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(回答先: 消えた「菅官房長官」 二転三転の組閣名簿(東京新聞) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 8 月 28 日 08:49:39)
改造内閣のかじ取りを担う与謝野馨官房長官は、消費税率引き上げによる積極的な財政再建論者で、靖国神社問題ではA級戦犯分祀(ぶんし)を主張するなど、安倍晋三首相の政策・立場と一線を画してきた。「お友達内閣」の象徴だった塩崎恭久前官房長官が、常に共同歩調を取ったのとは対照的だ。与謝野氏が与党や霞が関との調整で主導権を握ると、政権の路線に変化が生じる可能性もある。政権の行方を左右するキーマンになりそうだ。
「内閣官房長官を担うことになりました」。閣僚名簿を発表した与謝野氏は、記者会見室の後ろまで届かない弱々しい声で話し始めた。がんの手術による入院から復帰して4カ月余。官邸職員が慌ててマイクの音量を上げた。記者団から健康問題を問われると「もう69歳。病気をしなくても加齢によって相当、体の部品が傷んでいると思うが、十分療養を重ねたので職に耐えられると確信している」と答えた。
二人の最大の違いは、経済・財政政策だ。与謝野氏は記者会見でのっけから「財政再建路線は(与謝野経済財政担当相だった)小泉内閣の最後の決定のレールの上を安倍内閣も走っている」と述べ、安倍首相の「新経済成長戦略」路線をけん制した。
消費税率上げについても、安倍首相は「上げなくてすむ状況に持っていきたい」と慎重だが、与謝野氏は社会保障制度を維持するには、経済成長だけでなく「消費税を含めた税制の抜本改革」を主張している。参院選惨敗で増税論議は遠のいたと見られているが、財務省は「与謝野官邸」の誕生に意気上がる。
財務省だけでなく、霞が関はこぞって与謝野長官を歓迎している。昨年9月の安倍政権発足時にも官房長官候補に目されたが、「官僚に嫌われるぐらいでないと仕事はできない」(首相周辺)と塩崎氏が選ばれた。塩崎氏は公務員制度改革などで霞が関と対立。官邸主導は機能しなかった。与謝野氏起用は、霞が関との関係再構築を迫られた結果とも言える。
与謝野氏は靖国神社の自主的なA級戦犯分祀が持論。「A級戦犯は国内法的には戦争犯罪人ではない」とする首相とは立場が異なる。アジア外交についても「偏狭でコントロールの利かないナショナリズムにはリーダーは気を付けないといけない」と語ってきた。憲法改正でも、野党との協調を重視する姿勢だ。
「内閣支持率をいっぺんに回復するマジックはない。官邸主導ということでなく、与党や各党と話し合い、温かい改革を考えながら政策運営する」。会見の随所に「与謝野色」がのぞいた。【佐藤千矢子】
[ 2007年8月28日0時35分 ]
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