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http://www.chosunonline.com/article/20071212000037
投資先として脚光浴びる開城工業団地(下)
◆中国より安い人件費
6日午前8時にソウルを出発したバスは、午前11時ごろ開城工業団地に到着した。出境手続き時間の午前10時が近づくと、貨物トラックが韓国側の都羅山出入境事務所に列を作った。通行証を持った韓国側関係者がソウルと開城を往来するには、待ち時間を含め2時間ほどかかる。開城工業団地を貫く片側4車線の中央路はガラガラだった。しかし、通勤時間帯には1万9000人の北朝鮮の労働者を乗せたバスや自転車で道はごった返した。開城工業団地を担当する中小企業中央会のキム・ジェジン課長は「たまに交通事故が起きるほど混雑する」と話した。
時計部品メーカーのローザンヌ(ソウル市松坡区)の開城工場では、時計バンドを生産していた。北朝鮮側の労働者と並んで座り製品を検査しながら、パク・ジョンホ室長は「最初は北朝鮮の労働者が作業指示を理解できないケースが多かったが、今は意思疎通に問題はない」と説明した。
開城工業団地を初めて訪れたというイルヨン企業のキム・ヨンイル代表は、「北朝鮮側の従業員はとても誠実そうだ。東南アジアに進出しようという考えを改め、開城に工場を建てたくなった」と述べた。時計メーカーのロマンソン(ソウル市松坡区)の工場には、「食事中移動禁止」「おかずを残さないこと」といった注意書きが書かれた額が掛かっていた。労働者はそれぞれ弁当を持参し、会社側はおかずとチゲ(スープ)を提供する。夜勤時には軽食も出す。ロマンソンの金基文(キム・ギムン)会長は「週48時間勤務が基本だが、超過勤務には手当を支給するので、残業を志願する人も多い」と話した。現在、開城工業団地での平均労働時間は週57.3時間で、韓国国内の43.5時間(今年4月の労働部統計)よりも長い。パラグライダーを生産する珍グライダー(京畿道竜仁市)のチェ・ヒョンシク常務は「中国とは異なり、熟練工の移動がほとんどないのも魅力だ」と指摘した。
◆単純加工が主体、技術教育には時間が必要
開城工業団地への進出企業は、繊維、縫製、通信機器など業種は多彩だ。研究開発は韓国で行い、単純加工を開城工業団地で行うケースが大部分を占める。進出企業の平均生産性は、国内同業種の55%にとどまっている。繊維、縫製など単純加工業種では80%以上と高いが、精密加工の生産性はそれより低い。アクセサリー生産企業の関係者は「精密技術を教育するのに半年以上かかることも多い。中国の労働者よりはマシだが、韓国に比べると熟練度ははるかに劣る」と述べた。
一方、労務管理面での制約も問題点として指摘されている。昨年進出した光ケーブルメーカー、JCコム(慶尚南道梁山市)のイ・ジェユル副社長は「業務指示は北朝鮮側の職場長(工場長)を通じて行う必要がある。成果給制度がなく、生産性を高めるにも限界がある」と指摘した。
開城=李性勲(イ・ソンフン)記者
朝鮮日報/朝鮮日報JNS
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