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まずは、コメント欄からの引用を先にお読みください。
この悪意に満ちた橋詰均裁判長によるトンでも判決のバックグラウンドは、多分こちら
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20070421
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シャレにならないトンでも判決
この件に関しては内情が流れてきております。
まず、日曜日患者さんは歩いて来院された。
しかし、医師は直ちに心筋梗塞を疑い
ミリスロールという心臓の血管を拡げる薬を開始し、
リドカインという不整脈を防ぐ薬も点滴した。
パーフェクトです。
それからが核心です。
その後速やかに心臓カテーテルをしてくれる受け入れ施設
を探しにかかります。
しかし、どこも受け入れ不能!!
一杯で無理だったのです。
高砂市民病院ダメ、神鋼加古川ダメ、姫路循環器病センターでさえダメ・・!!
その間、沢山の時間外に来られた患者さんを待たせつつ
必死に医師と担当看護師は努力しています。
結局ねじ込んだ形で転送先を決定し
救急隊が患者さんを担架に乗せようとした瞬間、
恐らくは心臓内の血栓が頭に飛んだのでしょうか
一瞬で頓死されたそうです。
そして家族は医療側の努力を見ておられますし
「どうも有難うございました」と言って帰られた。
その後に誰かがけしかけたのでしょうか?
訴訟が起されたわけです。
この、来院されてから受け入れ先を決めるまでの時間、
受け入れ先がなかった為手間取っていますが
そんな事情があったとしても決して遅いとは言えません。
心電図をとり、点滴ルートをとり、点滴を準備するのに
少なからず時間がかかります。
そして救急車の呼び出し。
パーフェクトじゃないですか!!!
これ以上どうしたら良かったのか。
しかし結果は負け。
わっけが分かりません。
まさにシャレにならないトンでも判決。
若手バリバリの医師ですが
彼の未来は絶たれました。
それからこの病院では循環器っぽい疾患の場合
最初の受け入れから断らざるを得なくなりました。
不可能だからです!!
この地域、それから医療崩壊が進んでいます。
医師が辞めても、その後だれも来ようとしません。
誰が理不尽に医師生命が絶たれる地域に行きますか!!
この判決は狂っています。
そして、この判決自体が医療崩壊を著しく助長させる
犯罪性さえあると思います。
この裁判官はこの地域のこれから患者さんになる人々に
多大なる損害を与えたと言わざるを得ない。
「裁判官も医療には無知な訳で」と承諾は到底できない。
すっごいすっごいトンでも判決です。
どれ程の影響があると思っているのか。
この地域は最近更に医療崩壊が進みました。
大きな3つほどある基幹病院が今まさに沈没しつつあります。
医療が消えていきます・・。
この判決はこれからも大きくそれに寄与するでしょう。
市民こそこの判決の多大なる被害者です。
これを読む人々にはどうかそれを解って頂きたいです。
誰に対して怒りを向けるべきなのかを。
---健康、病気なし、医者いらず------------------------------------------
http://kenkoubyoukinashi.blog36.fc2.com/blog-entry-180.html
加古川、心筋梗塞事件
4/10、心筋梗塞に関する、ある判決が出たんですが。
全く納得のいかない判決でしたね。
他の方のブログやm3でもいろいろ話されていましたが。
「心筋梗塞」っていうのは、循環器の専門分野なので、
それに関して、ちょっと記事にしてみますね。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200704100041.html
加古川市に3900万円賠償命令 心筋梗塞の男性死亡
兵庫県加古川市の市立加古川市民病院で03年、
急性心筋梗塞(しんきんこうそく)で運ばれた
男性が死亡したことを巡り、医師が効果的治療が
可能な病院への転送を怠ったのが原因だとして、
妻ら遺族4人が同市を相手取り、慰謝料など
計約3900万円を求めた訴訟の判決が10日、
神戸地裁であった。
橋詰均裁判長は「効果的な治療を受けていれば
90%程度の確率で助かった」として、
請求通り約3900万円を支払うよう同市に命じた。
判決によると、男性(当時64)は03年3月30日、
自宅で心筋梗塞の症状が出たため、
