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----マイアミの青い空 から無断転載----------------------------------------
http://blog.m3.com/Neurointervention/20070828/1
ブッシュよ恥を知れ発言
マイケルムーアはなぜ米国人に人気がないか?
私は3週間前の週末マイケルムーア監督のドキュメンタリー映画SiCKOを観るべく土曜の夜映画館へ向かいました。しかし、上映期間は短縮され、もはや私の州では上映されていないという事実。観るには他の州まで行かないと観れない、、ネット上では異例の上映期間の短さには政治的圧力があるのだという憶測が飛び交っています。
マイケルムーア監督と言いますと2003年のオスカー受賞式、壇上でブッシュ大統領をコケ下ろす演説を思い出します。翌日のマスコミ、私の周囲(当時マイアミ在住)は時と場所を弁えない発言として捉えられ批判の方が多かったのです。普段はブッシュの悪口ばかり言っている民主党支持者ですらあの場(全米国民が注目するアカデミー賞授賞式)で演説すべきだったのか?という意見が多く、アメリカ人の反応は冷ややかでした。作品は過激でいいのですが、普段もう少し紳士的な対応をすれば敵が減るのかもしれません。「恥を知れ!」=Shame on you!は彼のお陰で覚えてしまいましたが。
Michael Moore - Oscar 2003
http://jp.youtube.com/watch?v=8yxxzXKcvsw(画像)
(前半略) We like non-fiction and we live in fictitious times. We live in the time where we have fictitious election results that elects a fictitious President.
We live in a time where we have a man sending us to war for fictitious reasons.
Whether it's the fictition of duct tape or the fictitious of orange alerts we are against this war, Mr. Bush. Shame on you, Mr. Bush, shame on you. And any time you've got the Pope and the Dixie Chicks against you, your time is up.
Thank you very much.
NY在住の方が寄稿されています下記の記事を紹介します。
「健康保険制度」を作ってくれる大統領を待ち望んでいる
http://news.livedoor.com/article/detail/3281796/
来年の大統領選挙に向けて、民主党の党内選挙が白熱してきている。争点はイラク戦争の終結と、連邦政府による何らかの健康保険制度の確立だ。 アメリカは先進国で唯一、国民皆保険制度を持たない国である。超貧困者と高齢者向けの、穴だらけの健康保険制度はあるものの、一般の勤労納税者層のための制度がないのだ。彼らはどうしているかというと、ほとんどは自分が働く企業を通して、儲け主義の民間保険会社のグループ健康保険に加入している。このコストがすごい。ひとりにつき毎月最低400ドル(約4万8000円)、高いもので800ドル(約9万6000円)以上の掛け金。毎年約20%ずつ値上げされる。社員の分は会社がある程度負担するが、家族の加入金額は、全額社員の個人負担だ。
個人健康保険はもっと高い。ひとりでまともな保険に入ろうと思ったら、毎月最低800ドルだ。だれがこんな金額を払えるっつーのか。保険制度を理由に帰国を決めた在米邦人も多い。では民間保険を持っていれば自由自在に医療を受けられるのかというと、とんでもない。加入した保険会社と提携している医師、病院でないと診てもらえないし、治療内容によっては保険がカバーしない。糖尿病などの既往症がある人は保険に加入することもできない。
マイケル・ムーア監督の最新ドキュメンタリー映画で、アメリカの医療保険制度を叩いた「SiCKO」は、アメリカ社会に大きな波紋を広げている。電気ノコギリで中指と薬指を切断した人に、病院側が「健康保険持ってないって? じゃあ接続手術は中指6万ドル、薬指1万2000ドル。どっちにする?」。あるアメリカ人ジャーナリストは、「軍事費さえ削れば国民皆保険くらいすぐできる」と憤慨する。来年の大統領選で、女性初だろうが黒人初だろうが、そんなことはどうでもいい。口だけではなく、本当に健康保険制度を確立できる大統領を、アメリカの労働者層は待ち望んでいる。
(ささききん・NY在住)【2007年8月23日掲載】
参考過去ログ 3/9 '08大統領選争点 医療 http://blog.m3.com/Neurointervention/20070309/_08___
アメリカ医療の現状
