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(回答先: 原田武夫 「欧米ロそして中国が争っている、天然ガスについて紹介します。」(6月27日) 投稿者 新世紀人 日時 2007 年 7 月 11 日 22:49:37)
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南関東・地下に眠るクリーンエネルギー かつて海、今ガス田
<2007・チャンネルYou>
◇国内消費量の5年分
東京・渋谷の温泉施設爆発事故で注目が集まった「南関東ガス田」。良質の天然ガスを産出するという国内有数のガス田が、南関東の地下に眠っているのはなぜなのか。【関東晋慈】
●水溶性で最大
南関東ガス田は、千葉を中心に東京、茨城、埼玉、神奈川にまたがる地域の地下約1000〜2000メートル付近に広がる。「上総(かずさ)層群」と呼ばれる地層に含まれる地下水に天然ガスが溶けており、水溶性ガス田としては国内最大だ。可採埋蔵量は約3750億立方メートルで、日本の04年度の天然ガス消費量(765億立方メートル)の5年分に上る。
産業技術総合研究所(茨城県つくば市)地圏資源環境研究部門の金子信行主任研究員によると、上総層群が堆積(たいせき)した約250万〜40万年前、この付近は盆地状の深い海だった。砂や泥が積もって地層となった際、一緒に埋もれた木や葉などが、バクテリアによって分解されて天然ガスが生成された。堆積する際には海水も一緒に閉じ込められ、天然ガスはこの水に溶けている。温泉としてくみ上げられているのは、この水だ。
金子主任研究員は「盆地状の地形で、比較的短い期間に堆積したなどの条件が重なったために天然ガスができた」と話す。ただ、海底下にメタンハイドレート(メタンが取り込まれた氷状の固体物質)があり、それが埋まってガス鉱床になったという説もあるという。
●古くから確認
天然ガスの存在は古くから知られてきた。国土交通省や東京都、千葉県の連絡会議がまとめた「天然ガス対策ガイドブック」によると、発見に関する言い伝えはいくつかあり、最も古いものは慶長元(1596)年。記録に残るものでは明治24(1891)年、千葉県大多喜町のしょうゆ製造業者が水を求めて井戸を掘った際の話がある。塩水が噴き出したため、がっかりしてたばこを投げ入れたところ、青白い炎を上げて燃えたことから、発見されたという。
同県内ではその後、大正から昭和にかけて井戸の掘削が盛んになるに伴い、相次いで天然ガスが見つかった。現在でも約600本が稼働しており、05年度の産出量は4・8億立方メートルで新潟県(18・3億立方メートル)に次いで全国第2位。8割以上は都市ガスとして利用されている。
千葉県環境研究センターは「水溶性天然ガス田のガスは、硫黄分を含まない。非常にクリーンなエネルギーだ」と話す。
天然ガスは東京でも利用され、第1号は1951年に江東区で掘られた。その後も多数が掘削され、ピークの70年には日量約6万6000立方メートルに達した。
このため温泉法に基づく都の許可で温泉は掘削できるが、含まれている天然ガスの資源利用はできない。金子主任研究員は「身近な資源を利用できないのはもったいない」と指摘する。
毎日新聞 2007年7月3日 東京夕刊
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