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【8:432】【社説】 「歴史を歪めるのは誰か…沖縄住民を自決させたのは紛れもなく日本軍だ。歴史の捏造許されぬ」…新潟日報
1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ 2007/04/02(月) 14:53:13 ID:???0
★集団自決「修正」 歴史をゆがめるのは誰か
・どこかで日本軍の行状を免責したいという思惑が働いているとしか思えない。安倍首相が
従軍慰安婦連行の強制性に異議を唱えたのに続いて、今度は文部科学省が、沖縄の
集団自決について「軍の強制と断定するのは誤解を招く」と言い出した。
〇八年度から使用される高校日本史教科書への検定意見書がそれだ。昨年までは特に
問題とされていなかった。学説が見直されたわけでもない。文科省の方針転換は解せない。
集団自決事件は一九四五年三月下旬、米軍が最初に上陸した沖縄の慶良間諸島で起きた。
渡嘉敷島と座間味島だけで五百人もの島民が手りゅう弾などを使って集団自決した。
事件に軍の関与があったことは明白だ。島民に手りゅう弾が手渡され、使い方も教えられていた。
「絶対に捕虜になるなと繰り返し聞かされた」と証言する島民は多数いる。
検定意見は「軍の直接命令や強制があったかどうかは明らかではない」として修正を求めた。
教科書の記述は、「集団自決に追い込まれた」などと書き改められた。「日本軍によって」の
部分を削除したのだ。
なぜこれまで意見が付かなかった記述が問題視されるのか。渡嘉敷島日本軍守備隊長の
遺族らが、作家などを相手取って起こした民事訴訟の影響を指摘する声がある。
裁判の過程で「直接の命令はなかった」とする証言が出てきたのだ。しかし、この訴訟は
大阪地裁で係争中であり事実認定も済んでいない。
問題は沖縄の悲劇の本質である。上陸してくる米軍と命令系統が混乱する日本軍に挟まれた
島民こそ最大の被害者であり犠牲者だ。島民は敗走する日本軍の足手まといであり、いざと
いうときには自決するように仕向けられていった。追い込んだのは紛れもなく日本軍である。
歴史の歪曲や捏造は許されない。
教科書は事実に反しない限り、自由に書かれてしかるべきだ。多様な教科書の中から、
教師が選択するのが本来の姿だろう。
昨年の教育基本法改正以来、教育への政府の介入が目立つ。教科書の検定意見にも
それが反映しているのではないか。歴史をゆがめてはいけない。(一部略)
http://www.niigata-nippo.co.jp/editorial/index.asp
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