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さて、支那の水不足の深刻さは以前にもお伝えした通りで、戦争も内戦も革命も何も起こっていないにも関わらず、既に惨劇の舞台と化している訳ですが、その影響は、大虐殺五輪の開催地、北京の周辺にまで及んでいる模様です。
北京五輪の水不足を確保するために密雲ダム上流の村々の犠牲、さらに深刻
稲作を禁止され、野菜栽培も減反、農家の収入が激減している
北京から北へ四時間。
河北省沽源県とその周辺は水に恵まれ、稲作、野菜栽培で農家も栄えてきた。
ここには白河、黒河、楽河の三大水系が合流する。古都・承徳の近くである。白河と黒河の水は54%が北京へ向かい、楽河水系は天津へ注ぐ。
異変は数年前からである。
北京五輪の水源確保のために、これら流域の農村に、水を大量に使う稲作ばかりか、野菜栽培の減反命令がでたのだ。また井戸の使用が禁止され(それもこれも皆、共産党幹部のお住まいになる紫禁城のある北京へ水をおくるため)、とくに紅旗灘村と赤城村では村を流れる河の豊かな水を横目に、4−5キロ離れた井戸まで水くみに行かなければ行けない。この両村では稲作を完全に禁止された。
季節の野菜も水不足により育たず、農家の収入は激減、稲作農家で20%の収入が減ったうえ、野菜農家は90%の出荷が出来ず、各戸の被害はことし1000元(付近の年収の三分の一に等しい)という(多維新聞網、12月10日付け)。
二年前に筆者は、逆コースで承徳からバスで5時間、万里の長城を超えて北京は入ったことがある。
古都・承徳市内を流れる河に水がなく、北京の水源「密雲ダム」の水量は底をつきかけていた。
北京の1500万市民はどうやって水を確保しているのか、当時ですら懸念された。
(2007年12月10日 宮崎正弘の国際ニュース・早読み)
「顔」である北京の体裁を保つ為ならば、その周辺の農村がどのような目に遭おうとも知った事では無いという姿勢は、実に支那畜らしいと言うか何と言うか、「チュウゴクではよくあること」と言った趣ですが、それにしても、これからどうするつもりなのか、さっぱりと分からない程の凄まじい状況へと突入しています。
「和諧社会」という言葉を現国家主席の胡錦涛がしきりに口にしている訳ですが、既に、政府が小手先の政策を捏ねくり回したところで、絶対的に無駄であるレベルに突入している、と言ったところでしょうか。
この調子で行けば、新たなる「革命」は、そう遠い未来では無さそうです。
まあ、支那畜がどうなろうとも、基本的に知った事では無い訳ですが、問題は、このような破滅に向かっているとしか思えない国からの輸入に食料を頼り切り、その自給率を上げようという議論さえ封殺している愉快な国、我が国の事です。
もう一つの主な食料の輸入国、豪州の方も、順調に干ばつが悪化し、見事なまでの惨状が展開されています。
オーストラリア 続く干ばつ、農産地崩壊も 相次ぐ離農、工場閉鎖
昨年、「百年に一度」という深刻な干ばつに見舞われたオーストラリアが、今年も雨不足にあえぎ、小麦や牛肉、ワインの生産農家が大打撃を受けている。地球温暖化との関連も指摘されている干ばつは確実に増えており、同国が、先進国に温室効果ガス削減を義務付けた京都議定書を、急きょ批准した背景ともなっている。
内陸に向けて車を走らせると、徐々に緑が減り、白っぽい草地が目立ち始めた。シドニーの西約三百キロにある人口一万三千人の町カウラ。ここ数年続く干ばつの直撃を受けた地域の一つだ。
「最悪だった去年は収穫ゼロ。今年も生育期の七、八月に雨が降らず、平年の六割減だよ」。五百ヘクタールの小麦畑を持つブライアン・ブラックさん(68)が刈り取ったばかりの畑に目をやった。かんがい設備はなく、雨だけが頼り。「温暖化の影響を疑う仲間は多い」とブラックさんは話す。
町外れにブドウ畑とワイン工場を持つパメラ・ハッキネンさん(60)も「四、五年前から気候ががらりと変わってしまった。雨が待ち遠しい」と嘆く。水不足でブドウの収量が落ち、普段なら三銘柄を製造するワインも「今年は『白』の一種類だけ」という。業界団体によると、今年の同国内のブドウ生産量は平年の三割減の見込み。ここ数年で約七千五百戸のブドウ農家のうち千戸が離農した。
