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(回答先: 【医療破壊】 はいはい、いつもより回っております。 投稿者 どっちだ 日時 2007 年 12 月 06 日 16:56:38)
----健康、病気なし、医者いらず から転載-----------------------------------
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/
今度は18病院「たらい回し」だってさ
「たらい回し」「受け入れ拒否」という言葉の使い方は、
間違っているという事は何回も書いてるけど。
相変わらず、マスコミはこの言葉を
好んで使っているようですね。
まあ、こんなちんけなブログで何回書いても、
全く効果なんてないのでしょうけど。
今度は、18病院「たらい回し」だそうですよ。
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18病院たらい回し…男性死亡 姫路
兵庫県姫路市の男性(66)が6日未明、
吐血するなどして救急搬送された際、
近隣の18病院が医師の不在などを理由に
受け入れを拒んでいたことが分かった。
男性は最終的に約30キロ離れた市外の病院に
2時間近くかけて搬送されたが、途中で病状が悪化。
搬送先の病院で死亡が確認された。
市消防局は「最善を尽くしたが、いろいろな条件が重なり
受け入れ先を見つけるのに時間がかかってしまった」
としている。
市消防局などによると、6日午前0時7分、
男性の家族から「(男性の)意識がぼんやりしている。
目がうつろで吐血した」と119番通報があり、
救急隊が出動。受け入れ先の病院を探したが、
姫路赤十字病院や国立病院機構姫路医療センターなど
18の病院に「専門の医師がいない」「ベッドがない」
などの理由で断られたという。
男性は当初意識があったが、受け入れ先の
赤穂市民病院に搬送される途中で心肺が停止。
午前1時56分に同病院へ到着したが、
同2時17分、死亡が確認された。
救急搬送をめぐっては、昨年8月、
奈良県大淀町の町立大淀病院で
Tさん=当時(32)=が分娩(ぶんべん)中に
意識不明となり、19病院に受け入れを断られた末、
大阪府吹田市の搬送先の病院で後日、死亡。
今年8月にも、同県橿原市内で体調不良となった妊婦(38)が
11病院から受け入れを断られ、大阪府高槻市内の
病院で死産が確認された。
Tさんの義父、憲治さん(53)は
「救急医療をめぐる問題があると(関係者は)
『二度とこういうことが繰り返されないように』
と謝るが、何度も繰り返し起こってしまうことが
残念でならない」と話している。
「2007年12月6日:産経新聞」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071206-00000939-san-soci
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もちろん詳細な事実がわからないので、
なんとも言えない事は多いのですが。
いつものようにわかる範囲で、記事を分析してみると。
>午前0時7分
意識がぼんやりしている。目がうつろで吐血した
って事だそうですけど。
時間からいって、もしかしたら、
お酒を飲んでいたのかもしれませんね。
そしたら、ぱっと思いつくのは、
アルコール性肝硬変+食道静脈瘤
=吐血+意識混濁
という所でしょうか。
「食道」っていうのは、「のど」と「胃」の間にある
管状の器官なんですけど。
食道静脈瘤っていうのは、この食道の静脈が、
太くなって「こぶ」のように膨れる病気です。
写真で見ると、こんな感じ ↓
参照:「胃腸病、大辞典:食道静脈瘤」
http://www.ichou.jp/ency/Desp/espvrx.html
肝臓の病気、特に肝硬変の人がなりやすい病気です。
症状は、吐血・下血で、そして死亡の危険性も高い
おそろしい病気なんですよ。
静脈って血管が太くなって、それが破裂して
血が出るわけですから。
大出血するんですよ。
場合によっては、死ぬ事もあるおそろしい病気です。
まあ、この例が食道静脈瘤かどうかはわかりませんけどね。
吐血(血を吐く事)の人がいたら、まず「胃カメラ」をやって。
どこから血が出ているかって事を調べるんですよ。
食道静脈瘤だったら、静脈瘤の破れている部位が見つかったら、
そこを輪ゴムのような物で縛ったり、硬化剤と呼ばれる
