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(回答先: 追跡 闇の監視部隊 対象勢力/卑劣な目、抗議集会にも (1)(しんぶん赤旗) 投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 7 月 26 日 19:10:39)
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/akahata/index.php?pg=05
追跡 闇の監視部隊
横の連携/諜報機関ネットワーク
(5)
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駅前やデパート前でのわずか数人の宣伝ですら、監視して記録していた自衛隊情報保全隊の内部文書。これを目にした諜報(ちょうほう)機関に詳しい専門家は、口をそろえます。
公安と連日
「公安の情報が流れているのではないか」
「公安」とは、戦前の特高警察を源流に持つ公安警察のこと。ビデオ撮影や盗聴、スパイ工作など非合法な手段を用いて、日本共産党や労働組合、市民団体の活動を監視・妨害する警察の裏の顔です。
『日本の公安警察』(講談社)の著者でジャーナリストの青木理氏は、こう語ります。
「自衛隊が、ああいうものをつくっていたことに驚いた。あれだけ詳細に市民の運動を把握しているということは、公安を通じて警察の基本情報が流れている可能性が高い。諜報機関同士が横の連携も強めているだろう」
情報保全隊の活動を知るX氏の証言は、さらに衝撃的です。
「警察の公安とは連日のように情報交換をしている。公調(公安調査庁)にも、必要な情報をもらっている」
非合法手段をも辞さないスパイ組織と強大な軍事力を持つ自衛隊とが結合して国民を監視する。背筋が寒くなる話です。
X氏によると、情報保全隊の国民監視活動は、警察や公調との密接な連携のもとになりたっているといいます。
「陸自の場合、全国五カ所の方面情報保全隊が集会やデモの日程をつかみ、各駐屯地の派遣隊に連絡する。こうした情報を最もつかんでいるのは警察だ。なぜなら集会やデモは、警察に申請が出されている場合が多いからだ。さらに少人数の行動も公安は細かく把握している」(X氏)
連携は行動予定の収集だけにとどまりません。実際に行われたデモや集会の模様も警察や公調から知らされ、互いの情報の補完、突き合わせが行われるのだといいます。
元警視庁公安警察官の男性は、公安警察の情報を自衛隊が利用していたと証言します。
「自衛隊への応募者やその家族の身元を調査するため、私が在職中も自衛隊員がひんぱんに警察の公安の部屋に来て、カード型のブラックリストをめくって見ていた。いまは電子データ化されているはずだ」
男性は、自衛隊の国民監視活動のねらいを、こう指摘します。
「公安と相互に突き合わせることで、情報が正確になる。これは、新聞やテレビだけでは決して得られない情報だ。これだけ全国的かつ詳細に国民の動向をつかめば、自衛隊のイラク派遣が、政府や自民党にダメージを与えるかどうかもわかる。これは政権与党にとっては、すごく役に立つ重要な情報だ」
常に内側へ
軍事組織とスパイ組織がネットワークをつくり、共同して国民を監視する。憲兵隊や特高警察を使って国民の権利と自由を奪い侵略戦争に突き進んだ、戦前の暗黒時代を想起させる事態です。
前出の青木氏は、こう警告します。
「情報機関というのは、市民団体だとかメディアだとか、常に内側へと向かっていくのが習性なんです。歯止めがなければ、そうなってしまうんです」
(つづく)
「しんぶん赤旗」2007年6月25日付
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