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【カイロ=浜口武司】イラク中部ドジャイル村のイスラム教シーア派虐殺事件で死刑判決を受けたサダム・フセイン元大統領(69)の裁判で、イラク上訴裁判所は二十六日、一審判決を支持する決定をした。裁判は二審制で、フセイン被告の死刑が確定した。同国法では、刑の執行は判決の確定後三十日以内に行われると規定されているが、同被告と同じイスラム教スンニ派の反発は必至で、治安への影響などを懸念し、刑の執行を延期する可能性もある。
一審の「イラク高等法廷」のシャヒン所長は記者会見し、「三十日以内に死刑が執行される。政府は明日から三十日の期間で執行日を選ぶことができる」と述べた。
しかし、刑執行には大統領と二人の副大統領でつくる大統領評議会の承認が必要となる。そのため、スンニ派の副大統領を含む同評議会が執行命令書の発布を政治的判断で遅れさせる可能性もある。
フセイン被告のほかに死刑が確定するのは、異父弟のイブラヒム元ジュネーブ国連代表部大使とバンダル元革命裁判所長。
フセイン被告は、ドジャイル村事件で「人道に対する罪」に問われたほか、一九八〇年代にクルド人を弾圧した「アンファル作戦」で大量虐殺などの罪に問われ、同高等法廷で審理が進められている。
イラクの司法関係者は本紙の取材に同被告の死刑執行までは、クルド人弾圧事件の公判は継続されるとしている。
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20061227/mng_____kok_____001.shtml