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(回答先: Re: オラの体験的世代論 変化するアメリカの老後事情(ダニエル・カール)(2) 投稿者 そのまんま西 日時 2008 年 4 月 15 日 23:34:44)
オラの体験的世代論 変化するアメリカの老後事情(ダニエル・カール)(3)
【今こそ平成維新が日本には必要ではねえか】
−−−−−日本では今、コムスン事件にとどまらず、様々な問題が
まるで膿でも出るかのように噴出しています。
介護の問題もそんだけど、日本人は国民の未来を政府や公務員にだけ任していてはいけねえ。政府は、何でもかんでも口を出すんじゃなくて、ある程度の規制をするだけで、邪魔をしないようにすることが必要ではねえか。国とか都道府県レベルでねえとやれねえことをやればいいんで、現場レベルでねえとわからねえ話にまで口を出している。
現場のことがわからねえ中央の人間が決めていることが多いんでねえか。今までの税金の無駄遣いを見れば、明らかでねえか。
日本は、国民がもっとうるさくならなければいけねえ。日本人はこれまで、政府のやっていることをあまり深く考えてこなかった。もちろん政府の側も、予算や政策決定について国民に対する説明がまったく足りねえ。
第二次世界大戦後、GHQ(連合国総司令部)や総司令官だったマッカーサー元帥は、当時の官僚制度をそのまま利用して占領政策を遂行した。だから公務員改革はできねかった。維新はできねかったんだ。今こそ、明治維新がもう一度、いや平成維新が必要ではねえか。
公務員は自分で稼いでねえから、経済性、採算性の感覚がねえ。だから日本は政策に経済性が欠けてる。国と地方を合わせた日本の財政赤字は、現在約1000兆円。2005年(平成17年)GDP(国内総生産)が約500兆円だから、2倍だ。つまりこれは、日本人全員が2年間タダ働きしねえといけねえ借金があることを意味する。
こんな日本の丼感情の考えは、江戸幕府と同じでねえか。経済政策がうまくいかず、幕府は財政危機で崩壊したぞ。アメリカでも、1929年(昭和4年)の大不況に取り組んだルーズベルト大統領の時から赤字財政が始まったが、70年代から80年代、特にレーガン大統領の頃から赤字を減らそうと努力してきた。
日本人は「エコノミックアニマル」と呼ばれていたけど、本当に経済を考えていたのではなく、ただの働き蜂だった。一生懸命働いていただけ。大事なことを、全部経営者や公務員に任せていた。もっとみんなの知識を活用することが必要だ。
日本政府は、建物などのハードばかりに金をかけ、人材と言うソフトには金をかけねえ。立派な病院ができても、医者が不足している。介護も、介護従事者を大事にしてこなかったではねえか。でも、あせってはならねえ。時間をかけてシステムを創っていくべ。
−−−−−最後に読者にメッセージをお願いします。
アメリカにも、団塊の世代の問題がある。日本の場合には、主に1947年(昭和22年)から49年(昭和24年)に生まれた人たちが団塊の世代と呼ばれている。
でも、アメリカのはもっと期間が長い。1946年(昭和21年)からオラが生まれた数年先の64年(昭和39年)までがベビーブーム。だから、25年後には、アメリカの年金制度は崩壊する言われているんだ。
介護を考えるということは、老後システムを考えるということ。その意味では、団塊の世代のように日本もアメリカも問題を共有している。いや、今の時代は、世界と問題を共有しているといっても言い過ぎではねえな。介護を始めとする日本のさまざまな問題を考えることは、実は世界を考えることにつながっているという大きな自覚を持って、
みんなで取り組んでいくべ。
−−−−−どうもありがとうございました。