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(回答先: 【コラム】筆洗 【東京新聞】 2007年6月14日 投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 6 月 16 日 08:06:39)
【私説・論説室から】社保庁の『お役所仕事』 【東京新聞】
2007年6月13日
「消えた年金」問題は、情報管理のずさんさが底なしの様相を見せている。社会保険庁の責任が重大であるのは言うまでもないが、実は公務員の天下り問題と密接に絡んでいる点も見逃せない。
というのは、年金のシステムをつくってきた大手コンピューター会社には、社保庁や厚生労働省の官僚がこれまで、何人も天下りしてきたからだ。政府で対応に追われている中堅官僚が嘆く。
「本社だけでなく、システム設計をする子会社も天下りを受け入れてきました。いま各地の社会保険事務所は年金相談に追われていますが、相談に応じるための端末機のリース料も高い。背景には、天下りを媒介にした社保庁幹部とコンピューター会社の深い関係があるのです」
もう一つ。社保庁の労組である自治労国費評議会(旧称)は何をしていたのか。
社保庁官房総務課長と評議会事務局長が交わしてきた複数の「確認事項」には「窓口装置(端末機)の連続操作時間は四十五分以内とし、四十五分ごとに十五分の操作しない時間」とか「一人一日のキータッチは平均五千タッチ以内」「ファクシミリ使用では、即時の回答を要求しない」などと、仕事の仕方が細かく取り決められていた。
この合意はすでに破棄されたが、まるで崩壊した旧ソ連を思わせるような典型的な「お役所仕事」をうかがわせる。過去の話と済ませられるかどうか。こんな役所は解体的に出直しするしかない。
文書は「第3回社会保険新組織の実現に向けた有識者会議資料」という名前でネットで公開されているので、関心のある方には、ぜひ一読を勧めたい。 (長谷川幸洋)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2007061302023709.html