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http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=406572006
自民党島根県連が二日、夏の参院選で同党公認の景山俊太郎氏(63)=二期=の決起集会を兼ねた国政報告会を、浜田市金城町で開いた。現職の知名度を生かし、選挙戦をリードしてきた景山陣営だが、野党共闘候補の擁立とともに、安倍内閣の支持率低下、年金支給漏れ、緑資源機構の談合問題という三つの逆風が吹き始め、にわかに危機感が高まっている。
▼打ち消しに躍起
金城町内の体育館での国政報告会。来場者千七百人に一枚のビラが配られた。「あなた年金が消えたわけではありません」。五千万件の年金記録が宙に浮く問題で自民党の対策を説明した資料だ。
弁士に招かれた舛添要一参院政審会長も演説時間をすべて年金問題に充てた。「悪いのは社会保険庁、戦っているのが自民党です」「一人の被害者も出さない。信じてほしい」と力説した。
だが、「逆風をはねのけてやれるのは自民党しかない」と述べた桝添氏の言葉は、年金問題で自民党が追い詰められた現実を浮き彫りにした。
数年前、「支援しても、年金がきちんともらえるか分からない」と、自民党員を辞めた浜田市内の男性(67)は、桝添氏の説明に注目。「参院選は生活に直結した年金が一番の関心事。きちんともらえるように導いてもらいたい」と、政府の対応を虎視する有権者の声を代弁した。
三年前の参院選は年金問題で逆風が吹き、自民党が敗北。「公示まで一カ月ある。何とか収まってほしい」。自民関係者からはため息も漏れた。
▼激戦予想する声
逆風は年金だけではない。緑資源機構が江津市などで実施する特定中山間地事業で、談合疑惑が浮上し、松江市内の業者が捜索を受けた。松岡利勝前農相の自殺が追い打ちを掛け、与党へのダメージを懸念する声は強い。
さらに、共同通信がこの日まとめた緊急世論調査で内閣支持率は急落し、小泉ブームの六年前とは様相は一変。党員の減少が続き、組織力低下が懸念される県連に危機感を広げている。
今回の相手は共産新人の後藤勝彦氏(39)と、石見に地盤を持つ亀井久興衆院議員(比例中国)の長女・亜紀子氏(42)。特に亜紀子氏とは、県西部で接戦を予想する声が自民党内にも出始めた。
▼選挙区入り増やす
危機感を反映し、景山陣営では、景山氏の公示期間中の選挙区入りを増やす方向で検討。参院筆頭副幹事長を務め、全選挙区を仕切る立場の景山氏は、期間中も主に党本部に陣取る予定だったが、県連内から「党本部にいる場合じゃない」との声も上がり始めたからだ。
報告会では、入閣適齢期にさしかかる景山氏に、細田博之衆院議員が「島根は大臣を育てる県。次は景山氏」とエール。青木幹雄参院議員会長も「圧倒的な得票で当選することが景山君の将来に非常に大きな節目」と、三期目にふさわしい「勝ち方」を求めた。
だが、自民への逆風と有力野党候補の出現に危機感を誰より感じているのは景山氏。報告会終了後、自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
「天下分け目の決戦。厳しい選挙ということは分かっている」
('07/06/03 無断転載禁止)
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