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□ヒラリー・オバマ両陣営、芸能界大物の発言めぐり応酬 [CNN]
http://www.cnn.co.jp/usa/CNN200702220025.html
ヒラリー・オバマ両陣営、芸能界大物の発言めぐり応酬
2007.02.22
Web posted at: 18:15 JST
- CNN
ワシントン(CNN) 2008年次期米大統領選への出馬を表明したヒラリー・クリントン米上院議員とバラク・オバマ米上院議員の陣営は21日、映画プロデューサーで音楽業界にも影響力を持つデビッド・ゲフィン氏の発言をめぐり、ことばの応酬を展開した。
ゲフィン氏の発言は、21日付の米紙ニューヨーク・タイムズのモーリーン・ダウド氏のコラムで引用された。ゲフィン氏は、現職当時にホワイトハウス実習生モニカ・ルインスキーさんと不倫したクリントン前大統領を「敵に多数の弾薬を与えて自身への攻撃を招き、米国を邪魔した向こう見ずな奴」と批判。そのうえ、夫人のヒラリー議員について「どんなに頭が良くて野心があっても、米国を取りまとめる能力があるのだろうか」と疑問を投げかけたとされる。ゲフィン氏は以前クリントン夫妻の有力支持者だったが、現在はオバマ議員の選挙スタッフ。
ゲフィン氏の発言に強く反発したヒラリー議員の広報担当者ハワード・ウォルフソン氏は、ただちにオバマ陣営に接触し、ゲフィン氏の発言を非難するよう要請。ヒラリー陣営の声明によると、ウォルフソン氏はゲフィン氏が悪意を持ってヒラリー議員とクリントン前大統領を個人攻撃しているとの認識を示したうえで、「オバマ議員がこれまで繰り返している通り、政治を変えたいと真剣に考えているなら、(ゲフィン氏の)発言をただちに非難し、ゲフィン氏を選挙スタッフから外して、同氏から提供された資金を返還するべきだ」と述べた。ウォルフソン氏はさらに、民主党内で同氏の個人攻撃を討議する余裕はないと明言した。
オバマ議員の広報担当者ロバート・ギブズ氏は、ウォルフソン氏の要請を拒否。また、オバマ議員が黒人だとの理由で大統領候補に指名された場合は当選できないと語ったロバート・フォード・サウスカロライナ州上院議員が、ヒラリー議員を支持している点に矛先を向けた。フォード議員はオバマ議員と同様に黒人。ギブズ氏は声明の中で、「クリントン夫妻と、われわれの最大の支持者の1人の不和に介入するつもりはない。皮肉なもので、ゲフィン氏が1800万ドルを献金し、(ホワイトハウスの)リンカーン・ベッドルームに招かれ泊まっている頃には、夫妻と同氏の関係は順調だった。ヒラリー議員が19日、フォード議員の支持を全面的に受け入れたのも皮肉なことだ。フォード議員は、オバマ議員が大統領候補に指名された場合、黒人であることを盾に取って民主党の残りを弱体化するだろうなどと語っていた」などと述べた。
各報道によると、ゲフィン氏は20日夜にビバリーヒルズで、芸能界の著名人や有力者を対象に非公開のパーティーを開き、オバマ議員の選挙資金として100万ドル以上を集めたとされる。