午後0時15分ごろ、妻が同病院に連れて行った。
担当医師は同0時40分ごろ、急性心筋梗塞と診断して
点滴を始めたが、症状が変わらないため、
同1時50分ごろ、効果があるとされる
経皮的冠動脈再建術(PCI)が可能な
同県高砂市の病院への転送を要請した。
しかし男性の容体は悪化し、同3時35分ごろに
加古川市民病院で死亡した。
判決は「約70分も転送措置が遅れており、
医師に過失があると言わざるを得ない」とした。
樽本庄一市長は「非常に厳しい判決と受け止めている。
今後の対応は判決を検討して判断したい」とコメントした。
asahi.com:2007年04月10日
まずは、病気の解説。
心臓っていうのは、心筋っていう筋肉でできています。
で、心臓の中には血液が入っていて、
心臓が拍動する事によって体に血液を送り出す。
「ポンプ」の役割をしています。
心筋梗塞っていうのは、心臓の表面にある、
心臓に血液(酸素)を送ってあげる動脈(冠動脈)
が詰まる病気です。
心臓に行く血管が詰まると、そこに血液が流れなくなるから。
酸素が送られなくなるんですよ。
そしたら、心臓の筋肉(心筋)の一部が死んじゃうんです。
酸素が行かなくなるから。
心臓の一部が死んじゃうから。
やっぱり、痛みって出るんですよね。
ま、当たり前と言えば当たり前ですけど。
で、心臓っていうのは、胸にあるので。
胸が痛くなりますね、普通。
普通は心筋梗塞になると、胸の痛みがかなり強いので。
「胸が痛い。」って病院に来るんですよ。
救急車で運ばれる人もいるし。
場合によっては、歩いて来る人もいますけどね。
我慢強い人は、そのまま我慢する人もいますけど。
ほとんどの人は、すぐに病院に来ます。
心臓に行く血管(冠動脈)が詰まると、
心臓に血液が行かなくなるから。
そのまま放っておくと、どんどん心筋が死んでいくんですが。
いっぺんに全部、死んじゃうわけではないんです。
徐々に心筋が死んでいって、
6時間で、かなりの部分が死んで。
だいたい24時間位で、
ほぼ全ての心筋細胞が死んでしまうんです。
その血管の先にある、心臓の筋肉が。
で、治療は、って言うと。
完全に心臓の筋肉が死ぬ前に、心臓の血管(冠動脈)を
広げる治療をしてあげれば、
心筋細胞の一部を助ける事ができるので。
心筋梗塞になって、24時間以内であれば、
心臓の血管(冠動脈)を広げる治療をします。
できれば、6時間以内が良いんですけどね、ホントは。
これが、カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
っていう治療です。
血管内手術って言葉を使う事もあります。
この治療ができてから、20〜30年位経つんですかね。
その前までは、心筋梗塞の治療は、
安静とか、薬を点滴するしかなかったんで。
心筋梗塞の死亡率は30〜50%位あったんですが。
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
って治療ができて、
最近のデーターでは、心筋梗塞の死亡率は
10〜20%位だと思います。
この裁判官が言っているデーターってのは、
心筋梗塞の患者でカテーテル治療
(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行った人の死亡率は約10%
ってデーターを使ったのだと思いますが。
心筋梗塞で死ぬ人って、半分くらいは、
カテーテル治療を行う前。
病院に着く前とか、着いた直後とかに、
亡くなっているんですよ。
病院に着く前に亡くなった人の場合。
日本では、解剖が行われていないので。
実際には、死因はわからないんです。
だから、日本で心筋梗塞の死亡率は「恐らく」
10〜20%位、って事になります。
では、わかりやすくする為に、全然違うんですけど、
受験生の例えをあげてみましょうか。
「佐々木ゼミナール」って予備校があって。
そこの予備校の講義を受講すると、
京東大学に合格する確率が90%だとします。
そこに通っていない他の学生の合格率は、
70%だとします。
ある受験生A君が、受験の前の日に佐々木ゼミナールの
講義を受講しようとしたんだけど。
予備校の講義が休講していた。
それで、受験当日。
A君は東大を受験して落ちた。
そして、こう訴えました。
「佐々木ゼミナールで講義を受ければ、
90%の確率で受かったはずだ。
でも受けられなかった。
私が東大に落ちたのは、佐々木ゼミナールのせいだ。
慰謝料と逸失利益を返せ。」
こんな裁判があったとします。
A君が勝つ可能性、あると思いますか?
