★阿修羅♪ > 戦争87 > 355.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
http://www.cnn.co.jp/world/CNN200612280004.html から転載。
死刑確定のフセイン元大統領、イラク国民に別れの書簡
2006.12.28
Web posted at: 11:25 JST
- CNN/AP/REUTERS
バグダッド──1982年のイスラム教シーア派住民虐殺で死刑が確定したイラクのフセイン元大統領が、国民に宛てた最後とみられる書簡が27日、旧政権与党バース党のウェブサイトに掲載された。元大統領の弁護団の1人はAP通信に対し、書簡が元大統領によって、死刑判決が言い渡された先月5日に書かれたことを明らかにした。
イラク高等法廷は被告側弁護団に対し、フセイン元大統領に最後の言い分を認める意向を示していた。しかし実際には元大統領にその機会を与えず、証拠も提示しないまま「侵略者の命令で」判決を言い渡したため、元大統領は書簡を執筆したという。元大統領は書簡の中で国民に別れを告げるとともに、「人に公平になる余地を与えず、人を盲目にし、思考の扉を全て閉ざす」として、国民に憎しみを持たないよう呼びかけた。
イラクのオスマン大統領報道官は27日、フセイン元大統領の控訴棄却を受けて、タラバニ大統領による死刑執行承認が不要の見方が浮上していると指摘し、高等法廷の見解を聞く必要が依然あると述べた。イラク当局者によると、死刑執行決定には正副大統領3人の承認が必要で、執行は30日以内と規定されている。
一方、フセイン元大統領支持派は、書簡掲載先である旧バース党のサイトで、死刑が執行された場合、同党の戦闘員が各地の米国の権益を標的に報復を実施すると警告した。バース党は2003年、旧フセイン政権を打倒した米軍主導の多国籍軍によって解体されており、サイトは残党の拠点となっているイエメンで運営されているとみられる。