同国政府は小麦など主要穀物の本年度の生産量が平年の42%減になると予測する。原材料不足で地方の工場を閉鎖する食品メーカーもあり、地域経済は崩壊の瀬戸際だ。飼料となる穀物の高騰で牛肉などの値上がりも続き、同国内の食品価格は過去一年間に約10%も上昇。これが日本のパンやめん類、チーズなどの値上がりにもつながっている。
先の総選挙で政権奪還を果たした労働党のラッド新首相は前政権の方針を転換し、京都議定書を批准。バリ島で開会中のCOP13にも出席し、「ポスト京都」の枠組みづくりにも積極的に加わる意向だ。だが、その間にも干ばつは続き、「雨が降っても、元に戻すには数年かかる」(ハッキネンさん)と多くの農家は眠れない日々を送る。
(2007年12月09日 北海道新聞)
ちなみに、「まだ米国様が居るズラ」と騒ぐポチくん達に紹介しておくと、その米国も干ばつに頭を悩まされています。
米国各地で水不足の懸念、数百万人に影響も
【10月28日 AFP】米国各地で記録的な干ばつが発生し、数百万の人々が水不足に直面する懸念が高まっている。
ロサンゼルス(Los Angeles)市の今年の降雨量は6月30日までで8.15センチ。1877年の記録開始以来で最も少ない。ロサンゼルス市は通常、全給水量のうち20%前後の水をシエラネバダ(Sierra Nevada)山脈からの供給に頼っているが、現在はその全体量の約半分近くにまで引き上げられている。
気象学者は、冬場の乾燥により水不足が長引くのではないかと懸念しており、また気象予報士によれば、大規模な暴風雨が発達し、南東部に雨をもたらす可能性もあるというが、ハリケーンの季節はあと1か月しか残されていない。
環境専門家は、南東部数州における人口貯蔵池の貯水量の急激な減少を警告しており、すでに南東部では、農作物の不作に直面している。
また最悪な状況にあるのはジョージア(Georgia)州で、多くの地域が危険度4あるいは「極度」の干ばつ状態にある。政府当局によれば、1892年の干ばつ以来の状況にあるという。(c)AFP/Patrick Moser
(2007年10月28日 AFP)
食料など輸入すれば良い、とほざいているアタマがオッパッピーなオニーサン方は、この現実を、この惨状を、一体如何様に考えているのでしょうか。
食料の貿易なんてモノは、あくまで「売りたい国」が存在するからこそ成立するものであり、このまま世界各地の干ばつが悪化し続ければ、そんな国が地球上から消滅するのは目に見えていると言えるものです。
今は、政治的都合から自由化を糞喧しく迫っている米国も、このまま状況が悪化し続ければ、そのような過去は無かったかのような態度へと変化していく事でしょう。
その時には、札束なんざ「ただの紙切れ」と化してしまうという厳然たる事実を見詰めれば、阿呆でも簡単に分かりそうなものなのですが、某I氏のようなカシコイホシュ派の論客には、何故かそんな当たり前の事が分からんらしいです。
まあ、あの手の机上の空論が大好きな方々は、「その時になってから生産すれば良い」だのと、如何にもな論説を打ち上げて下さるのかも知れませんが、世の中そんなに甘くはありません。
人手も、土地も、農村が受け継いできた知恵や技術も、猛烈な速度で失われていっている訳で、その時になって急に慌てたところで、まあ、十中八九、何も出来はしないでしょう。
真剣に、もう、余り時間が無い。
そういう事を自覚し、それに則した国家戦略を打ち立てる事もせず、その時の、享楽的と言っても過言では無い都合だけで喋っている阿呆どもに追随しているだけでは、亡国は免れない運命となってしまう事でしょう。
関連エントリー:
●朝日の馬鹿社説と食糧自給率
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●迫り来る食糧危機
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