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[歴史の評価]“現実のドイツ”が見えない“美しい日本”の悲惨
http://www.asyura2.com/07/bd49/msg/435.html
投稿者 鷹眼乃見物 日時 2007 年 6 月 15 日 07:01:27: YqqS.BdzuYk56 より抜粋
(転載開始)
前にも書いたことがありますが、日本の政治家の多くはドイツの元外相ハンス・ディートリヒ・ゲンシャー(Hans-Dietrich Genscher)が好んだとされるトーマ・スマン(Paul Thomas Mann/1875-955)の『我われはドイツのヨーロッパではなく、ヨーロッパの(そして世界の)ドイツを欲する』の意味がまったく分かっていないと思われます。
それは、一国の政治権力者であればこそ、そのような立場の人々は、人間性と社会、そして一般市民に対する責任・責務として普遍的な関心と健全な倫理観を必死で守るべきであり、決して一部の身内や派閥、あるいは少数の閉鎖的で妖しげな仲間である徒党集団など(狂信カルト集団・暴力団・ヤクザ・ゴロツキおよび特定企業グループなど)の利益を優先してはならない、という警告です。
中略
ニュルンベルクにある「ゲルマン民族博物館/Germanisches Nationalmuseum、http://www.gnm.de/index_en.html」のあり方も日本は学ぶべきでしょう。つまり、この「ゲルマン民族博物館」はドイツ語圏内の“ボランティア会員制で運営”されており、<その時々の政治権力からは厳正に独立すること>という原則が掲げられているのです。
中略
例えば、EU(欧州連合)統合のプロセスでも、そこには第二次世界大戦後の非常に困難なドイツ経済を復興に導いた立役者ルートヴィヒ・エアハルトの「社会的市場経済」の構想が流れ込んでいます(参照/シリーズ「民主主義のガバナンス」を考える(3/4)、http://d.hatena.ne.jp/toxandoria/)。なお、この「社会的市場経済」の柱は次のような点(★)です。
★基本的には、社会が経済システムを支配するべきだと考える。
★しかし、市場にかかわる活動単位(企業、人など)の経済活動の自由は保障される。
★ただ、国は市場における独占・寡占状態が発生せぬよう監視しなければならない。
★同時に、国は国民一人ひとりが自らの責任で行動して経済的に自立することを奨励し、そうなるように支援しなければならない。(自己責任と自立性の確保)
この欧米における“人間の根本を大切にする”という事情に比べると、我が“美しい国”の人権無視の現状(底なし拝金資本主義、底なし猫糞資本主義)は恐るべきことです。そこには欧米におけるような「宗教・戦争・歴史などに対する真摯な反省の観念」がありません。あるのは“美しい国”、“美しい星”など上っ面のコトバ遊びだけです。そのうえ「市場原理主義」に対するセーフティネットとしての「根本的な救済の観念」が存在しません。だからこそ、渦中の年金問題、コムスン問題などのような“人間、国民を金儲けの手段と見做す冷酷きわまりなく鬼のような政治の眼差し”が放置・看過されているのです。
新たに政・官・財・メディアが癒着した、この日本独特の「底なし猫糞資本主義」が掲げる“戦後レジームからの脱却”なる妖しげな標語は<人間の自由>について途轍もない矛盾を抱えています。そこでは、貧富格差の拡大など社会の深刻な現実を自覚した主体的・倫理的な思考によって、社会そのものを根本から組み立て直すあらゆるチャンス(人権についてのセーフティネットを構築し直す機会)が、リアリズムが見えぬ国民に支持された<愚かな政治権力>によって排除されているからです。
日本の政・官・財・メディアが後生大事に信奉する<自由原理主義>は、欧米と異なり、その<自由の正しいあり方そのものを真剣に考えることまでも放棄しています。一方、現在のドイツは、あるいは少なくとも欧米諸国の指導層・知識層の多くは、このような<自由原理主義>のあり方が誤りであることをシッカリ理解しています。しかしながら、美しい国の“戦後レジームからの脱却”が目指す着地点は戦前・戦中型の“軍事体制レジーム”でしかないのです。そのため、美しい国の<自由原理主義>は、小泉劇場(小泉構造改革)によって生まれた新たな利益集団の道具と化しているのです。
更に、最近は自衛隊による市民・文化人のイラク派遣反対運動などへの監視・情報収集活動の問題が露呈しています(参照、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070606-00000104-jij-pol)。ここには政権与党以外のあらゆる国民の動きを監視し、市民活動を敵視・危険視するという驚くべきほど非民主主義的な権力意識が存在します。市民を敵視するどころか、例えばEU(欧州連合)では市民活動、労働組合活動などを重要な政治のパートナーと位置づけています。残念ながら、ここには日本の民主主義の著しい後進性が現れています(参照/下記▲)。
(貼付け終了)
日本人の自尊心の高さ、米国人や中国人との差なし [読売新聞]
http://www.asyura2.com/07/bd49/msg/431.html
投稿者 white 日時 2007 年 6 月 14 日 23:23:41: QYBiAyr6jr5Ac
中国各地のれんが工場強制労働の実態がテレビ放映、全土に衝撃 = AFP
http://www.asyura2.com/07/asia8/msg/368.html
投稿者 ダイナモ 日時 2007 年 6 月 16 日 10:02:45: mY9T/8MdR98ug
【世界の街から】莱陽 農民差別 悲しき現実【東京新聞】
http://www.asyura2.com/07/asia8/msg/375.html
投稿者 そのまんま西 日時 2007 年 6 月 16 日 23:25:56: sypgvaaYz82Hc
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