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http://mainichi.jp/select/opinion/yoroku/news/20071030k0000m070141000c.html
「し、こ、せ、き、だん」とは何だろうか。制服をまとう自衛隊員が心すべき「自衛官の心構え」だという。つまり「使命の自覚」「個人の充実」「責任の遂行」「規律の厳守」「団結の強化」の五つの心得の頭文字を並べて忘れぬようにするおまじないだ▲「つねに国民の心を自己の心とし、一身の利害を越えて、公につくすことに誇りをもたなければならない」とは、この「心構え」の一節である。「規律を部隊の生命とし、法令の遵守(じゅんしゅ)と命令に対する服従は、誠実厳正に行なう」という戒めもある
▲海外で任務にあたる隊員はじめ大半の自衛官はこの心構えを胸に刻んでいよう。しかし、文官だが自衛隊員である防衛省の高官として自衛官の統制にあたってきた人物は国会の証人席で語った。「長期間にわたり倫理規程違反を続けたのは申し開きできぬ事実で、27万隊員に申し訳ない」▲防衛専門商社の元専務からひんぱんにゴルフ接待を受けていた守屋武昌前防衛事務次官に対する国会の証人喚問である。この席で前次官は、200回以上のゴルフ接待や賭けマージャンを認め、旅行の招待やゴルフセットの贈与があったことも証言した▲となれば注目は次期輸送機のエンジン調達と守屋氏とのかかわりに集まったが、この日の証言では便宜供与は一切ないと否定している。しかし、何とも破天荒な接待の実態を聞くにつけ、むしろ疑惑を深める「国民の心」は現場の自衛官たちも「自己の心」としていることだろう
▲同じく5項目でも忠節、礼儀、武勇、信義、質素を掲げたのは戦前の軍人勅諭だが、軍指導者自らが政治不関与の戒めを破って国を破滅させた。背骨をなす規範がそのトップによって平気で破られれば、どんな国も危ういのは歴史が示す。
毎日新聞 2007年10月30日 0時10分
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