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(回答先: フセイン処刑、12月30日未明に [イラク情勢ニュース] 投稿者 white 日時 2006 年 12 月 31 日 00:43:30)
□【関連記事】フセインとラムズフェルドの会談記録 2005年5月
サダム・フセインとラムズフェルドの会談記録(日本語版) [イラク情勢ニュース]
http://www.asyura2.com/0502/war69/msg/865.html
投稿者 white 日時 2005 年 5 月 04 日 14:33:18: QYBiAyr6jr5Ac
(...)
ラムズフェルド: 私はだね、君の部下が扇動し遂行している「テロ」攻
撃について君と交渉しにきたんだ。君の部下は最近アブグレイブ収容所
に汚い攻撃を仕掛け、アメリカ兵50人以上が死傷した。さらに彼らはさま
ざまな理由で拘束していた者たち多数を殺したんだ。君の部下は世界中
のテロリストから支援を受け、イラクにおける民主主義の実験を脅かして
いるんだぞ。
サダム・フセイン: いったい何を言いたいのかね?
ラムズフェルド: 一つの提案をしているんだ。つまりは、君は釈放さ
れ、どこでも好きな国で自由な亡命生活を送る場所を選ぶことができる。
ただし、テレビに出演してテロへの非難声明を発表し、君の部下たちに
武力行動を止めるように命令するというのが条件だ。
サダム・フセイン: この提案には君の大統領からの承諾を得ている
のかね?
ラムズフェルド: その通り。この提案は大統領と副大統領、国防長
官、諜報機関責任者が出席した会議で承諾されたのだ。そこで君にこの
提案を伝える権限を私が与えられた。
サダム・フセイン: つまらん提案だ。
ラムズフェルド: (ため息をついて) 君の側近たちには政府に参加
させる用意もあるぞ。
サダム・フセイン: それだけかね?
ラムズフェルド: 君の好きな国で、家族ともども安全を保障し、財政
的な支援も与えられるだろう。
サダム・フセイン: こちらの条件を聞きたいかね?
ラムズフェルド: ぜひ、そう願いたいもんだ。
サダム・フセイン: (尊大な優越感をふりまくように) 第1の要求は、
イラクから撤退する最終期限を設けること、君たちの政府は世界にその
責任を約束すること、そして撤退を即座に開始すること。
第2。米軍の収容所に捕らえられている全イラク人およびアラブ人をた
だちに解放することを求めたい。君たちはイラクの誇り高い人々数万人
の自由を奪っている。
第3。1991年の湾岸戦争から今日まで、君たちがイラクに侵略した結
果として、イラク国民に与えてきた物的損失に対してじゅうぶんな補償を
すると約束してもらいたい。それらの損失の規模を見積もるために、私は
国際機関とアラブからの支援を受け入れる。
第4。君および君の部下がイラクの国庫と石油収入から略奪した金銭
を戻すことを求める。特に犯罪的なブレマーと反逆者、背教者たちだ。
第5。君たちが盗み出して古代工芸品マフィアに渡した文化遺産を返還
すること。それは世界のあらゆる貨幣価値を上まわる財宝であり、イラク
の歴史と文明を伝えるものであるからだ。君たちがいかなる文明も歴史
も持たず、君の国は誕生してからわずか2〜300年しかたっていないと
いうのは真実であるが、そんなことは君たちが盗みを働き、イラクの文明
とイラクの富を憎悪する正当な理由にはならない。
第6。もし発見したのであれば、君たちは大量破壊兵器を返還しなけれ
ばならず、また君たちが命を奪った全殉教者の命をわれわれに戻し、高
潔なイラク女性の汚された名誉を戻すこと。
ラムズフェルド: それは冗談だろ?
サダム・フセイン: 違う! これは苦(にが)い現実だ・・・君も知って
いるだろう、ラムズフェルド君。君たちは平和なアラブの国に対して歴史
上最大の犯罪をおかしたのだ。われわれは1980年代にも会談したが、
その時の君の提案を覚えているかね?
ラムズフェルド: 過去のことはたくさんだ。われわれがとりくんでいる
のは、君への対処であり、過去においてわれわれに敵意を抱いたことの
ある幾つかの国への対処なんだ。われわれは穏健なイスラム主義者と
は対話を続けると決定しており、彼らが投票によって権力の座につくこと
に異論はない。それ以上に大事なことは、われわれがハマスやイスラム
聖戦機構、イラン寄りのヒズボラ、その他の世界中の原理主義組織とい
った「テロ」組織との対話のチャンネルを開くと決めたことなんだ。武器を
捨てることと引き替えに政権に参加する可能性を研究するために、アフ
ガニスタンのタリバンとさえ接触する計画を立てている。
サダム・フセイン: それで君たちの間違った政策については再考を
始めたのかね?
