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(回答先: 自民幹事長「安倍首相に絶対忠誠を」・閣僚らに苦言(日本経済新聞) 投稿者 スタン反戦 日時 2007 年 2 月 18 日 19:28:16)
http://sp.mt.tama.hosei.ac.jp/users/igajin/home2.htm から転載。
2月18日(日)
止まらない、止められない。暴言、失言、不規則発言の数々
政治家にとって言葉は命(のはず)です。その「命」が、あまりにも軽く扱われすぎているのではないでしょうか。
安倍政権発足直後、北朝鮮の核実験との関連で「日本も核武装について議論すべきだ」という発言がありました。これが出発点だったのかもしれません。
このとき、安倍首相が「馬鹿なことを言うんじゃない」と咎めていれば、今日のような暴言、失言、不規則発言のオンパレードはなかったでしょう。きちんとリーダーシップを発揮してさえいれば……。
しかし、麻生外相や中川昭一政調会長の発言を、安倍首相が注意することはありませんでした。かつて、小型の核なら保有できると自分自身が発言した過去があったからです。
これで、緊張感がなくなってしまったのでしょうか。図に乗った閣僚や与党幹部の好き勝手な発言、柳沢さんの失言などが続いています。
中には、安倍首相をないがしろにするような発言もありました。たまらず、後見人を気取っている森元首相がインドでの記者会見で言ったものです。
「安倍晋三首相に対する尊敬の念がない。特にベテラン組がそうだ」と。麻生太郎外相や久間章生防衛相らベテラン勢が首相をもり立てていくことが不可欠だと言う一方で、「首相も遠慮し過ぎているのではないか。もっとリーダーシップを発揮すべきだ」と……。
もっと安倍さんを尊敬するべきだというのです。「尊敬」というのは、するべきものではなくされるものだということが、森さんには分かっていません。
人に言われてする尊敬は、本当の尊敬ではありません。「尊敬するべきだ」などといわれた安倍さんも迷惑でしょう。「お前は尊敬されるほどの人徳がない」と言われたようなものですから……。
「尊敬の念がない」と言われた「ベテラン組」も、反論したいにちがいありません。「森さん、あなただけには言われたくない。国民に尊敬されず、首相の地位を去ることになったあなたにだけは」と……。
その安倍首相です。つい“本音”が出てしまったのでしょうか。2月13日の衆議院予算委員会でのことでした。
国民新党の亀井静香議員との質疑のなかで、安倍さんは首相として事実と異なるマスコミ報道とその都度対峙するつもりはないとの考えを示しつつ、こう言ったのです。「私はいま、権力の頂点にいる」と……。
「権力の頂点」ですか。「権力」はあっても、「尊敬」の念をもたれない可哀想な権力者であることを自覚しているのでしょうか。
そして今日、自民党の中川秀直幹事長は仙台市で講演し、「閣僚には安倍晋三首相への絶対的忠誠、自己犠牲の精神が求められる。自分最優先の政治家は官邸(内閣)を去るべきだ」と述べ、閣僚の結束を求めたといいます。「当選回数や、かつて仲良しグループだったことは関係ない。首相が入室しても起立できない、私語を慎めない政治家は内閣にふさわしくない」と不快感をあらわにしたそうです。
「ふーん」と思いました。「首相が入室しても起立できない、私語を慎めない政治家」が、内閣にいるというわけです。
安倍さんが、どれだけ軽んじられているかが、如実に分かるような発言です。中川さんこそ、こんなことを暴露しちゃっていいんでしょうか。
元首相は「首相をもっと尊敬すべきだ」と言い、幹事長は「絶対的忠誠、自己犠牲の精神」を閣僚に求め、ご当人は「私はいま、権力の頂点にいる」と胸を張る。何とも、滑稽にして情けない情景です。
安倍さん。周りからこんなことを言われ、自分が情けないとは思いませんか。尊敬もされず求心力も発揮できないのに、「私はいま、権力の頂点にいる」と言ってみても、空しいだけではありませんか。
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