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今夜の『テレビタックル』スタッフの皆さん、ペテン記事には騙されないでね。
http://www.asyura2.com/07/senkyo34/msg/344.html
こちらに既に書き込みましたが、産経新聞の古森義久記者は日曜日の未明、センセーショナルなニュースをワシントンから送ってきました。
それは、
[米軍も「慰安婦調達」 それを知ったホンダ議員「旧日本軍は強制」と強調]
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/america/50586/
という記事です。
発表されたときの記事文面を再掲します。
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米軍も「慰安婦調達」 それを知ったホンダ議員「旧日本軍は強制」と強調
00:17
【ワシントン=古森義久】終戦直後の日本国内で占領米軍の命令により売春施設が多数、開かれ、日本人「慰安婦」数万人が米軍に性の奉仕をして、その中には強制された女性もいたことが米側にいまになって伝えられ、米議会下院に慰安婦問題で日本を糾弾する決議案を出したマイク・ホンダ議員は4日、議会調査局に調査を依頼した。しかし同議員は戦争中の日本の慰安婦は旧日本軍が政策として一様に拘束し、強制した女性ばかりだった点が米軍用慰安婦とは異なると述べた。
AP通信の4日の報道によると、終戦直後の1945年9月、日本当局が占領米軍からの命令で東京都内などに多数の米軍用の売春施設を開き、合計数万人の日本人「慰安婦」が雇用、あるいは徴用されたことを証する日本側書類が明るみに出て、ホンダ議員は米軍用慰安婦に関して米軍自体がどんな役割を果たしたかなどの調査を議会調査局に依頼したという。
同議員は自らが追及している戦時中の日本軍用の慰安婦と戦後の米軍用の慰安婦の比較について「日本軍の慰安婦は日本帝国軍隊の政策として性的奴隷という目的のために少女や女性を拘束し、強制し、拉致したのだから、米軍のそれとは異なる」と語った。
AP通信は4月26日、東京発で米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類が発見されたと報じ、その内容として(1)1945年8月末から9月にかけ、米軍の命令を受けて日本政府の内務省などが東京はじめ茨城県などの地方自治体に「慰安婦」集めを指示し、合計7万人以上の女性が売春に従事した(2)米軍当局はそれら女性の一部は強制徴用されたという報告があることを知りながら、慰安所開設を認め、連日連夜、米軍将兵が詰めかけることを許した−と報道した。同報道はこの米軍慰安所にかかわって当時の日本側関係者数人を実名で紹介し、その談話をも引用した。
しかしこれら日本の米軍用慰安所は連合軍最高司令官のマッカーサー元帥の命令で1946年3月末には閉鎖されたという。
日本側でも終戦直後に米軍から売春施設開設を命じられたことについては旧日本軍が米軍進駐受け入れの準備組織として結成した「有末機関」のメンバーたちの証言が残っている。このように軍隊に売春という組み合わせは旧日本軍に限らず、米軍も同様だったわけだが、ホンダ議員らは旧日本軍の慰安婦はみな「帝国の軍隊の政策として」強制徴用された点が日本側一般とは異なると言明している。
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記事文面を読めばわかるが、これは、古森義久記者が、AP通信の5月4日の記事と、AP通信の4月26日の記事を要約したものです。
この記事を読むと、終戦後の日本で米軍用の慰安所が開かれたことが、あたかも初めて知られたようにかかれていいますが、決してそんなことはありません。終戦直後に特殊慰安施設協会 (とくしゅいあんしせつきょうかい, RAA)という組織が内務省、警察の肝いりで作られ、慰安婦募集と慰安所の設置が行われたことは、周知の事実なのです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%AE%8A%E6%85%B0%E5%AE%89%E6%96%BD%E8%A8%AD%E5%8D%94%E4%BC%9A
またマッカーサーの出迎えと降伏調印準備を任務とする「有末機関」が、売春施設開設を命じられたなどということはありません。
そうした誤謬が短い文章にちりばめられていますが、問題は、記者の誤謬ではすまない重大な問題です。それは、APの記事の中身を自分の都合のいいように改竄したことです。
今回の4月26日の東京発のAP記事では、米軍用の慰安所の事実をうらづける資料がはじめて翻訳されたとして紹介されています。
その記事は、
ニューヨークタイムズ電子版ですと
http://www.nytimes.com/ads/economist/economistpop.html
他の媒体にも載っています。
http://www.google.co.jp/hws/search?hl=ja&q=GIs+Frequented+Japan%27s+%27Comfort+Women%27&client=fenrir-sub&adsafe=off&safe=off&lr=all&btnG.x=36&btnG.y=12
APのこの記事には、終戦後の慰安婦開設のことは、
「この命令は、1945年8月18日、日本の特使が降伏文書の作成のためにフィリピンへと発つ前日に、内務省から発せられた。 」
と書かれています。、
しかるに、古森義久記者による記事では、
「AP通信は4月26日、東京発で米占領軍が進駐直後、日本の政府や旧軍当局に売春婦の調達や売春施設の開設を命じた一連の日本語書類が発見されたと報じ、」と
AP記事が全く異なる内容にすりかえています。
AP記事には、『米軍の命令によって慰安婦の募集と慰安所の設置が行われた』という趣旨は一言も書かれていません。
古森義久記者が自分の見解として『米軍の命令があった』と述べるならばともかく、AP記事に『米軍の命令があった』と書いてあるというのは、明らかに虚偽であり改竄であり、読者に対するペテンです。
しかも、AP記事には、
>(1)1945年8月末から9月にかけ、米軍の命令を受けて日本政府の内務省などが東京はじめ茨城県などの地方自治体に「慰安婦」集めを指示し、合計7万人以上の女性が売春に従事した
などとも書かれていないのです。また古森記事には
>(2)米軍当局はそれら女性の一部は強制徴用されたという報告があることを知りながら
とありますが、AP記事では売春を強要されたであって強制徴用されたではありません。
古森義久記者が独自の資料から敷衍して独自の見解を述べることは大いにやってください。しかし、他人の文章を書き換えて自分の意を忍ばせるなどは、ペテン師のすることです。
新聞社外報部の記者とは、こういうことをするのがあたりまえの職業なのでしょうか?
とにかくこれ以上、古森記者のペテンによって、外国報道の内容が私たち日本に誤って伝えられることは、我慢なりません。
どうか『テレビタックル』スタッフのみなさん、もう時間が無いかもしれませんが、大急ぎで報道の真贋を見抜き、誤報の増幅を食い止めてください。よろしくお願いいたします。
AP記事の参考になる考察、
http://ni0615.iza.ne.jp/blog/entry/165909/
など。
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もう一つの記事が見つかったのはつい先ほどです。
5月4日付けのAPの記事、これはワシントン発です。
http://www.iht.com/articles/ap/2007/05/04/america/NA-GEN-US-Japan-Comfort-Women.php
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