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http://nishiha.blog43.fc2.com/blog-entry-895.html から転載。
映画「南京夢魔」日本語版を観て
昨日ご紹介しました映画「南京夢魔」日本語版をじっくりと観て、驚
きました。
1. 南京大虐殺 日本軍によるアジアでの 残虐行為 Rape of Nanking Part 1
http://jp.youtube.com/watch?v=hIUro3olXlY
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2. 南京大虐殺 日本軍によるアジアでの 残虐行為 Rape of Nanking Part 2
http://jp.youtube.com/watch?v=qw0GuDHdflI
冒頭に「この作品はある一方的な視点から作られたものである」と断っていますが、南京虐殺肯定の立場から見ても、そのとおりかなり一方的な誇張と歪曲が感じられます。もう少し史実に忠実かと期待しましたが、ちょっと期待が甘かったようです。
例えば、日本兵はすべて悪逆非道な「日本鬼子」として描かれていますが、これは戦時中われわれが受けた「鬼畜米英」のプロパガンダを思い起こさせます。
また天皇ヒロヒトをヒットラーのような独裁者として描き、南京大虐殺も彼の命令によるもののように示唆しています。そしてそれを強調するかのように、当時上海派遣軍司令官であった、昭和天皇の叔父にあたる朝香宮中将を、虐殺の首謀者として画面に何度も登場させています。
実際に南京攻略の総指揮を取ったのは中支那方面軍司令官である松井石根大将ですが、映画では天皇が結核療養中の松井に代え朝香宮を総指揮官に任命し、朝香宮が「捕虜を皆殺しにせよ」との命令を下したとしています。
確かに松井は南京攻略時は病気療養中でしたが、司令官を更迭されたわけでなく、南京陥落直後には総司令官として華々しく入城しています。皇族軍人がそれほど実権を持っていたのか、ましてそのような命令を下したのかは疑問です。
朝香宮については、本隊の南京入城に際し、皇族である彼にもし万一のことがあってはならないと、先遣隊が城内に残っている便衣兵などを徹底的に掃討し、その過程で一般市民も巻き込んだ行き過ぎがあったとみるほうがより史実に近いのではないかと思われます。
このような「一方的な視点から」の映画に対抗して、日本国内でも南京虐殺を否定する視点からの映画が制作されつつあります。こうしたことでは、まったく不毛な対立が続くばかりです。
先月下旬南京大学で、日中両国の研究者約70人が参加して「南京大虐殺史料学術シンポジウム」が開かれました。呼び掛け人である張憲文・南京大学教授は「本物の史料は歴史を明確に語ってくれる」として、「中国ではこれまで史料に基づく研究が不足していた」とも認めています。こういう共同研究から、正しい歴史認識が生まれることを期待
したいと思います。
「南京虐殺:来月70年 中国、客観的な研究重視 異なる主張、党
も容認」(毎日、11月27日)
(* YouTube ビデオの貼り付けは gataro による。)
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