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2007年04月14日
国民の年金が自民党政治家への献金に消えていた!
日本外交を批評する事はなんとか出来ても、この国のあらゆる権力の不正を監視、糾弾する事はとても一人で出来る事ではない。なんとか心ある有能な同士が叡智を結集し、手分けし、協力して、巨悪を糾弾し、除去して行けないものかと夢想する。
4月21日号の週刊現代を読んでその思いを強くした。その中に書かれていたフリージャーナリスト岩瀬達哉の年金官僚の悪を暴く緊急レポートをこのブログで紹介したい。
安倍首相がぶち上げた「天下り規制」がかくも無残に腰砕けに終わったのを見るにつけ、何故自民党の政治家がこれほどまでに官僚の肩を持つのかと誰もが思うに違いない。一つの理由は、国民に選ばれ、本来は国民のための政治を行うべき政治家の多くが官僚出身であるため、後輩官僚と癒着して官僚の利権を守り通そうとするからである。この政・官癒着は、あらゆる分野に広く、深く浸透しているに違いないが、年金をめぐる癒着は、それが国民の老後の生活を直接に食い物にしているという点で断じて許せない。
政治家の年金未納があれほど騒がれたにもかかわらず、年金問題についてはその後なんらの具体的な改善策もなされないまま国民の年金不安はどんどんと進んでいる。その一方で年金官僚が未だに年金を食い物にしようとしているというのだ。「社会保険庁改革」という名にごまかされる裏で、年金官僚がさらなる利権を温存し、拡張しようとしているという。いわゆる「焼け太り」である。それを自民党政治家が助けているという。その要約は次のとおりである。
・・・3月13日に安倍内閣は「社会保険庁改革関連法案」を閣議決定し衆議院に提出した。これは社会保険庁を廃止し、それにかわる「日本年金機構」を設置するためのものと受け止められている。しかし同時にもう一つ別の法案がセットになっている。「国民年金等の運営の改善のための国民年金法等の一部を改正する法律案」という長ったらしい名前の法案である。これが年金掛け金の流用を合法化するとんでもない法案であるというのだ。
初代年金保険課長に花澤武夫という官僚がいたらしい。その官僚の悪知恵で、当時の年金保険法の条文の中に、「福祉を増進するために、必要な施設をすることができる」という条文が設けられた(花澤条文)。以来この条文はその後の年金関連法に必ず盛り込まれてきたという。そしてこの条文を根拠に年金官僚はグリーンピアのような無駄な施設を全国に建設したばかりではなく、それを勝手に拡大解釈して掛け金の流用を果てしなく広げていった。
この反省に基づいて、社会保険庁の「廃止」とともに花沢条文も削除されることになった。しかし年金掛け金の流用を規制するために設ける新たな法案においても、「教育及び広報」、「相談その他の援助」、「被保険者等の利便の向上に資する情報提供」などという文言を盛り込むことによって年金積み立て金の使用は引き続き認められており、その解釈と運用はもっぱら年金官僚にゆだねられているという。これでは流用防止の歯止めにならないばかりか、あらたな法律が出来ることにより晴れておおっぴらに流用が認められたと言うわけである。年金官僚たちは、内心ほくそえんでこの法案が無事に成立するよう「息を凝らして」国会審議を注視しているというのだ。
腹立たしいのは年金の流用が政治家への献金にまで及んでいた事だ。ひところ騒がれた「監修料問題」というのがあった。これは厚生労働官僚が「監修」する書籍を出版社から大量購入し、その購入費の一部を「監修料」という名目で業者から厚生労働省にキックバックさせて、それをプールして裏金にしていた事である。その裏金を使って政治家を支援していたというのだ。
以上が岩瀬氏のレポートの概要である。この岩瀬氏の告発が真実であれば許しがたい犯罪である。ただでさえ年金収入が不足するというのにこんな形で流用されていたとすれば国民は救われない。メディアも野党議員も、この問題は徹底追及しなければ嘘である。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/04/14/#000338
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