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2007年05月29日
政治家の説明責任とは?
松岡前農水相の自殺について、今日も様々なニュースが伝わってきます。そんな中、緑資源機構の前身、森林開発公団の元理事・山崎氏が自宅マンションから飛び降りて亡くなりました。この問題と直接関わりがあるかはまだわかりませんが、数名の命が失われており、この事件を絶対に中途半端なままで終わらせてはいけません。
この事件が政・官・業の癒着のマニュアルになるのではないか、としたのも、この構図を解明することで、同じ業態を持つ組織を炙り出すことが出来るからです。日本に巣食う悪しき慣習、因習の根を断ち切るためにも、全容解明を進めて欲しいと思います。
今日は鈴木宗男議員が松岡氏自身が説明をしないことについて、「国対からの指示、上からの指示」があったと述べたという記事がありました。これはその通りで、故人の名誉のためにも付け加えますが、もし松岡氏が個人の判断で説明責任を回避し、言い逃れをしていたのだとすれば、恣意の中で政治を愚弄していたことになってしまいます。これは党の判断、内閣の判断としてほぼ間違いありません。
本間税調会長、佐田行改担当相の辞任により、国民の批判が高まった安倍政権にとって、政権の中枢である閣僚の辞任は絶対に避けなければならない命題になりました。そこで柳沢厚労相の「産む機械」発言でも、平謝りで時間稼ぎを行い、世論の沈静化を狙うと言う戦法を採用してきたのです。
しかし柳沢氏の場合は単なる『失言』であり、元々が長期化はしない問題です。ですが、今回の松岡氏の場合は『疑惑』であり、解明されるまで疑惑の究明は長期化する話でもあったのです。その時、説明責任を回避し続けたことは、結果だけを見れば致命的な判断ミスだったのであり、党の保身のために死者を切り捨てるような、自民党の「指示はしていない」という発言を認めてはいけません。
この問題でも感じるのは、政治が時間稼ぎを図る場というのは、国民に政治不信を招く一番の原因となっています。政治家は常に清廉さを求められるものですが、疑惑に対しては自ら証拠を示し、潔白を明らかにする気構えがなければならず、それを回避した時点で政治家としての使命を全うしているとはいえない、ということです。
安倍内閣は「美しい国」という、歴代内閣としても極めて高邁な理想を掲げました。日本を誇れる国にしよう、という気持ちがその中には込められていたと思います。ですが、政治家の誇れる態度とは何か、と言えばそれは説明責任を尽くすことです。
政治家、官僚というのは多大な権限を持ちます。だからこそ身の処し方、身持ちについては人一倍気を使わなければいけませんし、発言の影響力を考えたり、規範意識を持つことなどが求められているのです。政治家が疑惑を持たれた場合、それに応える術は説明しかありませんし、相手が納得するまで説明を尽くす、それが国民の負託に応えることなのです。今回のような、党略で説明責任を回避させてしまうようなことが、今後は無いことを願うばかりです。
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/
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