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立花隆「政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相」
http://www.asyura2.com/07/senkyo41/msg/1081.html
投稿者 木田貴常 日時 2007 年 9 月 14 日 16:37:41: RlhpPT16qKgB2

立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」
第116回 政界を大混乱に巻き込んだ安倍首相電撃辞任の真相
2007年9月13日
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070913_jinin/
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突然の安倍首相辞任で、政界は大混乱だ。

改造内閣にまたまた不祥事が続出したあたりから、もうこの内閣はもたない、安倍首相はいずれやめざるを得なくなるだろうと思ってはいたものの、このように唐突な形で、安倍首相辞任の報を聞くとは思わなかった。


安倍首相が辞任した本当の理由
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結局、安倍首相はなぜやめたのか。

昨日午後2時の記者会見では、なぜ突然やめることにしたのか、その理由をあれこれならべてはいたものの、あまり納得がいくものではなかった。

やめて当然の大状況は、参院で大敗したときからずっとあった。それなのに、やめないで頑張り通してきた。

それがなぜ突然、やめるつもりになったか、そこのところがよくわからない。記者会見でも、そこを何人もの記者が問いただしたが、安倍首相はしかるべき答えを返すことができなかった。

結局、本当の理由は、身近の自民党首脳(麻生太郎幹事長)にもらしたという。


政治家失格を自ら告白
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「私は人心を掌握しきれない」
「政治的エネルギーもなくなってしまった」
の二つの言葉につきると思う。

政治とは結局人心掌握の営みそのものである。政治家とは、人心掌握の専門家である。
人心を掌握しきれないという告白は、自分は政治家としてもはや落第生であるという告白といってもよい。安倍首相は政治家として完全に自信を失ってしまったのだ。
そもそも政治家というのは、自信過剰気味の人でないと、つとめられないくらい、自信が必要不可欠の職業である。

政治家がこのようなセリフを吐くときは、普通の人でいえばほとんどウツ病状態といってよいほど、神経がブレイク・ダウンした状態(ナーバス ブレイク・ダウン)といってよいだろう。


何が首相をブレイク・ダウンさせたか
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「政治的エネルギーがなくなった」
の一言も重大である。なぜなら、政治は情念の世界、心理的エネルギーの世界である。政治の原動力は、政治家たちの心の中でふつふつとたぎる心的エネルギーの力である。それがなくなったら、政治家は政治家として無能になってしまう。彼の政治の世界は死んでしまう。

結局、安倍首相をやめさせたものは、安部首相の神経のブレイク・ダウンといっていいだろうが、問題はそのブレイク・ダウンを何が起こさせたかである。

まずは、安倍内閣ができて以来、次々に起きた不祥事の一つひとつが、その原因といってよいだろうが、なんといっても大きかったのは、参院選における史上最大の敗北だったろう。

だが、そこまでは安倍首相はもちこたえた。周囲の人々が、まだ若いのだから、一度身を引いて再起を期せと退陣をすすめる中で、安倍首相は参院選は政権決定選挙にあらずの主張で、強引に続投を宣言した。


求心力失いズタズタに
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このときはまだ、近々内閣改造を行って、人心を一新させると予告することによって、党内の求心力を保っていた。

しかし、現実には改造内閣が発足してみると、次々にボロが出て、遠藤農相の罷免にまでいたったあたりで、安倍首相の神経はもうズタズタになっていたのではないか。

あとになって明らかになったところでは、遠藤農相の罷免は、麻生幹事長と与謝野官房長官の2人でやってしまった。安倍首相はここで権力者にとって最重要な人事コントロール能力を失っていたのだ。

そのあと、APEC(アジア太平洋経済協力会議)の会議出席のため、東南アジアからオーストラリアに滞在している間に、すっかり体調をくずしてしまい(体調不良の内容はまだ明らかでない)、人目がなくなると、すぐベッドかソファに横にならざるをえない状態だったという。

このときのただごとではない体調不良状況が、外務省にいちはやく報告され、外務省筋に強い政治家とジャーナリストのもとには、その情報が流れだしていた。

帰国すると、三日連続で医者の診察をうけ、そう簡単には体調が元に戻らないと通告されたという。


なぜこのタイミングで辞任したのか
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シドニーでの記者会見で、テロ特措法の延長問題では自分の職を賭すとまで宣言した。それは特措法が通らなかったら内閣総辞職するという意味なのか、それともそれくらい強い決意をもって取り組むという決意表明の言葉なのか、聞く人によってさまざまの受け取られ方をしたが、いまから思うと、このときすでに辞める決意をしていたのかもしれない。

