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(回答先: 【夜回り先生のエッセー】少女からのネクタイ 瞳のように明るい色(中日新聞) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 9 月 15 日 10:41:18)
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/yomawari/list/CK2007082002042454.html
2007年8月20日
子どもたち、夜眠れないという経験をしたことがありますか。人は、こころとからだのバランスが狂うと夜眠れなくなります。特に、こころが疲れ切っているのにからだが疲れていないと、いらいらがたまり、そして夜眠れなくなります。
君たちが生活する今の社会は、ものすごいストレス社会です。道を歩くことにも、常に車への注意が必要ですし、家庭や学校でも、君たちを追い立て傷つける多くのことばが飛び交っています。その一方で、こどもたちがからだをあまり動かすことのない社会になっています。多くの子どもたちが、自然の中を走り回ったり、からだを使って何かをすることより、ゲームや携帯電話、あるいはコンピューターの前で日々を過ごしています。その結果、心身のアンバランスが生まれ、夜眠れない状態になってしまいます。
これは、君たちのこころにとって、とても危険なことです。夜眠れないために、今度は、昼動くことががつらくなり、ひどい場合には、朝起きることもできなくなり、生活リズムが完全に狂ってしまいます。そして、いらいらがつのり、誰かにぶつけてしまったり、あるいは自分を傷つけたりしてしまいます。今、日本では、この「夜眠れない子どもたち」が、どんどん増えていっています。
子どもたち、確かにこのような社会を作ってしまったのは、私たち大人です。本当は、君たちが、昼間ゆとりを持ち、楽しくそして心地よく過ごすことのできる社会を、私たち大人は作らなくてはなりません。でも、残念ながら、今の日本は、君たち子どもたちにとってだけではなく、私たち大人にとっても、ストレスだらけの社会になってしまっています。
私には、この社会を変える力はありません。でも、これを読んでいる君たちを変えることはできます。何か夜眠れない、あるいはこころにつらさを感じたときは、からだを動かしてみてください。できれば、昼間に散歩、美しい花や自然に触れ、太陽にたくさんあたってください。家の近くのグラウンドをただひたすら疲れ切るまで走る、これもいいでしょう。ともかくからだを疲れさせてください。夜辛(つら)くなったときは、腕立て伏せ、腹筋、何でも良いんです。からだを動かしましょう。これで必ず楽になります。
今、日本で、多くの大人たちが、子どもたちまでもが、精神科の睡眠薬などの薬の力を借りて、夜眠ろうとしています。確かに、一時的には薬の力を借りることも大切ですが、永遠に薬のお世話になることはできません。一番の解決は、きちんと心身の疲労のバランスをとること、規則正しい生活を日々おくることです。
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【夜回り先生のエッセー】残りの夏休みに 家族や他人に笑顔を(中日新聞)
http://www.asyura2.com/07/social4/msg/658.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 8 月 14 日