ラムズフェルド: 当然のなりゆきだ。われわれはあらゆる国に民主主
義を広げるために努力している。
サダム・フセイン: 君が正直者ならば神のご加護を。といっても、君
の本当の狙いは判っている。君が本当に誠実であるなら、君と同盟国は
イラクからの撤退を即座に開始するはずだ。そしてイスラエルを支援する
姿勢を変えなければならない。しかし君の大統領は頑固で、傲慢で、真
実を語ってはいない。
ラムズフェルド: 彼は君みたいな血まみれの独裁者と違って、民主
的に大統領に選ばれたのだ。
サダム・フセイン: テロは君たちの専売特許で、ウソをつくのが君の
手法だ。
ラムズフェルド: この提案は君にとってまたとない好機だぞ。君が釈放
されるうえに、われわれはイラク統治に関するすべてを君に相談するつも
りだ。この提案を拒否すると、チャンスは無に帰すことになる。
サダム・フセイン: 私はご都合主義ではないんでね。全イラクが君た
ちから絞首刑にされているのに、自分の首だけを助ける道をさぐることは
しない。もしロシアの提案を受け入れていたら、息子と孫は死なずにすん
だだろう。私は家族と娘と孫の消息を知らない。ほんとうに自分や家族の
ことより偉大なイラクの未来とイラク市民のことを気にしている。
君は以前、部下を通じて、もし大量破壊兵器をシリアに密輸したと宣言
したら、その代わりに釈放するつもりだと言ってきた。その時にも提案を
拒否したが、今度もまた君の提案を拒否する。
ラムズフェルド: 拒否してもらいたくないんだが。検討してみてくれな
いか。われわれは今、対処を再検討しているところだ。お互いの流血を
止めたいんだよ。弱者の論理ではないが、強者の論理を超えたところで
この提案をしている。
われわれの誠意の証(あかし)として、タリバニには君への処刑執行を
否定する声明を出すよう頼んでおいた。全体としてイラクの政治配置にか
かわるすべての地位を見直す用意があり、君と君の部下の問題も協議
する用意はあるのだよ。
サダム・フセイン: 撤退する準備はできているのかね?
ラムズフェルド: 配置転換を討議することはおそらく可能だ。わが軍
は長期駐留にむけて基地を整備してきた。都市や大通りから姿を消すこ
とはできるが、しばらくは基地にとどまるだろう。
サダム・フセイン: その時に(今の)手下の隊列に新しい手下を加え
たいというわけか。いいかね、ミスター・ラムズフェルド。君が会談してい
る相手はイラク共和国大統領サダム・フセインだということを忘れないで
もらいたいね。
ラムズフェルド: しかし君は権力を失ったんだ。
サダム・フセイン: 私は名誉以外には何も持たないが、名誉は売り
買いできなのだよ。
ラムズフェルド: しかし人生は貴重なものだ。
サダム・フセイン: 名誉を失った人生に価値はないさ。君たちがイラ
クの地にやってきて名誉を奪ったが、われわれはサダム・フセインが生
きていようと殉教者になろうと、自分たちの名誉を回復するだろう。
ラムズフェルド: われわれが会談した君の支持者は、君がすべての
最終意思決定者だと話した。彼らは君の出方に期待しているんじゃない
のかね?
サダム・フセイン: はっきり言っておこう。彼らはサダム・フセインに
は祖国と名誉を売り渡して逃げ出すことができないと判っている。
ラムズフェルド: イラクで流された血に責任があるのは君だと歴史は
書き残すだろう。
サダム・フセイン: いや、むしろ歴史は君の犯罪を断罪するだろう。
君はバグダッドの城壁で自殺することになると前にも警告したはずだ。ど
うぞ犠牲を払ってくれ。君に望むことは、ロンドンにいってイギリス外務省
の記録を読むことだ。そしてイギリスの友人とやらは同じ過ちを繰り返し
で君たちの戦列に加わっているが、彼らに反対して戦ったイラク民衆の
闘争について学ぶことだね。レジスタンスは君たちが想像しているよりも
手強いぞ。これまでのようにはいかないことを約束しておこう。
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投稿者 white 日時 2006 年 12 月 30 日 22:44:06: QYBiAyr6jr5Ac