辞意表明のあと、麻生幹事長が、いつから安倍首相の辞意を聞いたのかととわれて、それは臨時国会が召集された10日の月曜日からで、そのときは辞意を押しとどめたという。火曜日になってもその決意は変わらず、もう意思をくつがえすことは困難と思ったという。

だが、ここまで聞いても、もうひとつ釈然としない。

健康状態がよくないのは、以前から周知の話で、たしかに医者通いを欠かせないという事実はあるが、それがなぜ昨日この時点での突然の引退表明につながったのか。


辞任劇で演出された健康問題
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月曜日に所信表明演説を行い、それに対して、野党側の代表質問があと1時間後に行われるという、ギリギリの時間になってなぜ?という疑問がとけない。

ここで、突然総理大臣を辞任してしまったら、まずは政治日程上最優先されるのは、次の総理大臣を選ぶことである。

それが選ばれたら今度はもう一度新しく内閣を作り直し、新しい首相が新しい所信表明演説を行い、国会論戦もすべてそれからということになる。

参院選で大敗北し、辞めろといわれても辞めずに頑張ってきたことも、内閣改造をやったこともすべて意味がなかったことになる。

私は以前からこのサイトにおいて、安倍首相の最大のアキレス腱が彼の健康問題にありと思ってきたから、(第98回「政権の命取りになるか 安倍首相の健康問題」http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/feature/tachibana/media/070221_kenkou/ )、この辞任劇でとっさに思ったことは、やはり健康問題だった。

特に最近のTVインタビューや国会の演説等において、安倍首相のしゃべる言葉の調子に妙な違和感を持っていた。舌の滑り具合が前ほどなめらかでなくなっており、言葉に詰まって話が途切れるようなことがあったし、くちびるをピクピクうごかしているのに、声がでてこない一時的な失語症状態もあった。

それを見て、これはもしかしたら軽い脳梗塞でもおこしたのではないかと思ったくらいだった。だから、今回の辞任劇の本当の理由は、健康問題なのではとしばらく思っていたのである。


安倍首相辞任とスキャンダル報道
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しかし、昨日、安倍首相の辞任表明のあと、政府当局者の側から、安倍首相の健康問題がさかんに語られ(特に与謝野官房長官)、TV報道でもそこがさかんに強調される様子を見ているうちに、これは本当はちがうのではないかと思いはじめた。

本当の真相を見せないようにするために、ことさらに健康問題が強調されだしたのではないかと思ったのだ。

そして、昨夜9時ごろになって、ようやく、これが本当の真相らしいという情報を耳にした。


「遺産相続で3億円の脱税」報道
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はじめ永田町に流れた情報は、「週刊文春」が安倍首相の一大スキャンダルを出す予定になっているということだった。早速、「週刊文春」に問い合わせると、「それはウチではないです。『週刊現代』らしいです」ということだった。

毎日新聞の夕刊が小さな記事で報道したことであるが、安倍首相自身が、これが噴出したら命取りという一大政治資金スキャンダルをかかえていたというのである。

それは、父の安倍晋太郎氏から首相への資産相続の際に、晋太郎氏が資産を自らの政治団体に寄付する形にすることで、首相は相続税をまぬがれていたという「脱税」疑惑なのである。週刊現代の記事では脱税額は3億円にものぼるという。

安倍内閣は第1次、第2次とも、成立当初から政治資金の問題に悩まされてきた。しかしそれはいずれも、佐田玄一郎行革担当相の政治資金問題、松岡利勝農水相の「ナントカ還元水」問題、赤城徳彦農相の事務所費問題など、有名な諸事件をとっても、金額的にはそれほど大きな問題ではない(億単位の金額ではない)。これが本当ならば、それに比較して、この遺産相続問題はケタちがいに金額が大きい。


突然の辞任会見の引き金になったもの
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安倍晋太郎氏が亡くなったのは、91年のことであるから、いま現在脱税で訴追されるかどうかという話ではないが、このようなことは、世の常識の問題として、政治資金の問題にとりわけ厳しくあたってきた内閣の長として、ヤミからヤミに葬ってあとは知らんぷりできるという話ではない。

これが事実ならば、過去の話ではあっても、これは政治的にはいま現在でもホット情報として扱われるべきアクチュアルな話である。安倍首相には道義的に説明責任がある話だ。安倍首相の在任中にこんな話がオモテに出たら、安倍内閣はそれだけでふっ飛ぶこと確実なスキャンダルだったといってよい。

