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「イラン核活動拡大」 IAEA報告、追加制裁議論へ 【朝日新聞】
2007年02月23日00時47分
国際原子力機関(IAEA)のエルバラダイ事務局長は22日、イラン核問題をめぐる報告書を国連安全保障理事会などに提出。安保理の制裁決議が求めたウラン濃縮停止を拒否し、イランが濃縮装置を新たに設置するなど活動を拡大していると指摘した。報告書を受け、安保理で追加制裁に向けた議論が本格化する。
報告書によると、イランは中部ナタンズの試験施設で濃縮を続け、同所の地下施設に遠心分離器164基を連結した「カスケード」と呼ばれる濃縮装置を新たに2系列設置、さらに2系列が完成間近となっている。地下施設に運び込んだ濃縮ウランの原料8.7トンについて、イラン側は2月中に装置に注入を始めることや、5月までに遠心分離器3000基を順次稼働させることをIAEAに通告した。
国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長は22日、訪問先のウィーンで記者会見し、「イラン政府が安保理の定めた(ウラン濃縮停止)期限を守らなかったことを深く憂慮する」と述べ、「問題の平和的解決に向け、(決議の)要求に完全に応じ、国際社会と交渉すべきだ」と促した。
イランは濃縮継続の姿勢を崩さない一方、核交渉責任者のラリジャニ最高安全保障委員会事務局長が最近、エルバラダイ事務局長や欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表と会談するなど、外交交渉による問題解決の糸口も模索している。
昨年12月23日に採択された制裁決議は、イランが60日以内に濃縮停止に応じているかどうかの報告をIAEAに求め、決議に従わなければ適切な追加措置を取るとした。
http://www.asahi.com/international/update/0223/001.html