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(回答先: 15日に連立組閣要請=パレスチナ議長 2月12日14時2分配信 時事通信 投稿者 Kotetu 日時 2007 年 2 月 12 日 23:01:32)
パレスチナ、挙国一致内閣で合意 内戦回避へ玉虫色決着
2月10日8時0分配信 産経新聞
【カイロ=村上大介】サウジアラビアのイスラム教聖地メッカで協議を続けていたパレスチナ自治政府のアッバス議長とイスラム原理主義組織ハマス在外指導者、ミシュアル氏は8日夜(日本時間9日未明)、「挙国一致内閣」樹立の合意文書に署名した。しかし、文書は米欧が求めてきた明確なイスラエル承認には踏み込んでおらず、アッバス議長は主要支援国の経済制裁解除より、ハマスとの和解と内戦寸前だったパレスチナ社会の立て直しを優先した形となった。議長側近は、組閣が2週間以内に完了するとの見通しを示した。
「メッカ宣言」と名付けられた合意は、パレスチナ内部での流血の停止と対話促進を呼びかけたうえで、イスラエルの占領終結に向けて協力してゆくことなどをうたっている。閣僚の配分では、ハニヤ首相を含めハマスが9閣僚、アッバス議長の支持基盤であるファタハが6閣僚、その他のグループが4人とし、警察を統括する内相と外相、財務相の重要ポストには無所属の独立系の人物を充てる。このほか、アッバス議長が副首相1人を指名する。
イスラエル承認問題については、アッバス議長がハニヤ首相に組閣を要請する書簡の中で、パレスチナ解放機構(PLO)とイスラエルの過去の合意を「尊重」するよう要請するにとどまった。議長はハマスに過去の合意の受け入れを求めてきたが、ハマス側は明確なイスラエル承認につながる表現を拒否。あいまいさを残す「尊重」という表現で決着した。
また、財務相に米政府の信頼が厚いファイヤード元財務相を充て、外相もファタハ内閣で文化相を務めたアブアムル氏に交代するなど、内閣の“穏健化”が進む。単独内閣で国際的孤立を経験したハマスは当面、イスラエル公式承認を迫られない限り、新内閣がイスラエルとの関係改善を進めることに異議を唱えない方針とみられ、ファタハ側は新内閣が治安安定などで実績を示すことで国際世論を軟化させ、経済制裁の段階的緩和を引き出すことを狙っている。
米国とイスラエルは、ハマス内閣に(1)イスラエル承認(2)武装闘争の放棄(3)過去の合意の「順守」−の3条件を受け入れるよう要求してきたが、今回の合意で、欧州連合(EU)は比較的柔軟な対応に転じる可能性が強い。一方、米国が現段階で経済制裁解除に合意する可能性はないが、親米穏健派のサウジアラビアのアブドラ国王が仲介したことはメッカ宣言に重みを加えており、米政府も合意を直接的に否定できないとみられる。
9日付のイスラエル紙イディオト・アハロノトは「勝者はハマス」との論評を掲載。有力紙ハアレツは、米国とイスラエルが国際社会にパレスチナ・ボイコット継続を説得するのは難しくなったと指摘した。
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【用語解説】ハマスとファタハの対立
パレスチナのイスラム原理主義組織ハマスは昨年1月の評議会(議会)選挙でファタハに勝利し、3月にハマス単独内閣が発足。欧米などはハマスにイスラエル承認などを迫って直接援助を停止し、自治政府の財政は破綻(はたん)した。両派の新内閣樹立交渉は何度も挫折。ハマスが昨年5月に創設した治安部隊と、旧来のファタハ系治安部隊などの間で衝突が頻発し、AP通信によると計130人以上が死亡した。
最終更新:2月10日8時0分
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070210-00000006-san-int