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(回答先: 人生いろいろ、自衛官もいろいろ?(とむ丸の夢) 投稿者 ドキッ!プロ奴隷だらけの水泳大会 日時 2007 年 8 月 14 日 19:35:16)
2007.07.18 Wed
http://pokoapokotom.blog79.fc2.com/blog-entry-341.html
朝のテレビでとくらさんの政見放送をしていました。
そうそう、と頷きながら聞いてましたが、ちょっと気になったこと。
実際のとくらさんは、もっとチャーミングで〜す。
一度会ったら誰でもが好きになるような、そんな人。
ひたむきで、正直すぎるくらい正直で、政治家にするにはもったいないほど(笑)です。
さて今回の参院選で注目する候補者が私にも何人かいるのですが、そのうちの1人が元陸上自衛隊イラク復興業務支援隊長の佐藤正久氏。
毎日新聞のアンケートに対する答えで主だったものを見てみますと、
1.最大の争点は:教育
6.7.憲法改正・9条改正:賛成
9.集団的自衛権の行使:可
10.安部首相の靖国参拝への態度:不可
11. 〃 は靖国参拝すべきか:はい
12.日本の核武装:情勢次第
13.14.道徳教育の強化・ゆとり教育の見直し:賛成
という具合に、一つの傾向を見せていますね。
かなりの強硬派とお見受けしました。
以前のエントリー「人生いろいろ、自衛官もいろいろ?」でこの佐藤氏の発言について疑問を投げかけたのですが、もう一度ここに記しておこうと思います。
佐藤氏が復興業務支援隊初代隊長としてイラクへ行ったのが2004年のこと。
サマワでの半年の任務を終えて帰国する隊員90人をスーツ姿で帰国させたことについて、氏が「堂々と胸を張って、制服姿で帰りたかった。隊員たちに悲しい思いをさせた」と語ったことが伝えられています。
「空港での制服着用は遠慮してほしい」と成田国際空港からの要請を防衛庁が受け入れたことを、イラクで立派な仕事をしてきた隊員たちの誇りを奪うような措置だ、と批判するような記事だったようです。
でも、なぜ成田国際空港からそうした要請が防衛庁(当時)にあったのか、記事には述べられていません。
要は、民間航空機を軍事利用することは国際条約で禁止されていて、私たちの国もその条約を締結している、ただそれだけのことなのです。
それを、“誇り”の問題に置き換えた上で、さらには記事して世の人びとの心情に訴えるのはそもそもが間違っているわけです。
長い連休の後、どっと海外から帰国する人の波がよくテレビ画面に映し出されますが、あんな風にごく普通の感覚でどこの国へも民間の旅客機に乗って出かけられるのも、民間航空機を保護する条約があるためです。
一般にシカゴ条約と呼ばれる国際民間航空条約がそれです。
2006年8月1日の時点で、この条約の締結国は189カ国にのぼります。
民間航空機にたいして「国の航空機」というものがあります。 軍、税関及び警察の業務に用いる航空機を指します。
「ビジネスとして米海兵隊あるいは附属する武器弾薬を民間機が運んだ場合」でも、「相手から国の航空機と見なされる危険が極めて高い」とエキスパートは話しています。
「国の航空機」と見なされるとどんなことが起こるのかは、
1988年7月、 イラン航空のエアバスがアメリカ海軍のイージス艦に撃墜され、乗客298名が死亡したこと、1983年9月、ソ連から米国軍機と判断された大韓航空機が領空侵犯したとして撃墜されたこと等で分かります。
イラクから帰国する自衛隊員が航空機に乗り込む前にクェートでそれぞれスーツを購入して着替えた、というのは当然なのです。
自衛官の誇り云々の前に、一般民間人や民間航空機の乗員の安全が問題なのです。
賢明な佐藤氏とその言葉を報道したSankei記者たちのことですから、そんなことは百も承知だったのではないでしょうか。
そこをあえて誇りの問題にしてしまうのですから、ある意味スゴイなあ、と思ってしまいます。
考えてみれば外交・政治の問題をたくみに情緒の問題にすり替えて世論を都合のいい方向に引っ張っていくのが昨今のやり方になっています。
人間の心の弱い部分に働きかける情報戦略の一つなのでしょうが、私たちにはそれを見極める目がいよいよ必要になってきましたね。
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