血管を固める物質を投与して止血をします。
「胃カメラ」っていうのは、消化器内科医とか、
専門の医者しかできない技術なんです。
百歩譲って、胃カメラを入れて見るだけであれば、
地方で幅広く活躍している医者だったら、
専門外でもできる人はいますけどね。
胃とか食道とかから出血していた場合、
出血を止める治療。
輪ゴムで縛ったり、硬化剤と呼ばれる
血管を固める物質を投与したりするような事は、
消化器専門の医者以外はできませんよ。
そんな事、医者だったら百も承知ですから。
吐血ってわかっていたら、消化器専門の医者のいない
病院だったら、その患者を受け入れるはずありません。
だって、消化器内科専門の医者のいる病院に
搬送されたら助かったけど、いない病院にわざわざ
連れてきたら、助からない可能性が高いんですよ。
だったら、消化器内科専門の医者がいる病院に
行って貰うに決まってるでしょ。
患者の命を救う為には、そっちの方が
良いに決まってますから。
専門医がいないのであれば、他の病院に行って貰う。
というのが、ベストの選択だと思いますよ。
「患者の受け入れを拒んだ」のではなく、
消化器専門の医者がいる病院に直接搬送した方が、
患者が助かる可能性が高いので。
消化器専門の医者がいる病院に直接行って貰う事にした。
という適切な判断をしただけです。
「ベッドがない」ってのもそうです。
吐血して大出血しているんですから。
入院するに決まっているんですよ。
だったら、入院ベッドの空いていない病院じゃなくて、
入院ベッドが空いている病院に行って貰った方が良いでしょ。
患者にとって。
だから、入院する事が確実な患者の場合。
ベッドが空いていない病院であれば、
他の病院に行って貰った方が良いんですよ。
新聞記事には、
>「専門の医師がいない」「ベッドがない」
などの理由で断られたという。
って、なんか病院が悪者のように書かれていますけど。
「専門の医師がいない」「ベッドがない」というのであれば、
この患者を受け入れる事は「不可能」なんですよ。
逆に無理して受け入れて、別の病院に行けば
助かった可能性がある患者を助けられない、
って事も十分にあり得ますからね。
こういう事が繰り返し起こって残念なのは、
私も同じですけどね。
そもそも、受け入れる専門医がいない。
というのは、医師の数が少ないからですよ。
マンパワー不足なんですよ。
ちょっと前まで、妊婦の話ばっかり記事になってましたけど。
こういうのは、もう妊婦だけの問題じゃないんですよ。
妊婦の問題だけだったら、産科医を増やせばよい。
っていう意見もありますけど。
今回問題になっている消化器内科だけに限らず、
他の科も、どこでも専門医が足りないんですから。
医者の数を増やすしか、解決策はないんですよ。
それに関して、何故マスコミは記事内で指摘しないんですか。
これでは、まるで受け入れなかった病院が悪い。
って言う病院叩きがメインの記事でしょ、これ。
「ベッドがない」って。
政府は診療報酬削減を繰り返して、
97%の公立病院を赤字にしているんですよ。
そして、赤字の病院は潰す、って言っているんですよ。
「ベッド数削減政策」を行っているんですよ。
だから「ベッドが足りない」んですよ。
それって、政府の責任でしょ。
診療報酬を下げ続けて、ベッド利用率を、
ほぼ100%にしないと、赤字になるような
政策をとり続けているから、ベッドが足りない、
満床だ、って事になるんですよ。
それって、政府の政策のせいでしょ。
何故、その事を、この記事の中に書かないんですか?
>何度も繰り返し起こってしまうことが残念でならない
と記事には書かれていますけど。
こういう記事が何度も繰り返し書かれてしまうことが
残念でならないですよ、私は。
本当に、こういう悲劇を繰り返したくないと思うのであれば、
問題なのは今の日本の医療政策だ。
という事を、きちんと記事に書くべきだと思いますよ。
医師数削減、医療費削減政策が続く限り、
こういう悲劇はまた繰り返されると思います。
マスコミの言葉の使い方が違うって事に関しては、
「奈良、たらい回し!の問題点」
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-231.html
「患者受け入れ不可能」
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-235.html
の記事なんかも確認して下さいね!
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