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ソマリア暫定政府、ほぼ全土制圧
【ナイロビ1日共同】ソマリアの首都モガディシオを制圧した暫定政府部隊とエチオピア軍は1日、イスラム原理主義勢力「イスラム法廷会議」が最後の拠点としていた南部の港湾都市キスマユに進軍、ゲディ首相はAP通信に対し「キスマユを掌握した」と語った。これにより暫定政府は、1991年以来無政府状態が続くソマリアのほぼ全土を制圧した。
イスラム法廷会議はこれに先立ち同日未明にキスマユを放棄し、ケニア国境方面に逃走した。ゲディ首相は同日、すべてのソマリア国民に対し3日以内に武器を放棄するよう命じた。
暫定政府にとって今後は、エチオピア軍の支援なしに、氏族やその下の支族の対立・抗争が激しい国土の実効支配ができるかどうかが大きな課題となる。エチオピア軍の駐留が長引けば、住民の反エチオピア感情が高まるのは必至で、依然先行きは不透明な情勢だ。
キスマユ陥落により、大規模な戦闘はほぼ終結したとみられるが、イスラム法廷会議は国境地帯に潜伏しゲリラ戦を展開する可能性もある。 (20:06)
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070101STXKB010101012007.html