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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070205-00000049-mailo-l03
任期満了に伴う陸前高田市長選は4日投票、即日開票の結果、現職で無所属の中里長門氏(60)が無所属の新人で元県議の吉田昭彦氏(64)を破り、再選を果たした。有権者は可能な限りの自助努力で第1次産業の振興などを訴えた中里市政の継続を選択した。中里氏は共産党籍を持つ全国4人の市長の1人にとどまることになった。
【鬼山親芳、安田光高、山口圭一】
中里氏は同市高田町曲松にある結婚式場で「4年前以上に責任を感じ、身の引き締まる思いだ。全力をあげて頑張りたい」と抱負を語った。会場には大勢の支持者らが詰めかけ、熱気に包まれた。
中里氏は前回選挙の最大の争点となったタラソテラピー(海洋療法)施設の建設中止や農林水産業の振興、福祉の充実、行財政改革、市長交際費削減など1期4年の実績を掲げ、市政の継続を訴えた。前回と同様、共産党籍のままでの立候補で、自民党系市議が支援。「あたらしい陸前高田市をつくる市民の声」とも連携して草の根選挙を進めた。
民主党県議を辞して臨んだ吉田氏は自身の後援会と地元選出の黄川田徹民主党衆院議員後援会、菅野俊吾元市長の支持者、若手の支援組織「結の会」との共闘体制で組織型選挙を展開。国や県の施策にのった事業推進などを公約に掲げたが、浸透できなかった。
開票は同市民体育館で午後8時15分から行われた。当日有権者数は2万926人(男9876人、女1万1050人)。投票率は82・73%で、前回(82・79%)を0・06ポイント下回った。
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■解説
◇人柄で公約着実に実現
中里氏の最大の勝因は公約の着実な実現である。タラソテラピー(海洋療法)施設建設中止を実行し、いわゆるハコモノ行政に決別。国の三位一体改革で交付税や補助金が削減される中、市長給与、交際費を減らし、各種補助金の見直しも図って行財政改革を断行。ひねり出した財源で第3子の保育料無料化をはじめとした市独自の福祉の充実などに振り充て、半額補助による市道補修で新しい市民参加型行政も導入した。
公約の実現を可能にしたのは誠実な人柄に尽きる。思想信条をことさら表に出すことはなく、教条主義にとらわれもしない。支援した自民党にはかつて「うちにこないか」と入党を誘った人もいたという。告示日の朝、次男の親友の父親から託された神社のお守りを背広のポケットにしまい、第一声に臨んだ。庶民感覚を見る思いがした。
吉田氏には女性主役のグリーンツーリズムなど傾聴すべき主張もあった。中里氏が周囲にさらに耳を傾け、過疎に生きるどのようなまちづくりを見せてくれるのか、楽しみである。
【鬼山親芳】
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◇市長選開票結果=選管最終発表
当 9865 中里長門 60 無現
7341 吉田昭彦 64 無新
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◇陸前高田市長略歴
中里長門(なかさと・ながと) 60 無現(2)
全国市長会理事▽県医療審議会委員[歴]陸前高田民主商工会事務局長▽市議▽奥州大
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