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(回答先: 民主党に投票することは、民主党に信任を与えることを意味する。与党に対しNOを言ったということを意味しない。 投稿者 heart 日時 2007 年 6 月 24 日 17:28:07)
http://blog.goo.ne.jp/longicorn/e/be9bfb9b82e07ade2bdde5af1c58bbde から転載。
自民か民主か;二進法アルゴリズムの陥穽
2007-06-23 11:00:23 / 政治・経済
参院選は、自民、公明の党略的な会期延長によって予定より1週間、後送りされました。
選挙が近づいてくると、メディアが伝えるのは自民か、民主かというメッセージばかりに思える。まるで、2つの政党しかないかのような錯覚を刷り込まれていきそうです。
二進法アルゴリズム。石田英敬氏(http://www.nulptyx.com/)による命名といわれています。
アルゴリズムとは、問題を解く際の、限定された回数の数学的手続きを経て行われる一定の演算手順。たとえばコンピュータで使用されているのが二進法。「0」か「1」かのアルゴリズムというわけです。
考えてみると、自分で選択しているかのようですが、実はこの演算手順あるいはその他の方向づけに従っているだけのことだともいえるのです。自分で選んだつもりが、他人のつくった手順にしたがって私たちが考えている、こんな意味あいをアルゴリズムがもっていることに留意しておかなければならないのでしょう。
そこで、話は元に戻ります。今度の参議院選挙を一昨年の9・11選挙と同じような結果にしてはならない、と思うのです。きわめて抽象的なものいいですが、ようするに小泉前首相らのとった、アルゴリズム的戦法に陥ってはならないということです。
ふりかえると当時、小泉氏らは、郵政民営化イエスかノーかの、二者択一を国民に迫りました。これは、他のすべての問題については思考停止させる意味があるでしょう。この二者択一を、国民投票という言葉をも持ち出して、あたかも直接民主主義に国民が参加するかのような一種の幻想を振りまき、圧勝したのです。
世耕弘成氏が広報を取り仕切ったというのは周知のところです。
メディアも、この中にどっぷりとつかり、産経、日経、読売はおろか、毎日、朝日の全国紙すべてが、「郵政民営化」賛成、「民営化」が改革であるかのように書き立てたのは、みなさんもよく憶えておられるでしょう。
それでは、この「悪夢」のような9・11から私たちは学んだのでしょうか。必ずしもそうではない、と思えてなりません。たとえば教育基本法、改憲手続き法の報道でよく分かるように、メディアはいよいよひどくなっている。そして、市民派・リベラルなどとよばれている人びとも、都知事選をみるかぎり、何か一歩抜け出したかというと、そうではないようにみえます。
例をあげると山口二郎氏。彼の言説は、思考そのものが二者択一の枠組みを抜け出ていない、そう思わざるをえませんでした。ブロガーもまた、しかりというのが私の率直な感想です。
すでに参院選は終盤かもしれません。メディアがその視角を二大政党に収斂させていく中で、政党を、候補者を、選ばざるをえません。
自民か、民主かどちらか、と考える前に、足を止めて考えてみる。二者択一という思考停止ではなく、足を止めて考えてみたらどうか、と思うのです。
第三の選択がはたしてないのか、もう一つの違った選択はないのか、そこに考えが及べば、日本の政治の将来に何か足がかりがみえてくるように私には思えるのです。
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