
約3カ月早めるなど、計画全体の前倒しの検討を続けている。
http://www.asahi.com/politics/update/0330/011.html