ないですよね、どう考えても。
A君が東大に落ちたのは、自分の実力がなかったからですから。
「佐々木ゼミナール」の講義を受ければ、
確かに東大の合格率が上がるけど。
でも、合格ラインが100点満点の70点だとして。
元々90点取れる力のあるやつは、
佐々木ゼミナールを受講しなくても受かるし。
元々30点くらいのやつは、佐々木ゼミナールで
講義を受けても、受からないんですよ、残念ながら。
元々65点とか68点位の人達が、
佐々木ゼミナールを受講して、受験テクニックを学んだら、
それで、合格率が上がる、って事ですから。
自分の実力が足りなかったからって、
予備校のせいにするのは、明らかにおかしいですよね。
心筋梗塞でも、同じなんですよ。
すごい重症の心筋梗塞の患者の場合。
どんな治療をしても、助からない事が多いんです。
昔ながらの、点滴と安静だけの保存療法をしても。
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行ってもです。
元々軽症のの心筋梗塞であれば、逆に
点滴と安静だけの保存療法でも、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
でも、生き残るんですよ。
すごく軽症でも、重症でもない、
どっちとも言えないような症例で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をすれば助かったって症例が多いんですよ、実際は。
もちろん、ものすごーく重症のの心筋梗塞で、
最新のカテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
をしたから助かった、って人も大勢いますけどね。
でも、ものすごく重症の心筋梗塞。
専門用語で言うとKillip IVって言う、
重症度でいくと1〜4まであって、一番重症の心筋梗塞。
こういう人の場合、現在の治療でも
生存率は、50%か、良い施設でもせいぜい60%位。
だいたい、半分は死ぬんですよ。
亡くなった方が、Killip分類で、どの位の重症度だったかは
わかりませんけどね、この記事からは。
でも、簡単に言うと、
元々重症のの心筋梗塞だったのであれば、
カテーテル治療(経皮的冠動脈再建術:PCI)
を行っても、助からなかった可能性は高いですよ。
ましてや、たった70分早かっただけで、
90%は助かった。
なんて事は、言えませんよ。
そんなの、東大に落ちた受験生が
難癖つけてるのと、同じレベルです、はっきり言って。
医学的には、絶対に納得できない判決です、これ。
ちょっと長くなったので、今回はここまでとして。
今度、より専門的な、循環器内科医としての視点から、
この記事を分析してみますね。
心筋梗塞に関しては、ここらへんも
参考にしてみてね!
「やぶ医師のぼやき:心筋梗塞」
http://yabuishiboyaki.seesaa.net/article/38733096.html
「医学の基礎知識:心筋梗塞」
http://www.toshiba.co.jp/care/benri/igaku/iga_15.htm
心筋梗塞になりたくなかったら、
これを読んで生活習慣病を予防してね!
「日本一わかりやすい!「糖尿病」
http://www.muryoj.com/get.php?R=824&M=874
日本一わかりやすい!「高血圧」
http://www.muryoj.com/get.php?R=826&M=874
この記事へのコメント
根本的には……
Dr.I様
こうした判決が出てしまう原因の一つに、「情報格差」なのだと思います。
我々一般人は医学について余りにも無知なわけで、医師の方々のような「なんだかわからない方法で自分たちを助けてくれる」人々に対しては、「神頼み」と同じレベルの感情を抱いてしまうわけです。本来、医師の方々は「神様」でもなんでもないわけで、「医師の方々にもどうにもならない」ことはある……わけなのですが、患者や家族の側から見ると、「何故助けてくれなかったのか?」という理不尽な要求をしてしまうことになりますし、それに答えてくれない(誰にも答えられないケースも多々あるにも関わらず)医師の方々に対して恨みが高じて訴訟にまで発展してしまうわけですね。
本来は理不尽な訴訟が起こっても、裁判官がきちんと専門知識に基づいて判決を下せばいいわけですが、裁判官も無知な訳で(裁判官は「法の専門家」ではあっても「医療の専門家」であるわけもありません)、「なんだかわからないけど判決を下さなければならない」立場にある裁判官にしてみると、どうしても「自分の無知に付け込んでごまかそうとする」という心証をもってします(不二家や電力会社で起こる「隠蔽」などを考慮に入れてるとあながちありえない話でもありませんが)「弁護側が提出した資料を重んじて」判決を出してしまうのだと思います。これに対しては「都合の良いもののも悪いものも」情報開示してしまうしかないと思うのですが、医師の方々の中には「思わず隠して」しまう方も多いと思います(「裁判で訴えられる」と思えば無理ない話しですが)。
今度「医療事故を調査する第三者機関」が出来るそうですが、そうした機関が「医師と患者の情報格差」を埋めてくれるといいのですが……現状の厚生労働省や裁判所のあり方では、望みうすでしょうか(嘆息)。
Lich[URL] 2007/04/21(土) 04:47 [EDIT]
シャレにならないトンでも判決
この件に関しては内情が流れてきております。
まず、日曜日患者さんは歩いて来院された。
しかし、医師は直ちに心筋梗塞を疑い
ミリスロールという心臓の血管を拡げる薬を開始し、
リドカインという不整脈を防ぐ薬も点滴した。
パーフェクトです。
それからが核心です。
その後速やかに心臓カテーテルをしてくれる受け入れ施設
を探しにかかります。
しかし、どこも受け入れ不能!!
