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□植草被告に女の逆襲 科捜研研究員から“決定的証拠” [スポーツ報知]
http://news.livedoor.com/article/detail/2997340/
植草被告に女の逆襲 科捜研研究員から“決定的証拠”
電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして、東京都迷惑防止条例違反罪に問われた元早大教授の植草一秀被告(46)の第3回公判が25日、東京地裁で開かれた。検察側証人として、警視庁科学捜査研究所の女性研究員が出廷。「女子高校生のスカートと、植草被告の指に付着していた繊維が類似している」と証言した。「(女子高生のお尻を)触っていない」と主張する植草被告だが「科捜研の女」によって“科学的証拠”を突きつけられてしまった。
「ミラーマン」が「科捜研の女」によって窮地に立たされた。
あくまで「触っていない」と言い張る植草被告に対し、検察側が最後の切り札を投入した。検察側証人の“大トリ”として登場したのは、科捜研の女性研究員。いかにも知的な雰囲気が漂うこの女性は、繊維鑑定を専門としており、「これまで100件程度」の鑑定経験があるという。
女性研究員は、植草被告の“疑惑の手”を粘着テープに付けて採取した繊維片と、被害者の女子高生がはいていたスカートとパンティーの構成繊維を顕微鏡で鑑定。その結果、植草被告の左手人さし指、右手薬指、右手親指から採取した繊維片が、スカートのものと極めて類似していたと語った。
研究員は「色も類似しており、鱗片(繊維の形)も同形だった。太さも同じだった」とし、手に付着した繊維とスカートの繊維が「類似している」と鑑定。研究員によると、繊維鑑定では「100%同一のもの」と断定することはなく、鑑定結果は「異なる」か「類似する」のどちらかになるという。
鑑定ではさらに、スカートに「類似した」繊維片が、植草被告のネクタイからも3本検出されたことが分かった。同被告は事件直後、京急蒲田駅の駅事務室でネクタイを首に巻いて両手で引っ張り、自殺を図っている。繊維片は、この際に手から付着したものとみられる。
注目のパンティーの鑑定結果も明かされた。研究員によると「(植草被告の手と)類似した無色の綿繊維が多量に認められた」というが、無色の綿繊維は「多くの衣類やタオルなどにも広く使われている」ため、鑑定書には採用されなかった。
研究員が鑑定結果を証言している間、植草被告は女子高生のパンティーの写真などが貼付(ちょうふ)された裁判資料を凝視していた。
植草被告は、22日に保釈されたばかり。前回公判(昨年12月)までは、東京拘置所からノーネクタイのやつれた姿で出廷していたが、この日はネクタイを締め、白髪もきれいに黒く染め、すっかり顔色もよくなった様子だった。
次回公判(2月9日)では植草被告の被告人質問が行われる予定。
◆「科捜研」 科学捜査研究所の略称。各都道府県警の付属機関で、DNA鑑定をはじめ、銃器、音声、文書の鑑定や麻薬・覚せい剤などの分析を科学的に行い、犯罪捜査に貢献している。同研究所を舞台にした、ドラマ「科捜研の女」シリーズ(主演・沢口靖子)も有名。
◆評論家続けていた
今月22日、約4か月ぶりに保釈された植草被告。昨年9月からの拘置所生活の間も、自身が社長を務める「スリーネーションズリサーチ株式会社」のホームページのコラムを更新するなど、「経済評論家」としての活動は続けていた。
拘置所内では、インターネットは使用できないが、新聞などは購入することができる(ただし自身の事件の記事などは黒塗りされる)。植草被告は、極めて限られた情報をもとに、国内外の政治や経済、金融情勢を分析。コラムとして発表していた。執筆と公開の日時には数日の“時差”があるときもあったが、日本の経済政策に塀の中から何度も「警告」を発していた。
植草被告は24日、拘置所生活について、支援サイトを通じて「とても濃密で充実した時間を過ごすことができました」と記している。
2007年01月26日08時15分
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