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2007.11.09(噂の眞相の岡留元編集長のブログ)
http://okadome.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/post_1060_3.html
■11月某日 今月中に七つ森書館から発売予定の『TV ウワサの真相』の最終原稿を書き上げ、校正の方もようやく一段落した。とりあえず、ホッと一息ということで、那覇新都心の「CINEMA Q」で、「グッド・シェパード」を鑑賞する。この映画は、CIAの活動に携わった人物が主人公のノンフィクションタッチの映画である。
1961年、革命を達成したキューバ政権を倒すために反カストロ派の亡命・米国系キューバ人たちをビックス湾に侵攻させたものの、事前に情報が漏れて失敗した現実にあった事件が中心に描かれている。CIAを扱った映画はこれまでも何本かつくられているが、この作品はエンターティメントの要素を極力排して、史実に基づいて描かれた限りなくノンフィクションに近いつくりとなっている。スパイものやCIAなど謀略機関に興味のある人には面白いかもしれないが、そうでない人にはちょっと退屈かもしれない。
監督はロバート・デ・ニーロ。米国の政治や外交に興味を持っているという役者出身の映画監督は10年前からCIAに関する映画を撮りたいと考え続けていたという。物語は第二次世界大戦前夜からはじまるが、まだこの頃にはCIAという組織は存在していなかった。その前身はイエール大学のわずか17,18人の秘密学生組織が母体になっていたものらしい。それが今や世界中で暗躍する2万9千人の大所帯にまでふくれあがったのは、いうまでもなく戦後の米ソ冷戦構造により、プロの諜報・謀略集団が必要とされたためだ。
この映画のように、外国の政権の転覆を画策したり、ブッシュがイラク戦争を仕掛けるきっかけとなったような大量破壊兵器の偽データを流したり、悪質さの度合いも超一級の組織。
日本においても、CIAが自民党、マスコミ、沖縄などを工作するために如何に暗躍したかという資料を読めば、ゾッとさせられるようなことばかり。そのすさまじさは人間不信に陥ってしまうほどだ。それでも米国の場合にはある一定期間を経過すると秘密の公文書といえども公開されることが原則である。しかし、日本政府は米国の公文書で明らかになった事実に対してすら知らんふり。いや、それ以上に悪質な嘘を重ね続けている。
外務省機密漏洩事件で毎日新聞の西山太吉元記者がスッパ抜いた沖縄返還にまつわる日米の密約も米国の公文書ではすでに公開されているし、当時外務省でこの交渉にかかわった吉野文六条約局長も証言しているのに、歴代の外務大臣も官房長官も「そんな密約はない!」と全否定。実際は外務省にだまされているわけだが、この連中には情報公開という民主主義の原則など、頭の中にはからきし存在しないのだ。
インド洋における自衛隊の給油活動を米国のために何とか継続するために、福田総理が民主党の小沢代表に大連立構想と政策の丸投げを持ちかけるという捨て身の大作戦に出たのも、ひょっとしたらその背景にCIAの働きかけがあったのかもしれない。仕掛け人・ナベツネが君臨する読売の創業者・正力家はCIAのエージェントだったわけだし、歴代の自民党の総理クラスもCIAの「洗礼」を受けていたはずだから、まんざら検討はずれの見方ではないかもしれない。ま、そう簡単に裏が取れるタグイの話ではないので、という気がするくらいはいっておく(苦笑)。
今回の一件に限らず、反米の政治姿勢を打ち出せば米国政府とCIAはあらゆる民主党潰しのウルトラC作戦を仕掛けてくるだろうから、今後ともスキャンダルや身辺には革命的警戒心が必要である。
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