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都知事選:浅野・石原両陣営かく戦えり [JANJAN]
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投稿者 white 日時 2007 年 4 月 09 日 01:01:32: QYBiAyr6jr5Ac
 

□都知事選:浅野・石原両陣営かく戦えり [JANJAN]

 http://www.janjan.jp/election/0704/0704080380/1.php

都知事選:浅野・石原両陣営かく戦えり 2007/04/08
 東国原英夫氏が特定政党の支持をまったく受けずに圧勝した宮崎県知事選挙は、東京都知事選挙告示のわずか2ヶ月前のことだった。

 政党不信が広がるなか、特定の政党からの支援は選挙戦にマイナスになる。無党派層をどう取り込むかが選挙の勝敗を左右する。「そのまんま現象」。石原、浅野両陣営の頭にすり込まれていたのではないだろうか。両候補とも政党からの公認はおろか支持も推薦も受けずに選挙戦をスタートした。

早々と組織選挙に切り替えた石原候補

 ところが石原陣営は早々と都下の自民党各支部がフル回転する「従来型」の選挙戦に切り替えた。石原候補が到着する前は、地元選出の都議、区議がマイクを握り“前座”をつとめた。

 報道各社のなかでも選挙に強い社の情勢分析は、告示直後にはかなりの精度にまで達している。各候補の得票数や投票率が出る。念の入ったことに投票率が5%上がった場合、下がった場合の各候補の得票数も出す。有力候補でも、組織票頼みだと投票率が上がった場合不利になるからだ。

 この情勢分析は番記者を通じて各政党に流される。新聞に掲載、テレビでオンエアされる2〜3日前(あるいはもっと前)に、各陣営はこの数字を知っている。数字が100パーセント正しいとは限らない。間違うことも珍しくない。だが生の数字を見せられた選挙参謀は、今後の戦術を決める拠り所とする。

 得票率もあがらず、無党派層の風も吹かない。当選ラインが読める。浅野氏が最大とれてもどの位という数字も選挙に強い社から得ていたはずだ。無党派層の半分以上と民主党の3割が石原氏支持に回る、という調査・分析結果も入手していたはず。

 都内自民党票に加えて公明党票をそこそこ固めれば、勝てることになる。石原陣営が手堅い戦術に出たのには、こうした事情もあった。

無党派層の幻影に翻弄された浅野候補

 そのまんま東の当選は、14年前浅野氏が宮城県知事選挙で初当選した時の状況とよく似ている。浅野氏が無党派にこだわったのも頷ける。そこに錯覚が生じたのではないだろうか。

 街宣車に書かれてあった「民主党」の文字が塗りつぶされていたことが象徴的だった。選挙戦前半は民主党議員の応援演説を受けることもなかった。

 “政党に借りを作れば政党とのしがらみができる。”浅野氏の政治信条は評価できる。だが、有権者数190万の宮城県と1000万余の東京では勝手が違い過ぎた。

 知名度と組織力に劣る浅野陣営は苦戦した。東京の場合、前知事が汚職で逮捕されたわけではない。テレビ番組のコメンテーターをしていたといっても青島幸男氏ほどの知名度があるわけではない。事実「浅野さんをよく知らない」という声をあちこちでよく聞いた。「知らない」というのは人柄や実績についてだ。

 27日の世田谷区桜新町での街頭演説では聴衆は20人ほどだったか(写真)。知人から声を掛けられて足を運んだ、という人がほとんどだった。道行く人は見向きもしない。運動員が配るマニフェストを受け取りもしない人が大半だった。

 浅野候補の目はうつろだった。闇夜に鉄砲を撃っているような感じではなかっただろうか。

 30日から民主党が本格的にテコ入れするようになり、街頭演説に多くの人が集まるようになった。浅野候補の目線も以前よりは定まるようになった。

 4年前の宮城県知事選挙から浅野氏の選挙を手助けしてきたベテラン運動員に「もっと早く民主党と連動すれば良かったかもしれませんね」と水を向けた。

 「う〜ん。(浅野氏)本人がどうしてもあれ(無党派選挙)でやりたいって言うもんですからね」と苦笑いした。

 選挙戦最終日の7日、武蔵野市の吉祥寺駅前で浅野氏が街頭演説する時のことだった。プラスチックケースの上でするのか、選挙カーの上からやるのか。司会役の蓮舫参院議員と選挙運動員との間で内輪もめがあった。蓮舫氏は「どうなってんの?どうしてこんなことになるのヨー!」と目を吊り上げて怒った。

 ささいなことのようだが、陣営の指揮命令系統がアヤフヤなことを物語るエピソードだった。

 結局民主党との連携の悪さは最後までつきまとった。ある前衆議院議員は「今になって頼まれてもねえ」とこぼした。民主党支持層の3割が石原氏に流れたことを象徴するような言葉だ。

 巨艦を沈めるには、浅野氏の個人的人気と民主党の組織力がきっちりとスクラムを組む必要があった。

 「無党派層」の幻影に翻弄された浅野陣営の蹉跌だった。

(田中龍作)

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