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(回答先: 慰安婦決議案、米下院外交委が可決 [Dogma and prejudice] 投稿者 white 日時 2007 年 6 月 28 日 09:29:56)
http://eunheui.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_701f.html から転載。
2007.06.28
慰安婦問題の委員会決議、再び
アメリカ議会下院外交委員会で慰安婦問題に関して日本政府に謝罪を求める決議案が可決された(アルジャジーラの記事)。これで昨年9月の状態に戻ったことになる。議事のプロセスの上で昨年のそれを超える進展があったわけではないという意味で、決議の26日の委員会通過は、あまり重要な出来事ではないと言えるだろう。
しかし、昨年9月には、この問題はほとんどだれの意識に上がってもいなかったわけで、それから一年足らずの間に日本の歴史修正主義者の無軌道な反動性が世界中に知れ渡ったことの意味は非常に大きい。日本国内においても、慰安婦問題や、その連鎖反応で、南京での虐殺の問題や沖縄での軍命による集団自決の問題に関しても、修正主義者たちがコツコツと作り上げてきた虚像(偽の歴史)がもろくも崩壊したことは、喜ぶべきことだと私は思う。
国会で、紆余曲折の後、安倍首相が彼なりの謝罪(甚だ不十分には思えるが、これは謝罪ではないのかと問われたら、いや、謝罪ですと言うほかないような発言)をした際、私は、「妄想的な歴史観を持った人たちが彼の足を引っ張」ることを心配した。残念ながら、その心配は、反動的な国会議員たちがアメリカの新聞に広告を出すという形で、現実のものとなってしまった(広告を出した人たちにしろ、国内で愚かな言説を広めようとしている人たちにしろ、自分たちがどれほど自己満足のあまり世界の常識から逸脱しているか、どれほど自分たちが馬鹿なのか、おそらくはまだ身に染みてはいないのだろうと思う。いい加減、気付けよ)。
下院決議を求める署名には2,000人を越す人が集っている。あなたにも、ぜひ、名を連ねてほしい。
上で言及したアルジャジーラの記事には、日本兵によって拉致され、強姦されたフィリピンの女性の証言へのリンクがある:'My Fight For Justice From Japan'。いろいろな読み方ができると思う。私がこの証言を読んで感じたことを一言で表わすとするならば、「戦場での強姦を防ぐために慰安所を設置した」という類の説明が、男の側から、暴力を行使する側からの表現である、ということだ。もう少し平たく言うならば、軍関係者によって拉致されたことと慰安所で性奴隷としての扱いを受けたことを分断された事象だととらえることは、またぞろ例の「狭義の強制」云々のように、論点を自分の都合に合わせて切り分けることに過ぎないということだ。そういう言説を許してはいけないように、私には思われる。
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