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(回答先: 通過儀礼が男子向け教育なら、受験狂育は女子向け教育でしょうか(Sun Shineさんへのレス含み) 投稿者 こげぱん 日時 2007 年 2 月 11 日 23:32:04)
この板を見なかったので、今日まで気がつきませんでした。レス、ありがとうございました。
こげばんさんの文章には、以下のようないくつかの難しい問題を含んでいると思います。
1.ジェンダーフリー教育の肯否について
2.ジェンダーフリー教育が「新世界秩序」への序奏ではないか
3.受験教育のシステムについて
1については、私はフェミニズム関係については詳しくありませんし、現在の日本の教育がどう行われているのか、全く知りません。しかしもし、全くのジェンダーフリー教育が行われているとするならば、それは本来の女性解放運動とはかけ離れたものであるといえるでしょう(フェミニズムにも色々な"派閥”があるようですが)。何を履き違えたか・・。
参政権と勉学の機会均等というところから、女性解放運動は出発した。そして世界で一番最初に女性が参政権を獲得した国はニュージーランドで、次がアイスランド、そして北欧諸国へと続いたと記憶しています(これらの国々は女性議員誕生も早いし、全体に占める女性議員数も多い)。それはなぜか、人口が少なくて、男性だけではとても社会的に切り盛りできなかったからです。
(蛇足ですが、アメリカの場合、例えば体育を見ても性差には考慮しています。小学校はボール投げとか、ドッジボールなどの遊び程度のものがPEとしてあるけど、中学、高校になったら全く別に体育を行います)
2と3については重なりますが、フリーメイソン=明治政府樹立のバックグラウンドを見ても、うなずけるものがあります(笑)。
また「世界の工場」は時代と共に場所が変化していっていますが、日本もかつては欧米諸国への「工場」であった時期もあり、そのために男女を問わず、ただ家畜のようにイエス、イエスといいながら、わき目も振らず、言われたことだけ遂行する教育が必要とされたのでしょう(それと世界に冠たる「官僚主義国家」だから)。
アメリカにもSATという共通テストはありますが(これも最近、廃止しようと言う動きもある)、日本ほど"病気”ではない(笑)。どういうわけか「他人を打ち負かしたい」というこの競争は、特に日本、韓国、中国といった東アジアの儒教文化圏で盛んですよね。昔、中国で行われていた「科挙制度」と関係あるのかもしれないと思ってみたりしているのですが。
受験教育システムは、勿論、男女を問わず有害なものです。
では、「男女別学にしてみたらどうか」という点については、確かにアメリカでは女子大出身者の方が、共学出身者よりも大学院に進んだ時に優秀な人が多いということは言われていますが、この主な理由は、「女子大の方が男子に気を取られずに一生懸命勉強するから」だそうです(笑)。
要は、男も女も人間としてのマナーは心得ておかなければいけないこと、女でもサイエンスに強い人もいれば、男でも料理や洋服作りなどに強い人もいること、芸術家になるには両性具有的なところもないと駄目なこと・・等々を考慮しながら、いかに個々人の生まれ持った才能や素質、個性を発見し、伸ばすような教育をするかということではないでしょうか。
「人間は皆、能力は同じ。努力さえすれば一番になれる」・・・これが間違っている(笑)。皆、能力は違うということを、日本人は肝に銘じるべきです(笑)。
女の子の「通過儀礼」、昔、日本にはありましたよね。お雛様とか「7・5・3」とか・・。成人式に着物を着るだけになってしまったのでしょうか、中身空っぽの人形みたいに(笑)。