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公明党について――羽目がはずれた「政教一体」で「悪政戦犯」の役割(しんぶん赤旗)
http://www.asyura2.com/07/senkyo35/msg/718.html
投稿者 熊野孤道 日時 2007 年 6 月 03 日 00:57:40: Lif1sDmyA6Ww.
 

第四回中央委員会総会/志位委員長の幹部会報告
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-19/2007051917_01_0.html

公明党について――羽目がはずれた「政教一体」で「悪政戦犯」の役割

 公明党の果たしている役割についても言及しなければなりません。

 いっせい地方選挙での公明党・創価学会による反共攻撃は、きわめて熾烈(しれつ)なものでした。しかしその内容は、「実績横取りの共産党」という使い古されたデマ宣伝や、「ハイエナ、邪党」といった他人の言葉を借りてわが党に口汚い悪罵(あくば)を投げつけるというお決まりの攻撃であり、攻撃者の政治的品性と政治道徳の水準を自ら天下にしめすものとなりました。わが党は、こうした卑劣な攻撃には、引き続き事実と道理にたって徹底した反撃をくわえていきます。

 同時に、公明党が、政権与党の一員として果たしている役割と問題点を、つぎの二つの角度から、きびしく明らかにしていく必要があります。

 一つは、「悪政戦犯」の役割であります。与党内での公明党の役割は、自民党に何でも賛成するだけの受動的なものではありません。党利党略の「実績」作りと引き換えに、またあたかも自民党の悪政への「歯止め」役であるかのような欺まん的なポーズをとりながら、悪政をリードする独自の役割を、この党は与党になって七年半の重大な局面で、つねに果たしてきました。

 「百年安心の年金制度をつくる」「基礎年金の税負担を二分の一に引き上げる財源」という名目で、「定率減税の廃止と年金課税の見直し」をいち早く主張し、「増税戦犯」と批判されているのは、そのもっとも重大な一例であります。

 昨年秋の臨時国会で、児童手当の拡充と引き換えに、防衛庁を省に昇格させ、自衛隊の海外活動を本来任務に格上げする自衛隊法改悪を主導し、教育基本法改悪を主導したのも、公明党でした。

 公明党は、いっせい地方選挙で「完勝」したと自賛していますが、得票数は、道府県議選でも、政令市議選でも四年前の選挙比で減らしています。これは「増税戦犯」など、この党の果たしてきた悪政の水先案内人としての役割にたいする、国民のきびしい批判を反映したものにほかなりません。

 いま一つは、公明党と創価学会の「政教一体」ぶりが、いよいよ羽目がはずれたものになっていることであります。創価学会の機関紙・「聖教新聞」を使った、池田大作氏が陣頭指揮をとっての選挙区名をあげての「政教一体」選挙は、いっせい地方選挙では四年前からのものでしたが、今回の選挙の様子をみますと、その羽目が完全にはずれ、むき出しになってきています。

 たとえば、今回のいっせい地方選挙では、二月の「聖教新聞」紙上に、池田大作氏が「山本伸一」の名で、「勝ちまくれ、また勝ちまくれ」と大号令をかける長文の「詩」なるものが掲載され、これが創価学会が選挙戦をたたかう事実上の指導文書とされました。いっせい地方選挙が終わった直後の四月二十四日付の「聖教新聞」は、一面トップの横凸版の大見出しで「全国が完勝 同志に感謝」、タテ見出しで、「『戦い切った』喜びの勝鬨 広宣流布へ! 『法華経の兵法』で快進」などと大々的に報じ、公明党候補が全員当選したことを、「全国に創価完勝の旗が翻った!」と、臆面(おくめん)もなく創価学会の「完勝」として誇示しています。四年前の選挙のさいには、多少とも控えめに扱ってきた選挙の報道が、いまでは「創価学会の勝利」として前面に押し出されています。

 二〇〇一年に、わが党の不破議長(当時)は、「創価学会・池田大作氏に問う――31年前の『猛省』は世をあざむく虚言だったのか」で、創価学会・池田大作氏が、かつての言論弾圧事件への「猛省」をかなぐりすて、事件そのものを「仏敵」の「極悪の非難」から「正義の信仰」をまもりぬいた闘争として描きだし、「政教分離」の公約もかなぐりすてていることをきびしく指摘しました。そして自分を批判するものはすべて「仏敵」とし、手段を選ばず「撲滅」をはかるという「究極の独善主義」が、むき出しの形で復活していることを批判しました。それから六年、この集団は、わが党の批判にたいして何の回答もないまま、異常な「政教一体」と反共主義の道を暴走しています。

 創価学会は、かつての公明党国会議員にたいして、「議員になれたのは、誰のおかげだ。お前たちの今日があるのは、誰のおかげだ。すべて学会のおかげではないか」と公言してはばかりません。「仏敵撲滅」論にたった反民主主義的体質をあらわにしている集団が、政権与党をささえる公党の議員にたいして、「議員になれたのは誰のおかげだ」と言い放つ関係をつくりあげていることは、日本の民主主義の前途に重大な危険をもたらしかねないものであります。こうした異常な集団と一体の関係にある政党の政権参加の是非、そしてそれと連立を組んでいる自民党の姿勢が、いまきびしく問われています。

 わが党は、「政教一体」で、「悪政戦犯」の役割を果たしている公明党・創価学会の危険な役割を、広く国民に明らかにしていくために力をつくすものであります。

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