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(回答先: フセイン被告死刑確定 治安悪化懸念、延期も―東京新聞 投稿者 天木ファン 日時 2006 年 12 月 27 日 20:01:16)
【カイロ=萩文明】イラクの元大統領フセイン被告への死刑判決が二十六日に確定し、法的には来年一月にも死刑が執行される公算が大きくなった。マリキ政権は執行を急ぎたい方針だが、判決確定と早期執行は、既に「内戦」とも言われる治安の悪化に拍車を掛けかねない。このため焦点の執行時期には依然、不透明な要素も残る。
イラクが廃止されていた死刑制度を復活させたのは、当初から「フセイン裁判に向けた法整備」とみられていた。先月の一審判決を受け、マリキ首相は「年内執行」に言及。米国筋も「追起訴案件の審理を待たず、執行される」との見通しを示した経緯がある。
ただ欧州の死刑廃止国などは執行に反対しており、国際人権団体も法廷自体を批判している。
イスラム教シーア派と同様に、旧政権に弾圧されたクルド人への虐殺を裁く別件の公判も進んでおり、「クルド人に勝利を実感させるため、この事件の判決まで執行を待つ」との観測も一部にある。
一方で、旧政権の残党は、スンニ派が母体の反米武装勢力に今も一定の影響力を持つ。判決確定で、シーア派治安部隊や米軍への攻撃が強化されるのは必至だ。
現政権が早期執行に傾いている背景には、「治安無策」へのシーア派などの不満を抑え込む思惑もある。だが、その結果、逆に宗派抗争を激化させかねないという矛盾も抱えている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20061227/mng_____kok_____002.shtml