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武部勤元幹事長「大連立終わっていない」
自民党の武部勤元幹事長は１４日、党本部で開かれた若手議員との勉強会で、自民、民主両党の大連立構想に関し「終わっていない」として今後、政界再編の動きが強まるとの見方を示した。
同時に「『第３極』が出てきて（大連立を）具体化していこうということになってくる。次期衆院選をきっかけに新党が出てくることもある」と述べた。
衆院解散時期については「何があってもおかしくない状況になりつつある。年内かもしれない」と指摘。その上で「当選１回生がどれだけ生き残れるかが選挙後の政局に大きな影響を与える。必ず生き延びる決意で頑張ってほしい」と呼び掛けた。
［2007年11月14日17時29分］
[新世紀人コメント]
武部はここで現在の自民党の立場にたって「大連立」などといっているのだが、
実態は「政界再編」を言っていると解釈する。
つまり、
自民党は政権担当能力を失って壊れつつあり、
一方の民主党も
寄り合い世帯の弱体であり政権担当能力に欠ける。
このような有様の中では、
組織が割れて分裂が起こらざるを得ないのだ。
政権担当能力を求めて思想信条を同じ傾向とする組織的純化を図る動きが活発化するだろう。
武部の属する一派が旗揚げする可能性は勿論あるが、それだけの事ではないのは勿論だ。
日本の政党政治の現状においての一般的な話になってきているはずだ。
衆院選の前でなく「後に新党が出てくる」のは、
現在では形骸的な二大政党制の枠組みの中で政権争いが行われざるを得ないので、
それまでに新党を結成しても戦い上は不利になる。
それで、選挙後に生き残った政治家達を中心にして二大政党の殻を脱ぎ捨てようと言う事になるのだ。
さて、「大連立」という言い方についてだが、
自民党と民主党の間で連立が可能なものならば、「新党」などという言葉は出てこないだろう。
この二党の間では連立は出来ないだろう。
組織が壊れて、新たに出来た幾つかの組織の間で連立が始めてできるのだろう。
そうであれば、
「政界再編の上での連立」と言う事になる。
日本の政治は米国の混乱の影響の下に”流動化”の流れに乗る事になりそうだ。
国民の意思が政治を決定する時代に突入するだろう。
大政党にひびが入れば、優れた方針を持ち有能な政治家を擁する幾つかの政党から希望を託す対象を選ぶ事が出来るようになるからだ。
国民の政党と政治家を見る目が要求される時代となる。
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