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(回答先: 終盤を迎えたテロ特新法の動向を見守り11日(金)国会前ヘ(三上治) 投稿者 クマのプーさん 日時 2008 年 1 月 11 日 22:15:23)
http://www.news.janjan.jp/government/0801/0801118770/1.php
2008/01/12
インド洋上の給油・給水を可能にする「新テロ特措法案」(補給支援特別措置法案)は11日午前、野党が過半数を占める参議院で否決されたが、同日午後に衆議院で3分の2以上の賛成を得て再可決された。
60年安保闘士が国会前に終結した(撮影:いずれも筆者)。
この日、国会前では60年安保闘争で連日のように国会議事堂を包囲した安保闘士たちで作る「9条改憲阻止の会」50人が“新テロ特措法反対”のシュプレヒコールをあげた。
「憲法9条改悪阻止」の精神は半世紀を経ても揺るがない。
「9条改憲阻止の会」は改憲に道を開く「国民投票法案」に反対して昨年の春先にも44日間に渡って国会前で座り込みを続けた。半世紀近くを経ても彼らの「護憲精神」の筋金は揺らいでいない。
1960年6月15日に国会に突入した三上治さん(66歳)は「『(新)テロ特措法』は実質的な改憲だ」と憤る。
最近の若い人はあまり反対の声をあげませんね?と筆者は水を向けた。「インターネットの普及などもあって国民の意思表示の仕方が当時と今では違う。当時の選挙は絶望的だったが、今は政権可能なところまで来た」。三上さんは時代を振り返りながら語った。
60年安保当時、都学連副委員長の倉田さんも「改憲阻止」を訴えた。
国会前には昨年JanJanに連載「時代に生きた新左翼・歴史群像」を執筆した蔵田計成さん(73歳)の姿もあった。蔵田さんは60年安保当時、都学連の副委員長だった。
「『(新)テロ特措法』は給油・給水に限定しているが、自衛隊の海外派兵に道を開くものだ。堤防(憲法9条のこと)を守るために闘わなければならない」。往年の闘士も腰痛には勝てず杖をついての参加だが、論理は明快だ。
博多で「テロ特措法反対」を毎週訴えてきた福沢利子さんら3人も国会前に駆けつけた。福沢さんは「『(新)テロ特措法』は改憲への攻撃です。何としても阻止するために戦う」と決意表明した。
日本山妙法寺の僧侶も国会前で「新テロ特措法」に反対した。衆議院で再可決した午後2時になると「南無妙法蓮華居(ナンミョーホウレンゲキョ)」と ひと際大きな声で読経した。
* * *
インド洋上での給油について政府は「国際社会への貢献」という。海上自衛隊の給油活動は、アメリカによる軍事作戦である「不朽の自由作戦」(OEF:Operation Enduring Freedom )の一環だ。国連安保理決議に基づくものでもない。
巧妙な政治家は、OEFを国連安保理で決議した「テロとの戦い」とすり変えるから注意が必要だ。あくまでもOEFと「テロとの戦い」は別物だ。
インド洋上でのOEFは、米軍からアフガニスタンを追われたアルカイーダがソマリアやイエメンに逃げるのを捕獲するのが初期の目的だった。
ところが彼らはアフガニスタン−パキスタン国境にまたがる部族地帯にこもり、アフガニスタンに出撃しては米軍を苦しめている。米国の初期の目論見は大きく外れた。そこで同盟国の日本に「給油」を要請したのである。
原油高で灯油は値上がりし家計を直撃している。先週、灯油を18L注文したところ「はい2,200円です」と言われ、腰を抜かしそうになった。昨シーズンは1,700数十円だったので、大変な値上がりだ。
原油高は諸々の物価上昇を招き庶民を苦しめている。市場価格より高い値段で買った石油をタダで米軍に提供する「テロ特措法」とは何なのか。
6年間続けてきてアフガニスタン情勢は悪化しただけだ。本当に国際社会への貢献と言えるのだろうか。「恒久法」を議論する前に「テロ特措法」の正体を鮮明にさせる必要がある。
(田中龍作)
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