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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007080902039734.html
2007年8月9日 朝刊
安倍首相は八日、南北首脳会談の開催について「朝鮮半島の緊張緩和を期待したい」と表向き歓迎した。しかし、北朝鮮との対話路線に傾斜する米国や韓国の動きは、“日本抜き”で進む関係国の融和を印象付けた。首相は参院選惨敗に加え、最大の外交課題である日本人拉致問題でも試練の時を迎えている。 (西川裕二)
六月には、六カ国協議米首席代表のヒル国務次官補が電撃訪朝した。中国も楊潔〓(よう・けつち)外相が先月訪朝し、金正日(キム・ジョンイル)総書記と会談。そして今回の南北首脳会談。
北朝鮮はこのところ、六カ国協議関係国との二国間外交を活発化させている。北朝鮮によるあからさまな「日本外し」でもあるこうした戦略は、日本にとって面白いはずはない。ヒル氏訪朝にも、麻生太郎外相は「安易に譲歩してほしくない」と米国にくぎを刺した。
今回の南北首脳会談決定を歓迎する首相は、その一方で「北朝鮮の非核化は六カ国で協議されている。韓国もその一員として対応されることを期待する」と述べ、韓国が先走りしないようやんわりけん制した。
政府は六カ国協議において非核化が前進することに合わせ、「見返り支援」のカードを使って、拉致問題の進展を目指す。だが、個別の二国間協議で非核化や北朝鮮への支援が進めば、拉致問題打開の場と位置付ける六カ国協議の意義が薄れてしまう。首相は八日、麻生氏を首相官邸に呼び、南北首脳会談で拉致問題の進展を促すよう韓国への働き掛けを指示した。
日朝関係は当面、月末に予定される六カ国協議の日朝作業部会が焦点となる。米国などが非核化の「次の段階」の年内履行も視野に入れるだけに、政府も拉致問題打開の糸口を見いだしたいところだ。外務省には次の日朝作業部会について「北朝鮮も拉致は解決済みという態度は取らないのでは」(幹部)といった期待もある。だが、北朝鮮の出方は依然不透明だ。
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