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http://www.kiyomi.gr.jp/blog/2007/04/12-1243.html
4月12日。国民投票法案が強行採決された。同じ日に、米軍再編関連法案も強行採決されるという、日本の立憲主義が足蹴にされた歴史的な日となった。折りしも今日、中国の温家宝首相が、中国首脳としては22年ぶりに国会で演説を行った。憲法調査特別委員会は、アジアとの関係、戦後の歴史を背負った委員会だった。その委員会でこんな形の強行採決が行われたことで、日本は、アジア、そして世界中に誤ったメッセージを送ることになった。
安倍首相のいう「美しい国」は、今日まさに凝縮されて目に見える形になったと思う。
7:30、国会事務所到着。夕べに引き続き、憲法調査特別委員会の質問準備と情報収集。
8:00、社民党常任幹事会。与党と民主の一部が最後の歩み寄りをしている、という情報が昨日の夜に入っていたため、情報収集を続けていたのだが、社民党国対委員長より、「民主から、与野党の修正協議が決裂したと連絡が入った」と報告があった。
常任幹事会では、衆議院憲法調査特別委員会への対応を協議、採決前提の委員会には反対、与党案・民主党案ともに反対、と再確認した。全力をつくして今日の採決にならぬよう、力を尽くす覚悟だ。
9:00、憲法調査特別委員会の理事会開始。採決を前提にした委員会開催に抗議して理事会を欠席。他の野党と対応を協議し、情報収集をはかる。
9:30、野党国会対策委員長会談始まる。おどろいたことに、決裂したと連絡が入った与党と民主の修正協議が、やはり17:00までやることになったようだ。どうなっているのだ。委員会が委員長職権で、しかも採決前提でたてられているのに、修正協議も何もないのでは。他の野党は反発。
10:00、中国・温家宝首相の演説始まる。過去・現在・未来の日中関係について、演説された。こんな日に国民投票法案の強行採決をするようなことになれば、間違いなく歴史に汚点を残す。何としてもやめさせねば、と決意を新たにする。
11:00、憲法調査特別委員会開催。質疑については各党出席を決めた。採決の行方は未定。民主党が修正案を提出、それに関する質疑を各党が行う。12:15、委員会午前の部は終了。
12:20、衆議院議員面会所にて国民投票法案に反対する市民集会にて経過報告。集会に集まったおよそ100人の市民に向けて「今日が勝負」と呼びかけた。
衆議院のそば屋で野菜そばをかきこみ、代議士会へ。憲法調査特別委員会の報告を行う。まだ民主は、自民とうねうねやっているのだろうか。安保委員会でも、米軍再編関連法案の強行採決が行われそうな様子だ。国民投票法案と合わせて、対応を協議する。
13:05、本会議。この日は、国家公務員育児休業等法改正法案、中小企業地域産業資源活用事業活動促進法案、雇用基本法案、若年者職業の安定を図るための特別措置等法案など14の法案を審議。15:00終了。
本会議散会後、理事会開催。理事会には引き続き欠席し、15:30から始まる委員会へのぞむ。
ところが、15:30になってもまだ理事会が開かれない。委員も委員会室で待ち続けるのみ。この日は傍聴者が160人を超え、入れ替え制になった。みな、息を呑んで委員会が始まるのを待っている。
理事会に参加していた共産党の笠井委員が怒って部屋を出てきた。与党から、採決を前提にした提案があり、しかも反対討論を行わないという。
続いて、国民新党の糸川委員が退席。採決前提の委員会で質疑をしても仕方がない、と報道関係者に言い捨てて出ていった。
16:10に委員会始まる。私の質疑は、17:10ごろから。矛盾を追及しても、「3年以内に考える」と与党案提出者は繰り替えす。これまでの審議では何も決めてこなかった、といっているようなものだ。傍聴席がざわめく。
「辻元さんはずいぶんこだわりがあるようですが・・・」与党議員がこんな言葉を口にした。傍聴席のあちこちから、いかりの声があがった。
当たり前だ。ことは国民の主権に関わる問題だ。議員として、看過できないひとことだ。
さらに追及する私に、中山委員長が「討論は終了しました」とさえぎろうとする。しかし、こんな答弁では誰も納得できない。
理事たちが委員長席にかけよる。場内から怒号がまきおこるが、18:00過ぎ、委員長はむりやり採決を求めた。
そしてなんと19:10、同時に開かれていた安全保障委員会でも、米軍再編関連法案が強行採決された。
安倍総理の号令がかかってから、委員会は異常事態に陥った。私は安倍政権の、言ってみれば、タカのツメだけじゃなくて、ツノもキバも出てきたということが、はっきりしていると思う。
安倍首相は立憲主義といは何なのかということを、さっぱりわかってないのではないか。だから、憲法を総理大臣が私物化しているように、私は思う。
多くの人たちからは、まだまだ審議尽くしてないという声が、圧倒的に多かったのに。
委員会を終えて、衆議院の議員面会所まで、国民投票法案の廃案を訴える請願を受けた。その数3200人。これだけ多くの人が、「おかしい」と声を挙げている。許せない、という思いがまたこみ上げてきた。
明日は本会議で反対討論を行う。闘いはまだまだ続く。
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