一杯で無理だったのです。
高砂市民病院ダメ、神鋼加古川ダメ、姫路循環器病センターでさえダメ・・!!
その間、沢山の時間外に来られた患者さんを待たせつつ
必死に医師と担当看護師は努力しています。
結局ねじ込んだ形で転送先を決定し
救急隊が患者さんを担架に乗せようとした瞬間、
恐らくは心臓内の血栓が頭に飛んだのでしょうか
一瞬で頓死されたそうです。
そして家族は医療側の努力を見ておられますし
「どうも有難うございました」と言って帰られた。
その後に誰かがけしかけたのでしょうか?
訴訟が起されたわけです。
この、来院されてから受け入れ先を決めるまでの時間、
受け入れ先がなかった為手間取っていますが
そんな事情があったとしても決して遅いとは言えません。
心電図をとり、点滴ルートをとり、点滴を準備するのに
少なからず時間がかかります。
そして救急車の呼び出し。
パーフェクトじゃないですか!!!
これ以上どうしたら良かったのか。
しかし結果は負け。
わっけが分かりません。
まさにシャレにならないトンでも判決。
若手バリバリの医師ですが
彼の未来は絶たれました。
それからこの病院では循環器っぽい疾患の場合
最初の受け入れから断らざるを得なくなりました。
不可能だからです!!
この地域、それから医療崩壊が進んでいます。
医師が辞めても、その後だれも来ようとしません。
誰が理不尽に医師生命が絶たれる地域に行きますか!!
この判決は狂っています。
そして、この判決自体が医療崩壊を著しく助長させる
犯罪性さえあると思います。
この裁判官はこの地域のこれから患者さんになる人々に
多大なる損害を与えたと言わざるを得ない。
「裁判官も医療には無知な訳で」と承諾は到底できない。
すっごいすっごいトンでも判決です。
どれ程の影響があると思っているのか。
この地域は最近更に医療崩壊が進みました。
大きな3つほどある基幹病院が今まさに沈没しつつあります。
医療が消えていきます・・。
この判決はこれからも大きくそれに寄与するでしょう。
市民こそこの判決の多大なる被害者です。
これを読む人々にはどうかそれを解って頂きたいです。
誰に対して怒りを向けるべきなのかを。
ようた[URL] 2007/04/21(土) 06:42 [EDIT]
今更かもしれませんが、何かを裁くってのはとても重いことですよね。
最近の判決を見ると、
もっともっと…
もっともっと調査して、勉強して、検討して判決を下してほしいと思いました。
ナースマン[URL] 2007/04/21(土) 06:51 [EDIT]
その時被告側は・・・
非常に分かりやすい説明で納得なのですが、そういうふうに被告側が主張立証というか説明していても(不明)、この判決なら確かに疑問を感じます。
psq[URL] 2007/04/21(土) 11:14 [EDIT]
やっちゃった…
「医師不足」って言ってるのに、
また一人将来有望な医師が消されましたね。
小さなミスも許されない。
ミスしてなくても許されない。
他人事…ではなさそうです。心配
ba-m-bi[URL] 2007/04/21(土) 11:36 [EDIT]
納得できません。
もし僕が当直していてその患者さんが「胸が痛い」ってやってきたら、心筋梗塞と診断できたかどうか。(専門外ですから)
この先生のされた処置はとても迅速だったようですね。すばらしいッ!
この判決のために、治療に対して消極的になる医師が増えると思います。医療がどんどん後退していくような気がして恐いです。
ss[URL] 2007/04/21(土) 11:41 [EDIT]
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