この話を、「週刊現代」が取材して、今週末土曜日発売予定の号に載せるはずになっていた。

そのために、「週刊現代」は安倍事務所に真偽確認と、その理由釈明の問い合わせの書筒を送り、返答の期限を昨日の午後2時に設定していたと伝えられる。

その午後2時になったら、安倍首相の突然の記者会見が開かれ、政界関係者全員が唖然として見守る中で、突然の辞意表明が行われたわけである。


慶応病院に雲隠れか
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こういう経緯からして、安倍首相の辞意表明の本当の原因は、あの記者会見で安倍首相がならべたてたような、テロ特措法を通すためでもなく、小沢民主党代表から党首会談を拒まれたからでもなく、このようなスキャンダルが暴かれたら、恥ずかしくて総理大臣の椅子にとても座っていられないという思いからだったろう。

最新のニュースでは安倍首相は慶応病院に入ったというが、このまま入院して雲がくれということも考えられるのではないか。(了)


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コメント
 
1. 2017年7月17日 15:08:58 : NKWm15QyJg : zklzBJLUnSs[2]
カイホー

官僚個人は国益、組織は省益が目的 公務員制度改革が安倍総理辞任の真相

2013年7月29日
http://kaihooo.com/resignation/(抜粋)


●「官僚個人は優秀だが、組織としては幼稚である」著者は喝破する。ここでは、高橋洋一『さらば財務省!』(講談社)を8回にわたって要約し、有能な人間を無能にしてしまう現在の官僚システムを理解する。第1回は、安倍総理辞任の真相。

(略)

社会主義を信奉する官僚たち

●「社会主義が最も成功した国は日本だ」というジョークがある。実際、戦後の日本では、官も民も中央集権の社会主義的なやり方をとってきた。

民間企業はひたすら大企業を目指し、会社こそが社会で外の世界はほとんど考慮しなかった。開発者はマーケットのニーズと関係なく、自分がよいと考えたものをつくり、人事制度も終身雇用や年功序列といった制度をとり続けていた。官も中央集権の官僚機構をつくり、内輪の論理で特殊法人などの外郭団体を増やしていった。

●このような社会主義的なやり方が成功していたのは、戦後右肩上がりで経済が伸びていたからである。ところが、1990年代に入ると、中央集権主義的な手法は世界的に見ても限界が来た。社会主義は崩壊し、中国でも資本主義を大々的に取り入れている。

●しかし、官は未だにその思想を続けており、その最たるものが天下りである。例えば、空港管理会社などの外資規制は、外資が入ってくると天下り役員が切られるため「国の安全保障」という大義名分で続けられている。

(略)

もはや官僚はエリート集団ではない

成長社会では確かに官僚機構は力となったが、低成長期に入り、官僚の考えは変化の激しい現実の経済と社会に合わなくなった。


________________

気になることを調べてみましょう


財務省の正体

2014-12-02 07:00:38
https://ameblo.jp/orange54321/entry-11959554810.html(抜粋)

第二次安倍政権では、国の予算は内閣府の経済財政諮問会議によって大枠の方針が決められていました。各省庁から要求してくる予算については、財務省主計局が審査をしています。この主計局の審査を通らなければ、予算として計上されません。そのため、同じ官僚でも各省庁は財務省に頭が上がりません。

内閣府の経済財政諮問会議を取り仕切っているのは財務官僚です。そういった諮問機関を構成する有識者の選別を財務官僚が行っていますから、財務省の傀儡と化しています。こうして国の予算を握ることによって、財務省は大きな力を持つことになっています。・・

(略)


2. 2017年7月17日 15:13:41 : NKWm15QyJg : zklzBJLUnSs[3]
気になることを調べてみましょう


インチキなエコノミスト

2014-11-17 12:00:06
http://ameblo.jp/orange54321/entry-11953417558.html(抜粋)


10月23日に放送されたBS日テレの「深層NEWS」で”安倍ブレーンが慎重論 どう考える消費税10%”というテーマでゲストを含めた討論の様子が放送されました。

ゲストは、静岡県立大学の本田悦朗氏と大和総研の熊谷亮丸(くまがい みつまる)氏でした。

熊谷氏は大和総研の執行役員で、日本興業銀行(現みずほコーポレート銀行)やメリルリンチ日本証券などを経て、現在は大和総研のチーフエコノミストをしています。大和総研は大和証券系のシンクタンクです。

大和総研のホームページでは「政策当局とのパイプをフル活用し、日本政府に対する政策提言も積極的に行っている。」と紹介されています。これを見て、熊谷氏というのは日本政府のブレーンとして信頼されているエコノミストと思い込んでしまう人は多いと思います。

●しかし、財務省のやり方や経済について勉強したことがある人の見方は違います。熊谷氏は、財務省など官僚の主張をエコノミストという立場から代弁する、信用できないエコノミストという認識を持ちます。

●本田氏との討論でも、熊谷氏は以下のような嘘を言っていました。

(略)


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