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アフガン復興支援チームへの不参加を表明した安倍首相【天木直人・日本の動きを伝えたい】4/17
http://www.asyura2.com/07/senkyo33/msg/569.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 4 月 17 日 11:48:26: 2nLReFHhGZ7P6
 

2007年04月17日
アフガン復興支援チームへの不参加を表明した安倍首相
      

     こういうニュースに日本国民の目をひきつける事こそ私のブログの目的である。4月17日の朝日新聞は、安倍首相がアフガン地域復興支援チーム(PRT)への協力について「自衛隊を参加させることは考えていない」と述べた事を報じている。訪日中のイタリアのプロディ首相との会談後の共同記者会見で語ったというのだ。
     そもそもイタリアの首相の訪日などまともに報じているメディアはない。あったとしても、08年にG−8の議長国になる日本とその翌年09年の議長国イタリアの首相がエールを交換したとか、地球温暖化に対する協力を確認したとか、北朝鮮に対し6カ国協議の合意実施を求めたなどという、外務省の広報記事にとどまっている。上野公園の東京国立博物館を訪れてダビンチ展を一緒に鑑賞したなどという記事もあった。そんなどうでもいいようなブロディ首相訪日の記事の中で、この朝日新聞の記事は異彩を放っていた。鋭いところを突いているのである。記者のジャーナリズムセンスに敬意を表したい。
     何故私がこの記事を重視するのか?その答えは詳しくは3月5日のブログをお読みいただきたい。そこで私が指摘した事が見事に証明されたのだ。それは一言で言えば安倍首相の改憲姿勢のいかさまである。もっと言えば憲法を改正し、国際貢献の名の下に自衛隊を海外派遣するという「美しい国」の羊頭狗肉さ加減である。
     サマワの自衛隊派遣を想起するが良い。あれは安全であったから派遣したのだ。しかも派遣した後も金にまかせてイラク人を全面に押し出し、自らは外国軍に守られて安全第一に終始した。「滞在することが目的」の派遣であったのはもはや誰の目にも明らかだ。
    今のアフガンは内戦状態のイラクに比べてもはるかに危険な戦争状態の国である。米軍やNATO軍の特殊部隊が毎日のように民間人を巻き込む攻撃を繰り返し、その抵抗による自爆攻撃で仕返しされている。そんなところへ自衛隊が行けば間違いなく殺し、殺されることになる。
    安倍首相は今年1月の訪欧の際NATO本部で、「自衛隊が海外で活動することをためらわない」と大見得を切った。その時点で私は安倍首相の浅薄さを見て取った。私は小泉前首相についても安倍首相についても、戦争に対する覚悟は全く無いと思っている。言葉で威勢のいい事をいうのは誰でも出来る。しかし日本が軍隊を持ち、その軍隊に国家目的よって人を殺し、殺される事を命ずることが如何に異常な事か、それは戦争を経験しない彼らや今日の多くの国民にも容易に想像できる。歴史に対する謙虚さと真実を直視する勇気さえあれば誰でもわかることなのだ。
   朝日の記事はこう書いている。「・・・首相の積極姿勢を受けて、政府はPRT参加についても検討に着手。しかし政府内には違憲のおそれがあるという慎重論が多く、首相も現状では実現は難しいと判断したものとみられる・・・」と。これはまったくの誤りだ。サマワの派遣や米軍支援の為のバグダッドへの航空自衛隊の空輸は明白な違憲である。それが差し迫った脅威でなければ平気で政府は違憲を繰り返してきた。自衛隊の人命が現実に危険にさらされることが分かっていれば違憲であろうと無かろうと今の政府にはそれはしない、できない。その覚悟は無い。それだけのことだ。そこまで朝日には書いてもらいたかった。
   安倍首相の進めようとしている改憲の愚かさは、この覚悟もないくせに日本を再び軍隊を持つ戦争のできる国にしようとしている事だ。欧州諸国やNATOの要請であれば日本はその要請を一蹴することはできる。しかし米国が本気になって日本の自衛隊に海外における米国の戦争に付き合えと求めてきた時はどうか。それを断れば米国に怒鳴られる。日米同盟は崩壊する。しかしそれをおそれて自衛隊を戦地に派遣することは国民を自らの都合で犠牲にする事だ。まさに売国的所業なのだ。まともな国民ならそれを許すはずは無い。憲法9条に守られるのは日本国民である。そしてその庇護を真っ先に受けるのは安倍首相なのである。なぜこんな自明な事が分からないのかと思う。

     PM Abe Declared Japan Will Not Send Self-Defense Force To Afghanistan

    According to the Asahi Shinmun of April 17 PM Abe made it clear that he would not send Japanese Self-Defense Force to the Provincial Reconstruction Team in Afghanistan. This seems to contradict what he said in his speech at the Nato Headquarters in January, “ I have no hesitation to send Self-Defense Force overseas.”
This contradiction itself symbolizes PM Abe’s contradiction himself. Mr. Abe, like any other leaders of Japan including former PM Koizumi, has been get used to a lucky peaceful situation of Japan since the end of WW2. None of Japanese today is ready to accept his people kill or be killed by others. Despite controversies it is certain that the Article 9 of Japanese Peace Constitution made this happy situation possible.
It is a historical fact that Japanese leaders have managed to dodge US one sided demand to re-arm Japan to fight a war on Communism at one time and a War on Terror now by emphasizing the necessity of abiding the Article 9 without damaging the Jpana US relation. Now PM Abe, for the first time in history declared to change the Article 9 in order to meet Japan a real partner of US. PM Abe seems to commit a serious mistake by discarding the Article 9 which protects himself from the intolerable pressure of War mongered US.


http://www.amakiblog.com/archives/2007/04/17/#000343

関連投稿:
★もう一つのごまかしーアフガン復興に関する日本のNATOへの協力【天木直人・日本の動きを伝えたい】3/5
http://www.asyura2.com/07/senkyo31/msg/648.html
投稿者 天木ファン 日時 2007 年 3 月 05 日

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