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(回答先: 米国の豹変に振り回される日本―北朝鮮の次は台湾だ【天木直人・日本の動きを伝えたい】2/15 投稿者 天木ファン 日時 2007 年 2 月 15 日 10:53:07)
2007年02月15日
閑話休題 大切なことは何を目指すか、何をしたいかである
1月16日の産経新聞の「断」というコラムで勢古浩爾という評論家が「議論は必要なのか」と次のように書いていた。[朝まで生テレビ]を見ながらつくづく思ったという.。
「・・・民主主義の原理として『議論』の重要性がいわれる。しかし、上は国会から下は個人に至るまで、はたして『議論』で物事が落着したことはあるのか・・・だれも議論なんか本当は信じていないのではないか。国会の討論やタウンミーテイングのやらせなど、その明らかな証左である。それに費やした時間で測り、議論をやったという体裁と形式だけを整えるだけなのだ・・・議論は必要だが、みんな、問題のために自分があるのではなく、自分のために問題がある、と思っている。複数の異なる考えからより良き結論を導き出そう・・・という気が誰にもなく、結局は己の利害や感情や沽券にこだわる勝負にしかなっていない・・・」
まったくその通りだと思う。最近やたらに討論番組が横行している。ビートたけしのTVタックルなどに至っては視聴率稼ぎの行き過ぎた娯楽番組だ。議論は暇つぶしのごとしである。議論は一つの目的を成就することを目指し、その為に建設的に議論を戦わすのではないか。相手のいいところも認めながら議論を進めるべきではないのか。それでは番組が面白くないから司会者は喧嘩腰の討論をわざとさせるのだ。
同じようなことは政治家を志す選挙候補者にも言える。参院選挙を控えあらゆる著名人の名が浮かんでは消えている。なぜこのようなことが起きるのか。政治家になりたい候補者は多い。各政党は獲得票を増やす為に知名度のある候補者を必要とする。問題はその候補者が当選した後に何を目指すか、何ができるかである。知名度のある候補者にとって選挙に当選することは難しいことではないかもしれない。そのような候補者にとって政治家になることは容易であろう。しかし重要な事は、その候補者が選挙に当選し、政治家や首長になった後で、何ができるのか、何がしたいのかである。候補者に擬せられている著名人がおいそれと立候補の誘いに乗れないのも、結局は当選した後に何も出来ずに苦労をすることに気づいているからに違いない。とにかく政治家になりたいという者ばかりが選挙に出たがるのだ。
いま日本の政治は根本のところで国民から離反している。そんな政治状況を変えるのは容易なことではない。かなりの識見と実力とそして全てを投げ打つ覚悟がいる。そして仮にそんな立派な人がいたとしても、今の政治に参加することを躊躇うであろう。政治家のなりたいと思う者は二流、三流の者ばかりだ。これこそが今の日本の大問題なのである。政治家の数を大幅に減らすべきだという意見が出てくるのももっともだ。
http://www.amakiblog.com/archives/2007/02/15/#000262
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