★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK41 > 226.html ★阿修羅♪ |
Tweet |
(回答先: 続・イラク派遣の実像<4>支援協定 進む米軍との一体化(東京新聞) 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 8 月 25 日 13:40:10)
http://www.tokyo-np.co.jp/feature/sakimori/news/070330.html
イラク戦争を指揮する米中央軍(米フロリダ州)の「多国籍軍情報端末(CENTRIX)」と呼ばれるパソコンが二台、日本に置かれている。
一台は防衛省地下にある中央指揮所。もう一台は航空自衛隊府中基地で、イラク派遣輸送航空隊の司令部「航空支援集団」にある。米太平洋軍の配下にある在日米軍には一台もないというから、防衛省・自衛隊は在日米軍よりイラク戦争に密着していることになる。
CENTRIXを通じて流されるのは、空自によるイラク空輸に必要な安全情報だ。
空自幹部は「イラク派遣の検討を始めた二〇〇三年春の段階で、どこに基地を置き、どんな活動をするか何も分からなかった。日本防衛の演習ではさまざまな情報が飛び交うが、すべて作りものの情報。戦場での活動経験がないわれわれは途方に暮れた」と振り返る。
米国から情報提供が始まったのは、〇三年七月のイラク特措法成立後だ。米国防総省や米中央軍から日本の“本気度”を測るように少しずつ流れ始めた。
米国の情報は偵察衛星・無人偵察機による写真・映像情報、通信傍受、スパイ活動などが複雑に組み合わされている。その情報の分け前にあずかるため、空自が国内で地味に続けている活動がある。
二月二十一日、在日米軍司令部がある横田基地。空自入間基地(埼玉)からC1輸送機が飛来した。格納庫近くに駐機すると、女性乗員が慣れた様子で米兵から空輸物資の一覧表を受け取った。
米軍の機材運搬車が近づき、網にくるまれた段ボール箱が機内にのみ込まれていく。行き先が沖縄であることを示す札が見える。
この間、正副操縦士らは米軍施設に入り、行き先の米軍岩国基地(山口)と嘉手納基地(沖縄)の天候について説明を受けた。到着から離陸まで一時間足らず。毎週水曜日に繰り返されるいつもの風景だ。
空自による日本での米軍支援は〇一年十一月、テロ特措法の成立を受けて始まった。当初、グアム、シンガポールなど国外運航もあったが、ここ数年は横田−岩国−嘉手納を結ぶ週一回の国内定期便となっている。
防衛省は「空自の支援によって、米軍の輸送機を他の活動に回すことができる」との見解を示すが、この日、横田基地にはC1より大型のC130輸送機が五機駐機してあった。
横田のC130が所属する米空軍第374空輸航空団の担当地域はアジア・太平洋で、中東は担当外。空自の活動によってイラクへ押し出された横田所属の航空機は一機もない。
C1機長の太田将史三佐(39)は「任務遂行が日米間の信頼関係を強固にしている」という。空輸は米軍と一心同体であることを示す“踏み絵”なのだ。日本での活動とイラク空輸を行うクウェートでの活動が相互に作用し、米軍から情報提供を受ける環境をつくり上げている。
前出の空自幹部は言う。
「前のめりになりがちな政治家やマスコミはシビリアンコントロール(文民統制)の自覚をしっかり持ってもらいたい。情報のない海外派遣は暗闇を全速力で突っ走るようなもの。自衛隊は未熟だ。弱さを自覚して、はじめて地に足のついた活動ができる」
=おわり(この連載は社会部・半田滋が担当しました)
2007年3月30日
▲このページのTOPへ HOME > 政治・選挙・NHK41掲示板
フォローアップ: