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(回答先: 【社説】 「歴史を歪めるのは誰か…沖縄住民を自決させたのは紛れもなく日本軍だ。歴史の捏造許されぬ」…新潟日 投稿者 小沢内閣待望論 日時 2007 年 4 月 02 日 18:24:20)
従軍慰安婦、南京市周辺の虐殺等、「物証が無いから軍は遣っていない」とする修正が相続く。
所詮捨て石の総理なら、支持率低下覚悟で、この際再軍備改憲の外堀埋めに回す計画か。
これと連動し、司法の場でも「修正」が進みつつある。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(引用ここから)
沖縄タイムス
2007年3月31日(土) 朝刊 27面
http://www.okinawatimes.co.jp/day/200703311300_02.html
『沖縄戦 ゆがむ実相』
高校教科書に掲載された沖縄戦の「集団自決」の実態が
国によって隠された。文部科学省は、今回の教科書検定で
「軍命の有無は断定的ではない」との見解を示し、過去の
検定で認めてきた「集団自決」に対する日本軍の関与を否
定。関与を記述した部分の修正を教科書会社に求めた。同
省が変更理由に挙げたのは「集団自決」をめぐる訴訟での
日本軍の元戦隊長の軍命否定証言と近年の「学説状況の変
化」。文科省の姿勢に、県内の関係者からは「沖縄戦の実
相の歪曲」「殉国美談に仕立て上げている」と批判が出て
いる。
沖縄戦研究者の吉浜忍沖国大助教授は「検定意見で日本
軍の『集団自決』への関与がぼかされたが、軍隊が誘導し
たのが実態だ」と沖縄戦の実相を指摘する。その上で「国
によって沖縄戦が書き換えられた。これまでの研究や調査
を逆転させようという政治的意図を感じる」。
「『新しい歴史教科書をつくる会』や『集団自決』訴訟
の原告側支援者が文科省に内容の訂正を申し入れた結果だ
」。大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判(「集団自決」訴訟
)支援連絡会の小牧薫事務局長は、日本軍の関与を薄める
内容に変更された理由を推測する。「今後、沖縄戦そのも
のが削除される恐れがある」と危惧する。
沖縄戦の歴史歪曲を許さず、沖縄から平和教育をすすめ
る会事務局長の山口剛史琉球大学助教授も「『集団自決』
訴訟の事実認定と証人尋問がこれからという段階で、極め
て一方的だ」と文科省の姿勢に首をかしげる。「被告側は
逆に『軍命があった』という証拠を出して反証している。
それを一切無視した形で、かなり意図的なものと言わざる
を得ないと思う」と語る。
法律家の三宅俊司弁護士は「学者が客観的調査で調べた
事実があるのに、裁判で争いがあるからといって、教科書
に出さないのはおかしい」と、軍命を否定した検定の在り
方を批判する。「教育は事実を教え、それを評価できる能
力を育てることのはず。これでは思想統制だ。国民の教育
権を侵害することになる」
沖縄歴史教育研究会の代表を務める宜野湾高校教諭の新
城俊昭さんは「『強制』という軍の関与を示す言葉が抜け
ると、住民が自ら死んだという殉国美談になる」と懸念す
る。「学校現場では沖縄の実相を教えることが難しくなる
と思う。それだけに今後はますます教師の技量が問われる
ことになる」と指摘した。
林博史・関東学院大教授(現代史)は「当日に部隊長が
自決の命令を出したかどうかにかかわらず、全体的に見れ
ば軍の強制そのもので、これを覆す研究は皆無といえる」
と指摘。八○年代の教科書検定以降、「各教科書は、研究
成果を踏まえて軍に強いられた自決であることを書いてき
た。それを今回は、日本軍による加害性を教科書から消し
去ろうとした。事実をあいまいにする政治的なひどい検定
だ」と批判した。
「あれは軍命だった」
座間味・戦争体験者ら怒り
沖縄戦時下、日本軍の軍命と誘導による「集団自決」で
百七十七人が亡くなった座間味村では、軍の関与を削除し
た検定に怒りの声が上がった。
日本軍と米軍の攻撃の中に取り残された中村一男さん(
73)の家族は、日本軍に配られた手りゅう弾で「集団自
決」を決行しかけた。「日本軍は各家庭に、軍が厳重に保
管していた手りゅう弾をあらかじめ渡し、米軍の捕虜にな
るぐらいなら死になさいと話していた」とし、軍命否定は
「歴史を歪曲することだ。私たちが戦争体験を語るのは事
実を伝え、むごい戦争を二度と起こさないため。(国は)
事実は事実として後世に伝えてもらいたい」と話した。
集合場所とされた忠魂碑前へ向かうが断念、その後も「
集団自決」しようとする家族を止めた宮里薫さん(74)
は「書き換えで、軍命でなくなったのはおかしい。あれは
軍の命令だった」と憤った。
「僕の家族にも一発の手りゅう弾があった。軍のものだ
から、民間が勝手に取ることはできず、渡されたのは住民
は死ねということだ。軍命がないというのは、住民の実感
に合わない」と批判した。
軍関与削除「喜ばしい」/戦隊長側、法廷で発表
【大阪】沖縄戦時に慶良間諸島で起きた住民の「集団自
決」をめぐる訴訟の第八回口頭弁論で、戦隊長側の代理人
が、三十日夕に文部科学省が公表した教科書検定の内容を
法廷で事前に“発表”する一幕があった。識者からは「見
過ごせないルール違反だ」との声が上がっている。
代理人は口頭弁論終了間際の午後二時前、「本日、文科
省が検定意見を付し、多くの教科書がこれに応じて記述を
修正したと聞いた」と述べた。
今回の教科書検定で、文科省が「日本軍による」など「
集団自決」の主語を削除するよう教科書会社に求めたこと
を指摘。「真実が明らかになり、正しい記述がされるのは
喜ばしい」とし「本件訴訟でもそのことを法廷で判決すべ
きだ」と述べた。
裁判を傍聴した琉球大の高嶋伸欣教授は「一般の傍聴者
がいる法廷で、社会的ルールを二の次にした行為だ。裁判
と検定がなれ合った状態を看過できない」と批判した。
〜〜〜〜〜(引用ここまで)
◇日本軍「強制」は修正=沖縄戦の集団自決−高校教科書の検定結果・文科省 (時事通信) 天空橋救国戦線
http://www.asyura2.com/07/senkyo32/msg/759.html
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