大阪大学大学院 医学系研究科 教授(産科学婦人科学講座) 村田雄二
http://www.osaka.med.or.jp/oma/kaihou200601c.html
村田先生の記事はよくまとまっています。アメリカの保険医療制度は非常に問題が多いことはブログでも再三紹介してきました。しかし陰ばかりこの映画では強調されてヨーロッパの医療が素晴らしいと持て囃される余り、アメリカ医療、医学のいい点が蔑ろにされるのでは?と私は危惧します。日本の国民皆保険制度、高額医療補助、低コストで賄う高度な医療、サービスは世界に誇るべきものですが、SiCKOの感想、レビューを読むと現実を知らない方のアメリカ医療への批判が多く心配です。
ロチェスター大学医学部地域・予防医学科 助教授 兪 炳匡氏とのIHEP有識者インタビュー
「医療経済学は医療改革にどう貢献できるか」より一部抜粋
http://www.y-okabe.org/interview/post_21.html
岡部 それともう一つ4,000万人を超える無保険者をどう見るかです。この事実だけから、アメリカのように悲惨な国はないと結論づけてよいものでしょうか。
私も民主党が国民皆保険の実現に再挑戦してほしいと思いますが、慈善医療でかなりが救われているということに加えて、無保険者には、不法入国者や日本のように所帯単位ではないために1200万人の子供、転職による無保険期間の短期離職者も多数含まれています。無保険者の存在はたしかに大問題でしょうが、それをカバーして余りある優れた点も米国の医療システムにはあるのではないでしょうか。
兪 その点は、同感です。私も、米国の医療システムが極端に悪いとは思っておりません。ただ、米国でもバランスが崩れつつあるというだけで、単純に日本と比較してどちらの制度がよいかと問わても、トータルでどちらがよいかは判断しかねます。
ただ、現状では差がつけ難いとしても、日本の医療には急速に悪くなる懸念があり、将来どちらを選ぶかと聞かれたら、私は米国を選びます。なぜかというと、米国のシステムは極端に悪くはならないのです。というのは、ご指摘のようなフィードバック機構がアメリカ社会にはたくさんセットされてあるのです。慈善医療もそうですが、それ以外に、訴訟制度もあります。訴訟社会は非常に悪くいわれていますが、ある意味では訴訟によってブレーキが掛かるわけです。(中略)
岡部 国際的に見ても、医療費高騰の要因の6〜7割は医療技術の進歩であって、高齢化、医療保険の普及、医師数などの要因は少ないと先生はご著書で力説されております。米国の高医療費は高度先進医療の成果を国民が享受している証左であって、医療産業が経済を引っ張って好循環が実現しているのは、その通りと理解できます。
ところが、DGP比では、日本の二倍も医療費を使っている米国で、平均寿命は日本より短いから、医療の質もよくないというのが、日本での理解ですが、この点はどう見るべきでしょうか。
兪 それも、実は社会構造と非常に密接にリンクしているのです。白人はだいたい医療保険を持っているのですが、保険を持っている人だけをとると、平均寿命にしても日本とほとんど同じです。要するに、日本と米国はどこで差がついているかというと、ボトム20%とか30%の層です。そこで米国が非常に悪いのです。その原因の一つは教育問題です。
兪 炳匡先生のお話は長くなりますので今日はここまでとさせて頂きます。このサイトを紹介頂いた、しまさんに感謝申し上げます。SiCKOを観た一般人の中に、にわかアメリカ医療批判をする方が増えるのは予想できます。ただ簡単に日米の医療を善悪だけで比較することがないようにと切に願います。
Bette Midler - From A Distance
http://www.youtube.com/watch?v=aDSh5wUtXt4
これは歌もいいですが歌詞がまたいいんです。歌詞は
http://www.seeklyrics.com/lyrics/Bette-Midler/From-A-Distance.html
コメント一覧
Sickoの主張ははマイケル・ムーアの視点から捉えたものです。そういうバイアスを無視して、単に「アメリカ悪い」と断ずるのは甚だ危険であると私も思います。akagama
~かなり偏りのある視点で描かれているようですね。一般人がこの映画を観て単純にアメリカ医療批判をするのだけは勘弁して欲しいと思います。Taichan
/ 2007.08.28 12:01
米国型の、保険業界搾取型医療への力にはなるかもしれませんがフランス・イギリス・カナダ医療賛美にはちと疑問です。
フランスの24時間往診医
→日本の医師よもっと働け
医療費タダ
→日本の医療費は高すぎ
を求める声があがるのが心配。
医師不足解消・税負担無しで。 脳外科見習い
〜どうも彼はヨーロッパの医療に憧れを抱く余り、ユートピアの世界を映し出しているのでしょうか?一般人の方が批判的にこの映画を観てくれたらと願っています。彼の色眼鏡で見た、意図的に作ったドキュメンタリーであると。Taichan
/ 2007.08.28 12:23
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