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(回答先: 追跡 闇の監視部隊 対象勢力/卑劣な目、抗議集会にも (1)(しんぶん赤旗) 投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 7 月 26 日 19:10:39)
http://www.jcp.or.jp/tokusyu-07/19-jieitai/akahata/index.php?pg=10
追跡 闇の監視部隊
恣意的判断/「おそれ」で無制限調査
(10)
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陸上自衛隊が発行した「ARMY」(特別号 二〇〇四年九月十五日)。第二次イラク復興支援群の記録写真集です。二ページにこんな写真があります。「朝霞転地訓練」。
銃を肩からつるし、打ちあわせをする隊員の姿。北海道の陸自北部方面隊員です。
イラク想定
場所は埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場。イラクを想定した「市街地戦闘訓練」でした。
〇四年二月十七日から四日間、朝霞訓練場で本紙記者は、この訓練を取材しました。
建物に向かって身をかがめて前進する数人の自衛隊員。銃を水平に構え、隊長の合図でいっきに突撃。別の部隊は駐車中の車両に身を隠しながら、突撃部隊を援護する実戦さながらの訓練でした。
この模様は、同訓練の監視行動に取り組んだ日本平和委員会の取り組みとともに報道しました。
情報保全隊は内部資料にこう記録しています。
「日本平和委員会は2・18(水)、イラク派遣部隊の一部が東方区内で行っている訓練の中止を求める申し入れを行った。同時に、P(日本共産党=本紙注)は、党機関紙『しんぶん赤旗』(2・19付)で、朝霞駐屯地における訓練に対する視察結果を詳細に掲載」。続けて「これはPが訓練の円滑な実施を妨げることを企図し、地元P系組織に調査活動を行わせたものと思われるが、訓練実施に影響はなかった」。
内部資料は、日本共産党と市民団体があたかも訓練を妨害する目的で組織的に動いているかのように描きあげています。
挑発的記述
この挑発的で意図的な記述から、ある文書が思い起こされます。
情報保全隊新設に向けて、当時の防衛庁防衛局調査課が作成した「政策評価書」(〇一年六月―八月)です。これまでの調査隊の任務遂行上の問題点をあげ、機能強化策をこう指摘しています。
「保全事案が発生するおそれのある場合にも情報の収集整理を実施することで、保全事案を未然に防止することが可能となり、保全をより効率的かつ効果的に行うことができる」
現行の自衛隊法で予測にもとづく情報収集が認められているのは治安出動の下令前に限られています。しかし情報保全隊は「おそれのある」という恣意(しい)的な判断で、調査が無制限に可能であるかのように主張しています。
戦前の治安維持法には、目的遂行罪や予防拘禁制があり、「おそれのある」という口実で弾圧されました。そして再び……。
陸自北部方面隊の元上級幹部が言います。
「情報保全隊の調査は任務遂行上、必要。しかし私は、自衛隊を引退した人間で、現職とは温度差がある。どこまで、どういうふうに調査するかの判断はむずかしいが、無制限ではないと思う」
こうした懸念をよそにある陸自幹部は、国民監視は無制限だと、声高に反論します。
「おそれのある場合がどんな場合かは一概に言えない。情報保全隊の訓令に包括的に示されている。どういう判断で、どういう範囲を対象に調査するかは最終的には単位部隊の裁量になるだろう」
(つづく)
「しんぶん赤旗」2007年7月2日付
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